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2006.05.17

ウサギとカメ

 良く遊びに行っているブログが、スパムコメントの攻撃に遭っている。海外からの書き込みで、五秒違いで同じような内容のスパムコメントが連続して三つずつ書き込まれている。どうやら、コメントを送出するための専用プログラムを使用しているらしく、IPアドレスも偽装されているようだ。そのため、ほぼ同時に書き込まれる三つのコメントは、マスクをかけられないIPアドレス群だという。

 いきなりマスクと言われても、ピンと来ない人もいるかもしれない。マスクというのは、正確にはサブネットマスクと呼ばれるものである。例えば、192.168.0.1というIPアドレス(192.168系のIPアドレスは、ローカルIPアドレスなので、インターネットに接続できるIPアドレスではないが)を二進数で表すと、11000000.10101000.00000000.00000001になる。サブネットマスクというのは、二進数で表現されたIPアドレスに対し、どの桁までを有効にするかをビットで指定するものである。通常、IPアドレスとは、会社やプロバイダによって、ある程度連続して割り当てられている数字である。この連続して割り当てられた数字を制御するのに、サブネットマスクという概念を使う。サブネットマスクを算出するには、CGI倶楽部などのページから、相手のIPアドレスの有効範囲を取得する。

 さて、難しい話はこのくらいにして、ブログに書き込まれるスパムコメントを何とかブロックする方法がないものかと考えていたところ、折しも、私がホームページで公開しているフォームメールからもスパムメールがほぼ同時に三通届いた。なるほど、フォームメールには四つの入力欄があって、ブログのコメント欄ととても良く似ている。ブログのコメントを自動送出できるなら、フォームメールに対しても自動送出可能だろう。ちなみに、ほぼ同時に送信された三通の送信元IPアドレスを参照してみると、確かにすべてのIPアドレスはまったく異なる系列のものだった。そのうち二つは韓国のIPアドレスだった。

 そうかと思えば、私のホームページの掲示板にも、いきなりスパムコメントが登場した。書き込んで来た人のIPアドレスを見てみると、書き込まれている内容がほとんど同じであるにもかかわらず、確かに毎回異なっている。マスクをかけられる対象ではない。明らかに、IPアドレスが偽装されているのだ。そこで私は、掲示板をパスワードで守ることにした。

 ネットをいろいろ検索してみると、この手のスパムコメントに悩まされている人が実に多いことがわかった。これまでは、こうした攻撃に対しては、IPアドレスをマスクすることで守られて来たのだった。しかし、IPアドレスを偽装されてしまっては、マスクによるブロックができない。

 そこで、考える人は考えるようで、スパムコメントは海外からの投稿が圧倒的に多いので、日本語のまったく入っていないコメントをブロックするプラグインだとか、日本語が二文字以上連続して入っていなければブロックするプラグインなどが次々に開発されている。しかし、これらの優秀なプラグインは、ブログをレンタルしている人にはあまり関係のないものである。しかも、そのようなプラグインが開発されれば、敵は、一文字でも日本語を入れるように頑張って来るのだそうだ。

 スパマーとブロガー。両者の競争は、ウサギカメといったところだろうか。現在は、スパマーのほうがかなり優勢である。私はカメが好きなので、カメを精一杯応援することにしよう。それにしても、そこまでしてスパマーが宣伝したいものは何なのだろう? 逆説的な言い方をすると、そこまでしなければ人々の目を強く惹き付けられないものだということである。悪事を働いて有名人になるのと同じ理屈だ。

 果たしてこの先、どんなスパム対策が生み出されて行くのか。今後の技術の進歩に期待しよう。

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、ありがとうございます。m(__)m 掲示板へのアクセスについては、ご不便をおかけして申し訳ありません。私も、普段お世話になっているブログなどでスパムコメントを見かけることが多いですが、訪問者の立場からすると、単に無視すればいいことだと大きな気持ちで構えていられるのですが、管理者として考えると、サイトを運営する喜びを知っているだけに、やはり胸が痛みます。

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