事件

2017.05.15

電子マネー紛失事件

泰葉さんと上沼恵美子さんの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 昨日は母の日でしたね。子供さんたちから、感謝の気持ちを受け取ったお母さんも多いかと思います。私はというと、父に電話を掛けたところ、ちょうどカーネーションを買うために買い物に来ているところだとのことで、母のお墓にカーネーションをお供えしてもらえるように頼んでおきました。さて、私たちは、河口湖畔でキャンプをしたあと、カングージャンボリーというカングーオーナーのお祭りに参加しました。その後、自宅とは反対方向にカングーを走らせ、東京都内にあるキャンプ場までやって来ました。ガンモ曰く、一度東京でキャンプをしてみたかったそうです。(苦笑)今日は二人とも休暇を取っているので、のんびり帰ります。


 先日、勤務先の食堂でお昼ご飯を食べたあと、IDカードとは別のケースに入れて、いつも首からぶら下げていた電子マネーを紛失してしまっていることに気が付いた。勤務先の自動販売機で電子マネーが使えるので、活用していたのだ。

 電子マネーを紛失してしまったことに気が付いたのは、昼休みが終わる直前のことだった。もうオフィスに戻らなければならない時間だったので、それまで座っていた食堂の席の周辺を軽く確認したあと、オフィスに戻った。しかし、紛失した電子マネーのことが気になって仕方がなかった。というのも、電子マネーはかざすだけで使用することができるだけでなく、電子マネーにチャージしている残高が少なくなると、クレジットカードからオートチャージされる仕組みになっていたからだ。

 私は、過去の経験から、いなかのオフィスで落とし物をした場合、おそらく警備員さんに届けるものだと思い、一緒に仕事をしている社員さんに尋ねてみた。しかし、社員さんからは、知らないと言う回答が返って来た。他の社員さんにも尋ねてみれば良かったのかもしれないが、自分の不注意で電子マネーを落としてしまったので、できればあまり他の人たちを巻き込みたくなかった。それに、電子マネーには私の名前も刻印されていたので、誰かが拾ってくだされば、名前を確認した上で私のところに届けてくださるのではないかという期待もあった。

 ただ、以前、私がいなかのオフィスで働いていたときは、会社の規模が今よりも小さかったので、わからないことがあれば、何でも総務の人に聞くことができた。しかし、今は規模の大きな会社で働いているため、総務の人は別のフロアにいて面識もない。そこで、ひとまず過去の経験を活かして、警備員さんに届けることにした。

 警備員室に行くと、ちょうど顔見知りの警備員さんがいらっしゃったので、話を聞いてもらい、遺失物の届けを提出した。その警備員さんは、私が以前の職場に勤務していた数年前、ビルの入口でIDカードを落としてしまったのを拾ってくださったのだった。警備員さんには、電子マネーが見付かったら連絡をもらえるようにお願いして、警備員室を出た。

 警備員室に届け出をしたものの、私は電子マネーを発行してもらっている会社に連絡をするかどうかで少し迷っていた。電子マネーが悪用されるのを防ぐためには、紛失したことがわかった時点で、ただちに連絡を入れて電子マネーの機能を停止してもらうのが一番いいのかもしれな。しかし、私はそれをしなかった。紛失した日の朝に、ちゃんと首からぶら下がっていることを確認していたので、勤務先で紛失したことは明らかたっだ。それならば、誰かが拾って警備員室に届けてくれるのではないかという期待があったのだ。それに、いったん電子マネーを停止させてしまうと、例えその電子マネーが手元に戻って来たとしても使えなくなってしまう。それでは、見付かったら連絡をくれようとしてくれている警備員さんにも失礼なのではないかと思ったのだ。

 クレジットカードが絡むことなので、もちろん、ガンモにも連絡した。何を隠そう、ガンモは以前、私が紛失したのと同じ電子マネーを紛失したことがある。しかも、紛失したのがオフィスではなく外だったので、悩んだ挙げ句、電子マネーを扱っている会社に連絡をして、停止してもらった経験がある。そのとき、オートチャージ機能を停めるのに二日掛かると言われたそうだ。結局、ガンモの電子マネーは良心的な人に拾われ、手元に戻ったのだが、ガンモは電子マネーの停止と再発行の手続きを行ったため、手元に戻った電子マネーは使えなくなってしまった。そして、新しい電子マネーが発行されるまで、しばらく不便な想いをしていたのだった。

 私は潜在的に、私の電子マネーは見付かるのではないかという気がしていた。しかし、その日は警備員さんからの連絡はなかった。

 翌朝、出勤しても、警備員さんからも同じ職場の人からも、何の連絡もなかった。ガンモは、一日経っても見付からなかったら、電子マネーを発行している会社に連絡を入れたほうがいいと私に言った。しかし、私はもう少し粘ることにした。というよりも、連絡をするのが少し面倒だという気もしていたからだ。今となってみれば、私は潜在的に何かを知っていたのかもしれなかった。

 お昼休みになり、いつもと同じように、私は食堂に出掛けた。そして、いつもと同じ座席に座った。ふと、座席の下を覗いてみると、何と、私の電子マネーがそこに落ちているではないか。私は歓喜しながらその電子マネーを拾い上げた。そして、すぐに警備員室に出向き、電子マネーが見付かったので、遺失物の届けを取り下げてもらうようお願いした。警備員さんは、
「良かったですね」
と喜んでくださった。そして再び食堂に戻り、ガンモにも連絡した。

 それにしても不思議なものである。紛失したことに気が付いたときに、電子マネーが落ちていた場所も確認したはずだった。それなのに、何故、翌日になって、その場所で発見されたのだろう。とても不思議なことである。

 ちなみに、私がいつも座っているのは、食堂の一番隅っこの席で、昼休みには私の特等席となっている。夜の残業時間中にも食堂は営業しているのだが、その席に座る人はまずいないので、落としたものがそのまま残っていたのかもしれない。不思議な気持ちは残るものの、何はともあれ、紛失した電子マネーは、無事に私の手元に戻って来たのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 紛失したことに気付いたときに、見付かった場所も確認したはずでしたが、前日にはなかったのに、翌日にはそこにあったという不思議な事件でした。戻って来るような気がしていたのが、まさしく現実になりました。これから似たような経験をされる方がいらっしゃいましたら、自分の直感に従ったほうがいいかもしれません。(笑)

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2014.10.02

JALの対応を評価する

ホットヨガ(四〇五回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。御嶽山(おんたけさん)での救助活動は再開されたものの、噴火で亡くなられた方たちの数が更に増えてしまいましたね。その数の多さに言葉を失いました。ご遺族の方たちにはお悔やみを申し上げるとともに、亡くなられた方たちのご冥福をお祈り申し上げます。

 少し前に、JALマイレージバンクに登録されている会員の個人情報が、最大で七十五万件も流出した可能性があるというニュースが流れた。ガンモや私もしばしば飛行機を利用しているので、ANAのマイルもJALのマイルも貯めているのだが、どちらかというと、JALを利用することのほうが多い。もしかすると、流出した個人情報の中には、私たちの個人情報も含まれていたのではないかと心配になっていた。

 こういうことが起こると、すぐに謝罪のメールが送付されて来るだろうと思っていたのだが、JALからのメールはなかなか届かなかった。ガンモ曰く、「Facebookには謝罪文が掲載されている」とのことだったが、私はFacebookのアカウントを持っていない上に、わざわざこちらから謝罪文を読みに行くのも変な気がして、能動的には動かなかった。更にそれから数日が経過したが、JALからは何の音沙汰もなかった。

 そして、おととい、ようやくJALから謝罪のメールが届いたのだ。私はそのメールを読んで驚いた。メールには、丁寧な謝罪文とともに、確かな情報が記載されていたのである。それを読んだ私は、「ああ、JALは、まだ詳しい調査を進めてもいない段階で、やみくもに謝罪するのを避けたかったのだな」と思った。

 以下に、JALから届いた謝罪のメールを掲載させていただく。文中に「まるみ様」と書かれている部分は、実際には私の本名が書かれていた。

----- 引用ここから

2014年9月30日


 まるみ様


-------------------------------------------------------------------
 重要なお知らせのため、メール配信をご希望されていない方も含め
 JALマイレージバンク(JMB)会員のみなさまへお送りしています。
-------------------------------------------------------------------

 このたびは、顧客情報システムにアクセスできる弊社内パソコンの一部に
 悪意のあるプログラムが仕込まれたことにより、JMB会員の一部のお客さまの
 個人情報が漏えいした可能性があることが判明し、ご心配とご迷惑をおかけ
 しておりますことを深くお詫び申し上げます。

 漏えいデータの特定や、詳細な原因については現在も調査を継続しており
 ますが、現在までに判明していることについて、以下のとおり
 ご報告させていただきます。

 9月29日までに判明している事実として、顧客情報システムに
 スローレスポンスが発生いたしました2日間(2014年9月19日と9月22日)に
 つき、調査を実施いたしましたところ、漏えいした可能性が高いお客さまの
 情報の件数は、この2日間で約19万人分であることが確認されました。
 漏えいした可能性が高い対象となるお客さまには別途ご連絡をさせて
 いただいております。

 今回、本メールでご連絡させていただいたまるみ様の
 個人情報については、現時点で漏えいは確認されておりません。


 特典交換などのマイレージプログラムは、一部特典交換(Amazon特典)を
 除き、通常どおりご利用いただけます。また、現時点では情報の悪用に
 よる特典交換・会員情報変更などの報告は受けておりません。

 新たに判明した事実については、逐次以下ホームページにて
 ご案内させていただきます。
(まるみ注:アドレスが記載されていた)

 特設ダイヤル
(まるみ注:アドレスが記載されていた)

 このたびは大切なお客さま情報をお預かりしておりながら、
 大変なご心配ならびに多大なご迷惑をおかけいたしておりますことを
 深くお詫び申し上げます。
 警察機関とも連携を取りながら、引き続き調査を進めてまいります。

 今後新たな事実が判明した場合、ホームページ等を通じ、
 逐次お知らせさせていただきます。


 2014年9月30日
 日本航空株式会社
 代表取締役社長 植木 義晴

----- 引用ここまで

 JAL、なかなかやるじゃないか。多くの場合、素早く発せられることになる、こうした謝罪文は、実は保身のためであることも多い。素早く対応することによって、一見、相手に安心感を与えているように見えていても、実際は顧客を逃さないようにするために、書き手自身が安心しようとしていることもある。

 しかし、このメールの文面からは、書かれている内容と事実とのギャップは感じられない。事実が把握できるまで根気強く待ち続け、事実を把握した上で正確な情報を伝えて謝罪しようとしているように思えるのだ。

 起こってしまった出来事はともかく、「ひとまず謝罪」→「詳しいことは後日、報告」といった手順を踏まず、事実を把握した上で説得力のある文面を作成し、保身に回らなかったJALの素直な対応は、あっぱれだと思うのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 素早い対応が当たり前になっている世の中で、JALの対応には驚きましたね。メールが届くまでは、やきもきしていましたが、届いたメールを読んでみて、なるほど、こういうことだったのかと納得しました。情報漏洩の対象になってしまった顧客に対しても、きっと誠意ある態度を示してくれるだろうと思っています。

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2013.04.16

淡路島地震と婦人科診察(3)

淡路島地震と婦人科診察(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 暑いですね。私はもう、半袖Tシャツ一枚で過ごすのに充分な季節です。ところで、最近、ドメイン名に一貫性のないスパムメールが携帯電話にたくさん届いています。特定のドメイン名ならば、そのドメインから届くメールをブロックすることができるのですが、次々にいろいろなドメインからスパムメールが届くのでブロックし切れません。こんなにたくさんのドメイン名を取得できるはずがないので、おそらく偽装していると思うのですが、docomoもしっかりスパムメール対策をして欲しいものです。ちなみに携帯電話側では、なりすましメールを受信しないなど、それなりのスパムメール対策を実施しています。それでは、淡路島地震と婦人科診察(2)の続きを書かせていただきます。

 I医師の診察を終えたあと、MRIの予約をするのに、新米の看護師さんが対応してくださった。もしかすると、この四月から看護師さんになられたばかりなのかもしれない。大学ノートを片手に、慎重に予約画面を操作されていた。

 次回の診察予約をいつ入れたらいいか、I医師に確認したときには、
「好きなときにいつでもいいですよ」
と言ってくださったので、私としても、二ヶ月後くらいに予約を入れようと思っていた。三ヶ月後でもいいくらいだと思っていたのだが、病院の予約システムが二ヶ月先の予約にしか対応していないため、二ヶ月を越える予約については、病院の予約センターに電話を掛けて取らなければならなかった。診察の予約だけなら、電話予約でもいいのだが、MRIの検査のあとは、MRIフィルムを見ながら、直ちにI医師の診察を受けることになる。そのため、電話でMRIの予約とI医師の診察の予約をいっぺんに取るのはやっかいだと思ったのだ。

 新米看護師さんは、まずは放射線科に連絡を取ってくださり、MRIの予約を入れることのできる時期を確認してくださっていた。

 新米看護師さんには、五月の予約を打診されたのだが、既に五月の土曜日はいろいろな予定が入ってしまっていたので、
「六月でお願いします」
と申し出た。そうして新米看護師さんは、私がお願いした日の予約を取ってくださろうとしたのだが、どういうわけか、予約可能な日時を選択しているのに、「登録」ボタンが出て来ないのである。「登録」ボタンが表示されなければ、予約が確定しない。

 その予約システムは、まずは「診察」や「MRI」などの処置内容を選択したあと、次に医師の名前を選択するようになっていたのだが、良く見てみると、医師の名前が選択されていなかった。新米看護師さんは、ベテラン看護師さんに予約システムの使い方を聞きに行ったようだ。そして、戻って来られたときに、私が、
「先生の名前を選択してないからじゃないですかね」
と言うと、恥ずかしそうにお礼を言われてしまった。ベテラン看護師さんも、私と同じことを指摘されたようだった。

 こうして無事にMRIの予約と診察の予約が終わり、処方箋の用紙も受け取ったのだが、実はこの日、病院では応急処置の講習会が行われていた。九時の診察時間に間に合っていれば受講できなかったのだが、大きな地震のために病院への到着時間が大幅に遅れてしまったために、いつの間にか、講習会に参加できる時間になっていたのである。

 応急処置の講習会では、道ばたなどで倒れた方がいらっしゃるときに、心臓が停止している場合、まずは救急車を呼び、近くにAEDがあればAEDを持って来てもらうことが大切だとおっしゃっていた。そして、救急車が到着するまでの間に、心臓マッサージを繰り返し行うことを強く推奨されていた。この心臓マッサージを行うことで、倒れている方の命が助かる確率が四倍上がるのだそうだ。

 更に、AEDは子供さんにも使える簡単な機械なので、是非、使ってくださいとのことだった。AEDに付属のパッドを倒れている人の胸に貼り付けることで、倒れている方の心拍数が測定され、そのときに必要な応急処置を、AEDが指示してくれるそうだ。

 講習会に参加した方たちのために飲み物とお菓子が配布されていたので、私は遠慮なくいただいた。このような貴重な講習会に参加して有益な情報を得ることができるだけでなく、飲み物やお菓子までいただいて、大変うれしい限りである。

 講習会が終わると、私は病院でお会計を済ませて、病院の近くにある薬局で処方箋を受け取り、病院の最寄駅まで再び路線バスに乗って移動したのだった。

※講習会で紹介されていた動画とは異なりますが、ほぼ同じ内容の動画を見付けましたので、ご紹介させていただきます。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 大きな地震があったおかげで、講習会にも参加することができて、とても有意義な通院となりました。あちらこちらで見掛けるAEDは、思ったよりも簡単に使える道具のようなので、活用したいものですね。

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2013.04.15

淡路島地震と婦人科診察(2)

映画『天地明察』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。四月になってから、朝の通勤電車がひどく混雑しているように思います。私は、JR線と地下鉄を乗り継いで通勤しているのですが、地下鉄で座れるかどうかで、その日の「ガンまる日記」を書き上げることができるかどうかが決まります。それに加え、最近は職場の食堂で、派遣仲間と一緒にお昼ご飯を食べるようになったため、「ガンまる日記」の更新に費やす時間が十五分ほど減ってしまいました。その十五分は、前夜のうちに確保しようと思っています。(苦笑)それでは、淡路島地震と婦人科診察(1)の続きを書かせていただきます。

 病院に着いた私は、すぐに婦人科の受付に出向き、
「予約時間から大幅に遅れてしまったんですけれども」
と言って、診察券を差し出した。対応してくださった看護師さんは、一時間半も遅れてやって来た私を暖かく迎え入れてくださった。

 私がお世話になっている婦人科は完全予約制なので、婦人科にしては珍しく、いつも待合所には人が少ない。とは言え、さすがに今回は比較的大きな地震の直後なので、私のように予約時間に間に合わなかった人たちが次々に押し掛けているのではないかと覚悟していた。しかし、驚いたことに、診察待ちをしている人は二人ほどしかいなかったのである。ということは、JR線が運行していなかったために、診察に来られなかった方が多いのかもしれない。

 有り難いことに、診察券を婦人科の受付に渡してから、ただちに私の名前が呼ばれたので、私は案内されるがままに中待合に入った。診察室の中からは、わずかに前の患者さんの診察の様子が漏れ聞こえて来た。

 間もなく、前の患者さんの診察が終わり、私の名前が呼ばれたので、診察室に入った。I医師は私に、
「電車、動いてないやろ。車で来たん?」
とおっしゃった。私は、
「いえいえ、○○電車で来ました」
と、JR線とは別の私鉄の名前を答えた。確かに車で来れば、もっと早く来られたのかもしれないが、そもそも私は運転免許を持っていないのである。

 I医師に、どのような状況か聞かれたので、生理の周期が短くなっていること、生理が始まると二週間から三週間ほど続くことなどを報告した。I医師は、
「それは長いね」
とおっしゃった。私は、以前から気になっていたことがあったので、I医師に尋ねてみることにした。
「生理の直前に、お腹がものすごく張って、ものすごく歩き辛くなるんですけど、これは何なんでしょうか?」
するとI医師は、しばらく考えていたようだった。そして、
「筋腫がある人は、お腹が張ることは良くあるけどね」
とおっしゃった。

 I医師は、ここのところ、エコーで私のお腹を診てくださっていないことに気付き、
「エコーで診ましょうか」
とおっしゃった。しかし、私は、過去の診察において、私の巨大な筋腫がエコーでは写り切らないことを指摘されたので、
「私の筋腫は巨大なので、エコーでは写らないと思います」
と答えた。

 そうして何となく、次回の診察時にMRIの検査を受けることになったのだ。I医師が現在の病院に転職されてから、三回目のMRIの検査となるわけだが、
「ここ(今の病院)に変わってからは、(MRIの検査は)初めてなんちゃう(初めてなんじゃないの)?」
とおっしゃった。ということは、私はI医師の記憶の中に、I医師が以前、勤務していた病院からの患者であるという印がちゃんと残っているのだと思った。

 I医師の言葉を受けて、看護師さんがすかさず、
「前回は二十三年の九月に受けてますね」
とおっしゃった。I医師は私のカルテをご覧になり、
「ああ、それで、そのあと、リュープリンをやったんやね」
とおっしゃった。私もそのことを思いだし、
「はい、そうです」
と答えた。

 それにしても、MRIの検査となれば、また手術の話が持ち上がるのではないかと心配になった。これまで、手術の話を何度となくかわして来たものの、今度ばかりは逃げ切れるのだろうか。

 そして、いつものように桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を処方してくださろうとしているI医師に、
「桂枝茯苓丸はまだあるので、一ヶ月分でいいです」
と言った。冬の間はあまりほてりに悩まされることもなかったため、一日一回程度の服用に留めていたからだ。

 しかし、ガスター某(なにがし)の記事にも書かせていただいたように、ガスターDは大変重宝していたので、
「ガスターDはとてもいいので、それもお願いします」
とお願いした。処方していただくガスターDの量を指定しなかったのだが、あとから処方箋を見てみると、前回と同様、二ヶ月分、処方してくださっていた。もちろん私は、ガスターDを常用したりはしない。逆流性食道炎の症状がひどいときだけ服用するつもりである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m しばらくの間、市販のガスター10を買って、ちびちび服用していましたが、ようやく保険調剤のガスターDを二ヶ月分、手に入れることができました。(笑)最近は、逆流性食道炎の症状も落ち着いて来ているので、多くても、週に二回ほど服用している程度ですね。

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2013.04.13

淡路島地震と婦人科診察(1)

南紀白浜紀行(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 淡路島地震が発生しましたね。大きなゆれだったので、とにかく驚きました。私たちの住んでいる地域では震度四だったようです。今日は、そのことについて書いてみようと思います。

 朝、大きな揺れで目が覚めた。「揺れている!」と思った。揺れている時間も長かったように思う。

 すぐに枕もとの携帯電話を見た。まず、時間を確認したとき、「五時半過ぎだ。どうして目覚ましが鳴らなかったのだろう。それでも、仕事に出掛けて行くにはまだ間に合う」と思った。多くの人たちが語っているが、どうやら大きな地震があると、携帯電話のアラームが鳴るそうだ。しかし、私の携帯電話にはエリアメールは届いているものの、アラームは鳴らなかったと思う。届くメールの数が多いので、メールを着信しても音を出さないように設定しているからなのだろうか。

 届いたエリアメールを見てみると、
「緊急地震速報
播磨灘で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)」
と書かれてあった。東北地方や関東地方にお住まいの方たちには大変申し訳ないが、エリアメールなるものを受信したのは、生まれて初めてのことだった。

 もちろん、ガンモも地震に驚いて起きたので、
「でかい!」
と二人で興奮しながら話した。そして、私は間もなく、今日は仕事が休みの土曜日であり、婦人科の診察予約を入れているために、六時にアラームをセットしていることを思い出したのだ。

 私は、四国の実家に住む両親のことが心配になったので、実家にも電話を掛けて、両親の安全を確認した。実家も揺れたようだった。あとからわかったことだが、実家のある愛媛県は震度三だったようだ。

 しばらくすると、Yahoo! JAPANから、防災速報のメールが届いた。何と、淡路島では震度六弱だ書かれている・思っていたよりも大きな地震だったが、六時から支度を始めなければ、朝一番に予約している診察に間に合わないので、何とか落ち着きを取り戻して支度を整え、家を出た。

 ガンモからの情報によれば、
「JR線、止まっているらしいよ」
とのことだったのだが、私はひとまず、いつも利用しているJR線の最寄駅に向かった。ところが、JR線の最寄駅に着いたものの、改札の入口付近にたくさんの人たちが待機しているのだ。駅の案内板を見ると、「調整中」と表示されている。どうやらガンモの言う通り、電車は動いていないらしかった。

 そこで私は、動いているであろう私鉄に乗るために、JRの最寄駅から路線バスに乗って、私鉄の最寄駅へと向かった。そして、何とか私鉄に乗り込んだのだが、これがまた異常なほどの混み具合だった。おそらくだが、JR線が動いていないために、多くの乗客がこの私鉄に流れ込んだのだと思う。

 私の自宅からは、その私鉄以外にも、もう一つの私鉄が最寄駅として存在しているのだが、そちらを選ばなかったのは、今回、利用した私鉄が、私の目的地を走る私鉄と連携していたからだ。

 大混雑の中、電車が途中の駅に着いたときに、私は迷った。そろそろJR線は動いているだろう。ここで降りてJR線に乗り換えたほうがいいのではないか。しかし、私は降りなかった。時間は掛かるかもしれないが、このままこの電車に乗車し続けていると、目的地に着くと思ったからだ。

 折りしも、マイミクさんからの情報により、JR線はまだ復旧しておらず、私の目的地を走る私鉄も、各駅停車しか運行していないことがわかった。これは、病院に着くまでかなり時間がかかりそうだと覚悟した。

 ひどく混雑した車内で、私はブレーキによろめき、手すりをつかむことができずに、ロングシートに座っていた乗客の前に倒れ込んでしまった。私の重い体重がその方たちにかかってしまったのだから、とても申し訳なかった。

 私は、乗っている私鉄から降りることなく、そのまま目的地まで運んでくれると思っていたのだが、動いていると言われている私鉄も各駅停車しか運行していなかったため、途中の駅で降ろされてしまった。通常ならば、同じ電車に乗り続けていれば、目的地に着くはずだったのだ。

 私は、降ろされた駅で十五分程度、次の電車が来るのを待ち続け、再びやって来た電車に乗り込んだのだが、JR線では快速列車を利用している駅まで、私鉄の各駅停車で行くのはかなり時間が掛かった。というのも、駅の数が思いのほか多かったからである。おまけに、関西に移住してからは体験したことのないほどの混雑ぶりで、私は重いホットヨガのバッグも抱えていたので、椅子に座れないことが辛くてたまらなかった。

 それでも、何とか病院の最寄駅までやって来た。予約時間はとうに過ぎていた。そこから路線バスに乗り換え、病院まで移動したのだが、何と九時からの診察の予約に対し、私が病院に着いたのは十時半だったのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いやはや、驚きましたね。阪神・淡路大震災が発生した頃、私は東京に住んでいたので、大地震を体験していないのです。余震などに注意するように言われていますが、これからもまた揺れるのでしょうか。やはり地震は、突然、やって来るので怖いですね。

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2013.03.13

浴室に閉じ込められた

映画『いわさきちひろ ~27歳の旅立ち~』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 関東地方は強風で大変だったみたいですね。関西地方も比較的強い風が吹いてはいましたが、電車が止まるほどではありませんでした。それにしても、寒暖の差が激しいですね。暖かいと思って薄着でいると体調を崩すことになりますので、夜、寝るときは特にご注意ください。

 私たち夫婦は、朝、仕事に出掛ける前にそれぞれシャワーを浴びている。出勤時間も通勤時間も異なるため、私は五時に起きて支度を整え始め、ガンモは七時前に起きて支度を整え始める。

 それは暖かい日だった。いつものように、私が先にシャワーを浴びて、浴室のドアを開けようとしたところ、ドアが開かなかった。これは何かの間違いだろうと思い、ドアノブに手を掛け、何度も何度も回したり引いたりしてみたのだが、いっこうに開く気配がなかった。私は、浴室に閉じ込められたと思った。

 寝室で寝ているガンモに何とか気付いて欲しかったが、暖かい日だったので寝室が暑く、寝苦しかったために、ガンモは寝不足に陥ってしまったようだ。私が起きる頃に、
「ゆうべは眠れなかった」
とぼやいていたので、せっかく二度寝しているガンモを起こしてしまうのもかわいそうだと思った。しかし、このままでは、私は仕事に遅刻してしまう。無事に浴室から出られたならば、「浴室に閉じ込められてなかなか出られなかったので、遅刻します」と職場にメール連絡するのだろうか。とは言え、職場にメール連絡をするにも、浴室から出られないままでは、それも叶わないなどと考えていた。

 まだ寝ているガンモには悪いが、ガンモの名前を呼びながら、浴室のドアをドンドンドンドンと叩いてみた。しかし、浴室から寝室までは距離があり、ガンモに聞こえるはずもなかった。このまま、ガンモがシャワーを浴びる時間まで待つしかないのだろうか。

 そのとき、私はふと、このマンションを購入したときに受けた説明を思い出した。それは、
「万が一、浴室に閉じ込められたときには、針金でドアノブの下にある穴を突付いてください。そうすれば、ドアは開きます」
というものだった。そのことを検証するために、確かガンモが針金を浴室に置いてくれていたはずだった。

 私は、「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせながら、その針金を探した。そして、見付けたのだ。話には聞いていたが、これまで実際に浴室に閉じ込められた経験もなく、検証したわけでもないので、本当にこの針金で浴室のドアが開くのかどうか、とても不安だった。私は祈るような気持ちで針金を手に取り、ドアノブの下にある小さな穴の中に差し込んでみた。すると、ロックが解除され、浴室のドアがすんなり開いたのだ。

 私は身体を拭いて浴室を飛び出し、
「えらいことが起こった。浴室に閉じ込められた!」
と言って、寝ているガンモを起こした。ガンモは、「一体何を言っているんだ」というような顔をしていた。私はガンモに、これまでのいきさつを話して聞かせた。
「ガンモが針金を置いてくれていたことを思い出して、それで穴を突付いて開けたんだよ。ガンモもこれからシャワーを浴びるなら、気をつけたほうがいいよ。もし、閉じ込められたら、針金で開くから。でも、できれば、浴室のドアは閉めないほうがいいのかも」
と興奮気味に語った。

 やがてガンモは起き上がると、私が仕事に出掛ける準備をしている間に落ち着いて浴室に向かい、シャワーを浴びた。私は、ガンモが浴室に閉じ込められたら助けようと思いながらも、仕事に遅刻しないように着々と自分の出勤準備を整えていた。

 そうして、私が出発の準備を終えた頃に、勇敢なガンモはシャワーを浴びて寝室に帰って来たのだ。ガンモは落ち着いた様子で、
「まるみが浴室に入るときに、自分で鍵を掛けたんだろう。浴室のドアの構造を見てみればわかるよ」
と言った。私は、
「ええっ? そうなの。でも、もう時間がないから、帰宅してから確認するよ」
と言って、家を飛び出した。しばらく浴室でじたばたしていたため、時間にあまり余裕がなかったのだ。家を出たあとも、私はまだ興奮気味だった。

 そして、仕事から帰宅したあと、浴室のドアを確認してみて驚いた。何と、洗面所側(浴室から見ると外側)のドアノブ付近に、ドアをロックをするためのボタンがあったのだ。どうやら私は、それを押した状態で浴室に入ったらしい。古い旅館に泊まると、ドアノブの真ん中に丸いボタンが付いていて、部屋を出るときにそのボタンを押して鍵を掛けるが、どうやらそれと同じ状態になってしまっていたようだ。

 仕事から帰宅したガンモに、浴室のドアの造りを確認したことを報告すると、
「そうだろ? まるみが自分で閉じ込めたんだろ? でもさあ、そもそも何であんな鍵が必要なのかなあ。子供をお仕置きするためのものなのかなあ」
とガンモは不思議そうに言った。言われてみれば、確かにそうである。浴室の中から鍵を掛けられるようになっているならまだしも、浴室の外から鍵を掛けるような仕組みは、本当に必要なのだろうか。少なくとも、私たち夫婦が生活する上では、まったく必要のない機能である。

 ガンモは、
「それにしても、針金で突付けば浴室のドアが開くということを良く思い出したなあ」
と言った。ガンモは自分が浴室に針金を置いたことも含めて、すっかり忘れてしまっていたようなのだ。

 ちなみに、私を助けてくれた針金は、かつて私が使っていたワイヤー入りブラジャーに付いていた針金である。私は、ワイヤー入りブラジャーが大嫌いなので、中のワイヤーを取り出して使っていたのだ。そして、ワイヤー入りブラジャーに付いていた針金をガンモが浴室に持ち込んで、浴室に閉じ込められたらこれを使うようにと助言してくれていたのだ。

 もしも、皆さんのお住まいの浴室に、我が家の浴室と同じような造りのドアが取り付けられている場合は、安全のために、浴室には針金を置いておくといいかもしれない。そのときは、ワイヤー入りブラジャーに付属の針金が特に力を発揮してくれるだろうと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いやはや、浴室に閉じ込められたときは、本当にどうなることかと思いましたね。もしも第三者に開けてもらうようなことになったときに、この裸体を見られてしまうのだろうかとか、家を片付けていないのにどうしようかとか、とにかくいろいろなことを考えていました。

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2011.04.19

対等な当事者

ホットヨガ(二三二回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 夏に行われるかもしれない計画停電に備え、一部の企業では、夏休みが例年とは異なる日程に変更されようとしていますね。私の勤務先も、関西電力圏なので計画停電は実施されないのですが、計画停電が実施される地域の事業所と密接な関わりがあるため、夏休みの予定が変更になるかもしれず、まだ具体的なことが何も決定していません。それでも、関西圏に住んでいる私としては、例えこんなに些細なことであったとしても、協力できることをうれしく思っています。

 ガンモと一緒に買い物に出掛けたときのことである。買い物を終えて、駐車場に停めてあるカングーに戻るまでの途中で、ツインソウルの誕生日のナンバープレートの自家用車を見掛けた。
「あっ、ツインソウルの誕生日のナンバープレートだ!」
と私が口にするかしないかのタイミングで、その自家用車と女性の買い物客がぶつかった。私は、その瞬間を見ていたのか見ていなかったのか、はっきりとは覚えていない。とにかくナンバープレートに気を取られていたようだ。

 「あっ!」
と思うや否や、女性客がお店の駐車場の道路にうずくまった。女性客は、自家用車のタイヤに足を踏まれてしまったのだろうか、しきりに足先に手をやっていた。私は、救急車を呼ぶべきなのかどうか迷いながらも、女性客のもとへと駆け寄り、
「大丈夫ですか?」
と声を掛けた。しかし、女性客は私の声は耳に入らないのか、ただ足をさするだけだった。

 そうこうしているうちに、自家用車を運転していた男性客が自家用車から降りて来た。男性客は思いのほか冷静で、女性客に対し、「申し訳ありません」とも謝らずに、
「大丈夫ですか?」
とだけ尋ねた。女性客は、まだしばらく痛そうに足をさすっていたが、やがて自力で立ち上がった。そのとき、
「もっと気をつけてください」
と男性客に言い放った。それに対し、男性客が女性客に謝ったかどうかは良く聞き取れなかった。

 女性客もまた、一人で自家用車を運転してそのお店に来られていたようだが、その後、ご自分の自家用車に戻られた。しかし、女性客は、自家用車の中でしばらく痛みに耐えているようにも見えた。男性客は、自家用車の窓越しに、女性客に対し、
「何かあったら連絡ください」
というようなことを言った。その後、男性客はひとまず自分の自家用車に戻ると、再び女性客のところに向かった。男性客のあまりにもあっさりとした対応からすると、女性客に名刺や連絡先を渡したかどうかは不明だが、ひょっとすると、そのときに連絡先を書いた紙を渡したのかもしれない。二人の会話は一瞬のうちに終わり、男性客は自家用車を運転して、お店から去って行った。その後、女性客もご自分の自家用車を運転してお店から去って行った。

 最初から最後まで、女性客は私に対し、何も答えてはくださらなかった。悲しいことだが、今になって思えば、単なる野次馬と思われてしまっていたのかもしれない。また、女性客がうずくまっていたときに、救急車を呼ぶべきかどうか判断しようとしていたことを考えると、もしも仮に救急車を呼ぶことになった場合、その時点で男性客が加害者になってしまうのだと思った。しかし、事故の現場をしっかりと目撃していたガンモ曰く、その事故は、お互いに周りをしっかりと見ていない状況で発生したらしい。ということは、本来ならば、二人は対等だったのである。それなのに、片方が自家用車を運転していて、もう片方が歩行者だったということで、弱い歩行者は被害者となり、自家用車を運転していた人は加害者となり得たのである。

 私は今回のことで、余程のことがない限り、当事者の間に割って入ることはできないのだと実感した。最初から最後まで、完全に当事者だけの世界だった。言い換えれば、その事故は、第三者が介入できるような状況ではなかったということだ。

 とは言え、男性客の淡々とした態度も気になった。ひょっとすると男性客の中には、女性客のほうが飛び出して来たので自分は悪くないという強みがあったのかもしれない。しかし、最初から自分が下手に出てしまえば、自分の状況が不利になると思い、わざと淡々としていたのだろうか。そう考えると、女性客が、
「大丈夫ですか?」
という私の問い掛けに一切答えなかったことについても、私に対し、
「大丈夫です」
と答えてしまえば、男性客を甘やかしてしまうと思ったのかもしれない。

 何はともあれ、自家用車とぶつかった女性客の怪我が軽くて良かったと思う。私はこの出来事によって、加害者と被害者という立場は、ある出来事に対する瞬間的な結果に過ぎないのだとわかった。すなわち、見方によっては、実は被害者となった人が、瞬間的には加害者であったかもしれないということである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 女性客は男性客に対し、「もっと気をつけてください」と言いましたが、それと同じ言葉は女性客にも言えるんですよね。今回のケースに関しては、明らかに、女性客と男性客は対等だったのだと思いました。被害者と加害者は、何かの瞬間的な原因と結果なのですね。だから、原因を作っている人が加害者となるわけですが、その更なる原因は、被害者が作ったかもしれないのです。

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2010.12.13

非常階段から避難する

ひまし油パックへの期待感の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。仕事中もひまし油パックへの期待感が膨らみ、ひまし油パックのことが頭の中をグルグルと駆け巡っていました。(笑)[ケイシー入門講座]子宮筋腫の動画で奥様が妊娠されたときに大きな子宮筋腫が三つもあったというお話をされているのは、日本エドガー・ケイシーセンター会長の光田秀さんです。光田さんの奥様の状況は、私の状況と良く似ていますね。むしろ、光田さんの奥様の筋腫のほうが大きいように思います。私は、MRI画像を見て、自分の子宮がもはや余裕のないほどに筋腫で埋め尽くされている状況を知っていますので、私よりも大きな筋腫を抱えていらっしゃった光田さんの奥様が普通に出産できるほどまで筋腫が縮小されたというお話をうかがって、これはすごいことだと思いました。こうして気に掛けてくださっている方もいらっしゃるようなので、続いて、先週末のI医師の診察の様子も一気にお伝えしようかと思ったのですが、子宮筋腫カテゴリの過去の記事を読んでいたら、だんだん腹が立って来てしまいました。(苦笑)例えば、この記事です。この記事は、現在の主治医であるI医師に出会う前に診ていただいていた、かつての主治医による診察の様子ですが、読み返すだけでも激しいストレスを感じてしまいます。この記事を書いて三年経った今でも、私は子宮全摘手術を受けていません。それなのに、当時、こんなにも威圧的な態度を取られていたんですね・・・・・・。こういう医師もいるんですね。ああ、思い出しただけでも腹が立って来ます。(苦笑)

 早起きのせいか、平日の夜はひどく眠い。我が家はまだ何も暖房器具を使ってはいないのだが、自宅でパソコンに向かうときは、ひざ掛けや毛布などで下半身だけを温めている。私の場合、下半身を温めると気持ちが良くなり、余計に眠くなる。

 ガンモが飲み会だというので、私はガンモが帰宅するまで、ベッドに横になって眠っていた。すると、飲み会から帰宅したガンモが、
「呑んでたビルが火事になって、みんなで避難した」
と言うではないか。私はしばらくの間、寝ぼけ眼でガンモの話を聞いていたのだが、次第に目が覚めて、意識がはっきりして来ると、それは恐ろしい体験だったのではないかと思うようになった。

 「ガンモ、それ、すごい体験だから」
と私が言うと、ガンモは、
「そうだから」
と言った。

 ガンモに詳しい話を聞いてみると、事務所で仕事をしていた同僚たちの間で、仕事帰りに呑みに行こうという話が持ち上がったらしい。そのときガンモは、呑んでいたビルの近くにある顧客のところで仕事をしていたようだ。ガンモの仕事が長引いていたので、呑みに行こうと誘ってくれた同僚たちが、ガンモが仕事をしている場所から近いところにあるそのビルにある居酒屋を飲み会の場所に指定してくれたらしい。そして、ようやく仕事を終えたガンモが同僚たちと合流して呑んでいるうちに、そのビルの一階で火災が発生したというのだ。

 ガンモたちが三階の居酒屋で歓談していると、一階で火災が発生したという館内放送が流れ、非常階段から非難するように誘導されたそうだ。ガンモ曰く、そのとき、煙の臭いもしていたと言う。ガンモたちは非常階段から避難したらしいのだが、そうした緊迫した状況にありながらも、エレベータを使う利用客もいたらしい。

 ガンモは、
「あのビルは良く出来てるよ。非常階段が外にあるから」
と言った。私はその様子を想像してみた。確かに、ビルの造りによっては、非常階段が建物の中に造られているケースもあるだろう。そうなると、今回のように階下で火災が発生した場合、非常階段が既に炎に包まれてしまって使えないこともあるのではないだろうか。しかし、非常階段がビルの外に設置されていたおかげで、室内にいたときは煙を感じていたのに、安全に避難することができたわけである。

 「本当に無事で良かったよ」
と私はガンモに言ったが、考えれば考えるほど恐ろしくなった。同じような状況にあって、逃げ遅れたり、非常階段が炎に包まれてしまったりすることもなく、無事に避難することができて本当に良かったと思う。もしかすると、この世で起こるありとあらゆることは、ほんの紙一重の差でしかないのかもしれない。

 無事に非難できた話がいったん落ち着くと、ガンモは苦笑いしながら、
「実は、避難を促す館内放送が流れてすぐに逃げたから、みんな呑み代を払ってないんだよね」
と言った。確かに、切迫した雰囲気の中で、落ち着いて会計を済ませてから避難する人もいないだろうし、居酒屋としてもそういう体制は取らないだろう。いやはや、お金よりも人命のほうが大切であることへの証明に繋がるような貴重な出来事である。とにかく、無事に避難することができて本当に良かった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m このときの呑み代はどうなるのでしょうね。あとから任意で払いに行くにしても、どのテーブルで飲み食いしていたかというのを申告すれば、支払いは可能なのでしょうか。何はともあれ、大事に至らなくて本当に良かったと思いました。

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2009.07.17

当たっただけ

映画『いけちゃんとぼく』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m よしお役を演じていた深澤嵐くんは、何とも思慮深い雰囲気が漂っていますね。不覚にも、上映中に寝てしまった映画『GOEMON』にも出演されていましたが、決して子役だけでは終わらない、役者としての何か特別な才能を感じます。今後の活躍に期待したいですね。さてさて、映画のレビューにしても、それ以外の記事にしても、まだまだ六月の出来事を綴っている「ガンまる日記」ではありますが、今回は、綴りかけの鳩の記事を一時中断して、ほぼリアルタイムの内容をお届けしたいと思います。

 五時起き生活が始まってからというもの、私は仕事から帰宅すると、二十二時頃から〇時前までベッドに横になって眠るようになった。ただ、その睡眠は一時的なものであり、本格的に眠るのは、〇時頃にいったん起きて翌日の支度を整えてからとなる。その間、ガンモは同じ部屋でパソコンに向かって仕事をしていたりする。私は、部屋に電気が点いているのもかまわず、睡魔に負けて眠るのだ。

 残業規制の関係で、私は毎日定時に仕事を上がっていたが、ガンモはここのところ仕事が忙しく、帰宅時間が遅くなっていた。そんなある日のことである。いつものように、私が〇時前に目を覚ますと、寝室には仕事から帰宅したばかりのガンモの姿があった。
「お帰り」
とは言ったものの、ガンモの様子がどこか変である。

 ガンモはいつも、仕事から帰宅するとシャワーを浴びてパジャマに着替えるはずなのに、ガンモが着ているのはパジャマではなかった。この時間にパジャマを着ていないのはどういうことなのだろうと、寝ぼけ眼のまま思っていると、間もなくガンモは仕事着に着替えて、
「じゃあ、ちょっと行って来るから」
と言う。
「ええっ? これからどこに行くの?」
と尋ねると、ガンモは担当の客先の名前を私に告げた。

 どうやら私が寝ている間にコールセンタから連絡が入り、客先に出向くことになったらしい。〇時だというのに、これから仕事に出掛けて行くのかと思い、
「明日も仕事なんでしょ?」
と尋ねると、
「うん」
とガンモは言う。私は心配になり、
「何時に帰って来るの?」
と尋ねると、ガンモは、
「わからん」
と答えた。私は、仕事に出掛けて行くガンモを玄関で送り出した。
「じゃあ、気をつけて。行ってらっしゃい」
これから仕事に出掛けて行くためか、ガンモのテンションは低かった。

 ところが、ガンモが出掛けてわずか数分後に、玄関の扉が開いて、ガンモが戻って来た。もしかすると、コールセンタから再び連絡が入り、客先で発生したトラブルが落ち着いたために帰宅したのかと思った。滅多にないが、稀にそういうことがあるのだ。しかしガンモはひどく慌てた様子で、しきりに何かを探していた。
「何を探しているの?」
と私が尋ねると、ガンモは焦った口調で、
「カード入れがない」
と言う。ガンモは、普段持ち歩いているカード入れの中にクレジットカードや免許証をまとめて入れている。どうやらそのカード入れが見当たらないらしい。

 ガンモは、ひどく慌てた様子で家の中の思い当たる場所を探し回っていたが、一刻も早く客先に向かわなければならない状況の中で、これ以上、自宅に長居はできないと思ったのだろう。やがて探すのを諦めて、再び玄関から出て行った。

 夜中にコールセンタから呼び出された場合、ガンモは自分の車を運転して客先に出掛けて行く。しかし、免許証のない状態だというのに、ガンモはまさか無免許のまま出掛けて行くつもりなのだろうか? いや、そんなことはしないだろう。私が不安を抱えていると、私の携帯電話が鳴った。携帯電話から聞こえて来たのは、
「あったから!」
さきほどとはうって変わって、やけに元気なガンモの声だった。私は、
「良かった、じゃあ、行ってらっしゃい」
と言って電話を切った。

 ところが、それからおよそ十分後、再び私の携帯電話が鳴った。ガンモからの着信だった。私は、何か嫌な予感がして電話を取った。ところが、
「もしもし?」
と私が話し掛けても、ガンモからの応答はない。その代わり、受話器の向こうから、何やらゴソゴソという音が聞こえて来る。その様子からして、私はガンモが外にいると感じた。

 私は、事故を起こしたガンモが私に事故のことを伝えようと私に電話を掛けて来たものの、事故の当事者の方との話し合いに入ったため、電話で話すことができなくなったのだと判断した。私は、しばらく受話器の向こうから聞こえて来る音に耳を傾けていたが、ガンモが何も言わないので電話を切った。その後、思い切って、私のほうからガンモに電話を掛けてみたのだが、繋がった電話は、ガンモによってただちに切られてしまった。

 私は、このような状況に及んでも、自分がひどく落ち着いているのが不思議だった。私はそのままパソコンに向かい、処理すべき用事を二つほど済ませた。しかし、頭の中ではいろいろな思いが駆け巡っていた。ガンモが事故を起こした相手は人だったのか、それとも車だったのか。もしも人ならば、相手の怪我の具合はどうなのか。救急車で運ばれるような事態にまで発展しているのだろうか。また、相手が車だったとしても、どちらが悪いのか。もしも相手が悪いなら、ガンモは大好きなカングーに傷がついてしまい、ひどくがっかりしていることだろう。

 更に私は、夏休みにガンモと二人で出掛けることにしている旅行のことに思いをはべらせた。実は、まだ書いていなかったが、今年の夏休みはガンモと二人でベルギーとフランスを旅行することにしている。夏休みは目前に迫ってはいるが、ガンモが事故を起こしてしまったのなら、もはや旅行に行くことはできないだろう。予約した飛行機もホテルも、キャンセルしなければならない。頭の中で、そんなことを考えていた。

 私は、事故の状況を知りたかった。しかし、おそらくガンモは今、誰かと真剣な話し合いをしているに違いない。もしかしたら、現場には警察も駆けつけているかもしれない。ガンモの事故の状況を知りたい反面、事実を知るのが怖い気持ちもあった。そのため、私は辛抱強くガンモからの連絡を待ち続けていた。

 時計を見ると、既に一時を回っていた。明日は仕事を休むしかないだろう。もしも怪我人が出ているのであれば、私も病院に行ったほうがいいのではないだろうか。そしてこれからは、ガンモと一緒に事故の責任を背負って生きて行くしかない。

 頭の中ではいろいろな想いが駆け巡ってはいたが、私はガンモから連絡があるまで少しでも休んでおこうと、ベッドに横になった。しかし、そんな状況の中で眠れるはずもなかった。私はガンモの携帯電話に、
「遅くなってもいいから、連絡してね」
とメールを送っておいた。

 時計を見ると、いつの間にか三時を過ぎていた。ガンモが事故を起こしたのは〇時半過ぎだ。いくら何でも、警察の調べも終わっている頃だろう。おそらくガンモは、私がもう寝ているだろうと思い、連絡をして来ないのだろうと思った。私は思い切って携帯電話を握りしめ、ガンモに電話を掛けた。ガンモが電話に出られる状態ならば、電話に出るはずだろうと思いながら。

 数回コールののち、ガンモが電話に出た。私は、
「大丈夫? 事故を起こしたんでしょ?」
と言った。するとガンモは、
「何言ってんの?」
とわけがわからないといった口調で言う。

 ガンモが言葉を発しているその場所は、いつも私が仕事帰りにガンモに電話を掛けたときに聞こえて来る音と同じだった。そう、ガンモは担当の客先で発生したトラブルに対応していた。事故など起こしてはいなかった。それでも私は、ガンモが私を気遣って、私を動揺させないように事故の事実を隠しているのではないかと思い、
「えっ? 本当に何もないの? 私はガンモから電話が掛かって来たあと、ガンモが何も言わずに電話が繋がったままだったから、てっきりガンモが事故を起こして、事故の当事者との話し合いに入ったんだと思って・・・・・・」
と言った。ガンモは、
「何もないから。明日、仕事なんだろ? 早く寝ろ~!」
と言った。ガンモも、私が何を言っているのかわけがわからないらしい。当然、私が送信したメールの意味も良くわからなかったと言う。

 どうやら、ガンモのポケットに入っていた携帯電話が、何かの拍子にリダイヤルボタンが押され、私に発信してしまったらしい。そのあと私が掛けた電話をガンモが切ったのは、運転中だったからのようだ。
「発信されたのは、多分、携帯電話が何かに当たっただけだろう」
とガンモは言った。私は安堵の息を漏らしながら、
「何はともあれ、事故を起こしてないなら良かったよ。とにかく良かった。じゃあ、もう寝るわ」
と言って電話を切った。時計を見ると、もう三時半を過ぎていた。五時に起きなければならないというのに、あと一時間半足らずしか眠れないではないか。安心した私は、そのままベッドに横になり、朝までぐっすり眠った。

 翌朝、私が寝不足のまま目を覚ますと、ガンモはまだ帰宅してはいなかった。何ということだろう。ガンモは大丈夫なのだろうか。客先でまだトラブルと戦っているであろうガンモに電話を掛けてみると、帰宅の目処はまだ立たないという。私は、
「帰りは気をつけて。眠くなったら、カングー・ジャンボリーのことを思い出して」
と言って電話を切った。

 ガンモは、私が仕事に出掛けて行く直前に無事に帰宅した。何しろ、徹夜で仕事をしたあとの帰宅なので、ひどく疲れ切っているらしく、ガンモはすぐにベッドに雪崩れ込んだ。私は、
「ガンモも寝てないと思うけど、私もガンモが事故を起こしたことが心配で心配で、ほとんど寝てないんだよ」
と言いながら、ガンモを残して仕事に出掛けた。

 結局ガンモは、その日も仕事を休むことができず、ベッドで二時間ほど眠ったあと、仕事に出掛けて行ったようだ。その日、私たちは久し振りに一緒に仕事から帰宅し、夜の早い時間のうちにベッドに入り、それぞれの睡眠不足を解消させた。

 それにしても、ガンモからの電話を受けてからのおよそ三時間は一体何だったのだろう? 単にポケットに入っていた携帯電話が何かに当たり、私の携帯電話にリダイヤルされただけで、こんなにも想像が脹らんでしまうとは・・・・・・。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 携帯電話が通じないと、ついつい、いろいろな想像を働かせてしまうものです。もしかしたら、皆さんにも同じような経験があるかもしれませんね。何はともあれ、ガンモが事故を起こしていなくて本当に良かったです。(笑)皆さんも、真夜中の想像力には充分ご注意ください。

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2008.04.09

クラッシュ

大きなつづらの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 携帯電話に付属のGPS機能については、どうやら賛否両論あるようですね。本当に遭難したときにだけ役に立つならば、便利な機能だと言えるのでしょうが、一方ではプライバシーの侵害だなどという声も上がっているようです。でも、それは、携帯電話に限らず、何でもそうだと思います。何故なら、私たちは二元的な世界を生きているからです。

 派遣仲間たちとソフトウェア技術者の晩餐会を催すことになっていたため、いつもよりも早い時間にオフィスを出た。ビルの外に一歩足を踏み出した途端、すぐ近くで、
「ウーーーーー」
というパトカーの音が聞こえて来た。見ると、オフィスに面した道路がひどく混雑している。そのとき、私の中に、「ひょっとして・・・・・・」と、ある予感がよぎった。

 私が勤務しているオフィスのすぐ側にある交差点は、事故が多いことで有名だ。私自身も、横断歩道を渡ろうと信号待ちをしているときに、すぐ目の前で自動車同士が軽く接触する現場に出くわしたことがある。そのときは、幸い軽い接触事故で済んだものの、一歩間違えば、歩行者をも含んだ大きな事故にも繋がりかねない状況だった。

 パトカーの音と車の渋滞に直面した私は、例の交差点で事故が起こっていることをほぼ確信しながら、交差点までのわずかな距離を歩いた。すると、やはり、交差点の真ん中に派手に追突して車の前方が大きく変形した車が二台、停まっているのが見えた。交通整理のために、警察官が交差点に立ち、交差点を行き交う車に指示を与えている。そして、交差点の道路脇では、数人の人たちが誰かを取り囲み、その人の身体をしきりに撫でていた。恐る恐る見てみると、幼稚園くらいの男の子が道路脇に横たわっていた。不幸中の幸いと言っていいのだろうか。男の子は自分で身体を動かせる状態にあった。道路脇にいた人たちからは、
「救急車、来(け)えへんなあ」
などという声と、それに答える警察官の
「救急車はもうすぐ来ますから」
という声が聞こえて来た。

 事故は起こったばかりで、救急車もまだ到着していない状況だったようだ。救急車よりもパトカーの到着のほうが早く、私が横断歩道の信号待ちをしている間にも、次々にパトカーがやって来た。

 やがて、二人の警察官が事故の状況について聴取を始めた。双方の運転手は、見たところ、怪我をしている様子もなくしっかりしていた。おそらく、シートベルトを着用していた大人は事故の衝撃から身を守ることができたが、道路脇に横たわっていた男の子は後部座席に座っていたか何かでシートベルトを着用していなかったのではないだろうか。

 信号が変わったので、私が横断歩道を渡ろうとしていると、渋滞している車の間を掻き分けて救急車がやって来て、男の子が横たわっている道路脇に着けた。そこから先のことはわからない。私は、男の子が救急車に運ばれて行くのを見送らずに、事故のあった交差点の横断歩道を渡り切った。単なる傍観者という立場においては、これ以上の傍観は失礼に当たると思ったからだ。

 事故車両がそのまま残された横断歩道を渡っている間中、私の中から激しく込み上げて来る感情があり、私は顔を歪めながら、半泣きの状態で横断歩道を渡っていた。

 救急車がまだ到着していなかったことからすると、事故が起こってからまだ数分しか経っていなかったと思われる。ということは、事故に遭った人たちは、つい十数分前までは、車の中でふざけて笑い合ったりしながら、自分たちがこのような事故の当事者になろうとは夢にも思っていなかったはずだ。しかし、事故は突然起こり、ついさっきまで乗っていた車も大きく変形してしまった。私の目の前に、まったく予測もしていなかった大変な状況に直面している人たちがいる。その事実が、私の心を大きく揺さぶり、横断歩道の歩行中に涙を流さずにはいられなかったのである。

 その後、私は派遣仲間たちと合流し、事故のことを話した。彼女たちもその事故の現場を通ったようだ。私よりも早い時間にその現場を通った派遣仲間は、横たわっていた男の子が血を流し、周りにいる人たちが泣いているのを目にしたと言う。そのため、あまりジロジロ見てはいけないと思い、足早に現場を立ち去ったそうだ。私が見たときには、男の子は比較的しっかりと身体を動かしていたので、おそらく危機的な状況ではなかっただろうと推測する。

 多くの場合、私たちはこうした惨事を自分の身内の出来事に置き換えることで、当事者の気持ちを間接的に推し量ろうとする。しかし、私にとってこの事故は、間接的ではなく、私の心に直接的に響く何かをもたらした。そして、これまでいかに多くの出来事を、自分にとって間接的な出来事であるかのようにとらえ、見過ごして来たかということに気付かされたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 車も人も時間を掛けて形成されますが、壊れるのはほんの一瞬の出来事なのですね。「一寸先は闇」などという言葉もありますが、まさにその通りだと思いました。今回の事故は、私の心にダイレクトに響きました。事故の翌日、泣きながら渡った横断歩道に、花が添えてあったらどうしようと思いましたが、花はありませんでした。軽症で済んでいるといいのですが。お子さんがいらっしゃる方は、運転中、お子さんのシートベルトの着用に十分注意を払ってくださいね。同じ事故に遭っても、大人はぴんぴんしているのに、お子さんだけが横たわっている状態でしたので、そのことを痛切に感じ、ここでお伝えしておかなければならないと思いました。

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