愛シチューの故郷へ
三連休を利用して、私たちは、愛シチューの故郷、高知にやって来た。先月の愛シチュー博以来のガタンゴトンツアーなので、ガンモの顔も生き生きしている。お揃いの服を着て、お揃いの体型で、お揃いのパソコンを持って、お揃いの気持ちで、私たちは旅に出た。
今朝は早く起きなければならないというのに、どういうわけか、ゆうべはかなり寝苦しくて、私たちは夜中に何度も何度も目を覚ました。クーラーの設定温度と体温が、仲良くしてくれなかったのだ。クーラーの設定温度を一度下げると寒くなり、一度上げると暑さを感じた。そんなわけで、私たちは寝不足のままエイヤーッと起き上がり、私たちの与える餌を当てにしている鳩たちにしばしの別れを告げて、三宮を朝八時十分に出る徳島行きのバスに乗った。
予定では、徳島行きのバスの中で十分寝不足を解消できるはずだったのだが、私たちの後ろの席に座った人たちのおしゃべりが耳に響き、私たちはほとんど睡眠を取ることができなかった。これは一体どのような学びを必要としているのかと思いながら、心当たりを探ってみると、どうやら、ここ最近の瞑想と関係がありそうだった。つまり、物音に左右されることなく、瞑想できるようなエクササイズを、私が必要としていたようだ。
徳島からJR牟岐(むぎ)線と阿佐海岸鉄道を乗り継いだあと、土佐くろしお鉄道の奈半利(なはり)駅まで高知東部交通バスに乗った。およそ二時間もバスに揺られたのだが、このバスは、冷房がキンキンに効いていた上、背もたれが低くて、睡眠を取るには適していなかった。果たしてこれは何のためのエクササイズだったのだろう。オフィスの空調にも慣れろということだったのだろうか。良くわからない。
更に、土佐くろしお鉄道とJR土讃線を乗り継いで、私たちはようやく、愛シチューの故郷、高知にやって来たのだ。
ガンモも私も四国の出身だが、私たちから見ると、同じ四国でも、高知はかなり毛色が違う。高知は、四国の中でもぶっ飛んだ価値観を持っている人が多いのだ。ガンモが生まれ育った香川も、私が生まれ育った愛媛も、とても保守的である。香川出身の有名人や愛媛出身の有名人がほとんどいないのも、保守的なカラーのせいだろう。高知は、一人一人が自由な価値観を持っている上に、どこか熱いものを感じる。
ところで、高知の人たちは本当に、「愛している」を「愛しちゅう」と言うのだろうか。明日、私たちの目の前で、地元の人たちが愛を語り合ってくれることを切に願う。
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