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2004.11.21

一歩後退

 きのうから、ガンモと北陸に来ている。きのうは和倉(わくら)温泉に泊まった。いつもはホテル泊まりなのだが、今回は、部屋に食事を運んでくれる旅館に泊まった。今回の私の生理は、驚くほど軽い。どうやら大変だったのは、初日だけだったようだ。

 今日は一日かけて、近々その八割程度が廃線になる「のと鉄道」を完乗した。それから、特急サンダーバードを乗り継いで、富山に入った。特急サンダーバードは、特に大きな特徴もない地味な列車である。ここのところ、あちこちの在来線特急列車に乗っているが、もっともインパクトがあったのはやはり、JR九州のリレーつばめだった。(リレーつばめとは、九州新幹線の一部として運行されている在来線特急。車両がとても近代的)

 富山に着いて、実家に電話を掛けた。すると母が出て、
「ガンモまるみ日記読んだよ」
と言う。そう、この「ガンまる日記」のことだ。私の症状が気になって、目を通してくれたらしい。
「親にも言わんことをいっぱい書いてえ」
と母は言う。はい、確かに。しかし、検査の結果が出た日、母は私に言ったのだ。
「ガンモと二人で先生の話を聞いたのなら、これからのことは二人で相談して決めなさい」
と。それなのに今日は、
「症状が重くならないうちに、さっさと手術しなさい」
と言う。せっかく自分でも一歩前進できたと思っていて、そのことを、一緒に喜んでくれた友人もいたのに。しかも、
「以前は子供が欲しいなんて積極的に思っていなかったのに、産めなくなってからあんなこと言うなんてね」
とも言われた。言われてみれば確かにその通りだ。こんな形で自分の過去の言葉が返って来ることになろうとは思ってもみなかった。子宮筋腫なんて、生理のときだけしのげば何とかなるし、身体を動かせば動かすほど調子がいいので病気じゃないと思って前向きになっていたのに、母の一言で、何だか気分が一気に暗くなってしまった。ああ、一歩後退。

 結局のところ、できる限りスピリチュアルに生きたいと思っていても、自分一人だけではそれが実現できないということがわかった。自分が開いている部分を提示しようとしても、相手がその部分に対して閉じてしまっていればそれまでである。ひとたびソウルメイトやツインソウルの関係の心地良さを知ってしまうと、こういうときに辛いのだ。この一歩後退が何を意味するのか、良く少し考えてみたい。

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