讃岐うどん

2014.04.19

またまた「香の香」へ

映画『アントキノイノチ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。水曜日から、ガンモが鳥取に出張に出掛けています。いつもは鳥取に出張に行くと、二~三日で「もう帰りたい」とこぼすのですが、今回は、それなりに楽しくやっているようです。私も、週末だけはガンモと一緒に鳥取で過ごしたかったのですが、この週末はマンションの管理組合の行事があるので、見送りました。それでは、善通寺の善通寺(5)の続きを書かせていただきます。

 お寺の善通寺をあとにした私たちがカングーで向かったのは、お正月に訪れたばかりの「釜あげうどん 長田in香の香」である。実は、「釜あげうどん 長田in香の香」は、お寺の善通寺からかなり近いところにあるのだ。お昼ご飯を食べるには少し早い時間だったが、私たちの頭には、「釜あげうどん 長田in香の香」のことしか思い浮かばなかった。

 いつもはたくさんの人たちが列を作って順番待ちをしている「釜あげうどん 長田in香の香」だが、三月の三連休の最終日だというのに、まだお昼ご飯には早い時間のせいか、何と、ほとんど並ぶことなく入店することができた。これは、快挙である。

何と、ほとんど並ぶことなく入店することができた。
列の最後尾は、お店の入口だった

 入店してすぐに、レジで注文することができたのだが、前回と同じくたらいうどんを注文しようと思っていたのに、たらいうどんのサイズが(大)なのか(小)なのかわからなくなってしまった。それでも、かなり量が多かったことを記憶していたので、
「たらいうどんの(大)を二つ、お願いします」
と注文してしまった。

 すると、お店の方にひどく驚かれ、
「(大)ですと、十二玉もありますが、大丈夫ですか?」
と確認されてしまった。そこで私たちは、店内をきょろきょろ見渡して、たらいうどんを食べている人がいるかどうか確認した。運良く、たらいうどんを食べている方がいらっしゃったので、たらいの大きさを確認してみた。その結果、やはり私たちが食べたのは、(大)ではなく、(小)であることがわかったので、(小)に切り替えて注文した。実際のところ、それでも多いくらいなのだ。

 ちなみに、「釜あげうどん 長田in香の香」の一玉は、スーパーなどで売られている一玉入りの袋うどんの半分くらいなので、十二玉は袋うどんの六玉くらいである。たらいうどんの(小)は六玉なので、袋うどんに換算すると、三玉ということになる。

 私たちは席に着き、湯のみを四つ用意し、そのうちの二つにはお茶を入れ、残りの二つには特製だしとねぎを入れて待機した。こちらのお店は、湯のみと釜あげうどんを入れて食べる容器が同じなのだ。

席に着き、特製だしにねぎを入れて待機した。
奥に写っている大きなとっくりの中に、特製だしが入っている。
大きなとっくりの中から特製だしを注ぐには、
電気コードのようなものを手でしっかりと持ち、
テーブルの上でとっくりを傾ける

 お昼前なので、店内はいつものせかせかした感じはなく、利用客にも余裕があるように感じられた。

利用客がまだ少ないせいか、うどんを待つ人たちにも余裕が感じられる

 しばらく待っていると、たらいに入った(小)のたらいうどんが運ばれて来た。一つだけでも、ずいぶん迫力がある。たらいうどん(小)は、最初にガンモの前に置かれ、続いて私の前にも置かれた。

たらいうどん(小)

一つだけでも迫力があるのに、私たちは一つずつ注文した
スーパーなどで売られている袋うどんに換算すると、三玉である

 こちらのうどんは、麺が長いので、お箸でうどんをすくったあとは、長い麺を箸でくるくる巻いてから、特製だしの入った湯のみと同じ入れ物に入れていただく。やはり、おいしい。私たちは、無言のままつるつるとたらいうどん(小)を食べ続けた。量が多いので、途中でギブアップしそうになったのだが、ギブアップする手前で無事にたいらげることができた。

 まだ店内が混み合っていないせいか、食べ終えて店を出て行くとき、店内の展示物にも目を向ける余裕もあった。

店内の展示物

 お腹がいっぱいになったので、私たちはカングーの中でしばらく休んだ。この日はとてもいいお天気で、ぽかぽかして暖かかったのだ。そうこうしているうちに、お昼ご飯を食べるのにちょうどいい時間になったからか、店の外には、私たちが店を訪れたときよりもたくさんの行列ができていた。

私たちが店を訪れたときよりもたくさんの人たちが並んでいた

 私たちが店を出てしばらくすると、バイクでのツーリング仲間たちと思われる集団が店から出て来て、みんなで集まって記念撮影をしていた。同じ地域のナンバープレートを掲げていたので、インターネットで集まった人たちではないのかもしれない。

 私たちは、その後もしばらくカングーの中でくつろぎ、店を訪れる人たちを観察していた。いつもならば、駐車場がいっぱいになってしまうので、こうした観察もできないのだが、駐車場にはまだまだ余裕があったので、ぽかぽかした陽気の中で、のんびり過ごすことができた。

 一時間くらい、カングーの中でのんびりしていただろうか。気が付くと、更に長い列ができていたので、私たちもそろそろ出発することにした。次なる目的地は、私の実家である。

気が付くと、更に長い行列ができていた

 こうして私たちは、再びカングーを走らせて、私の実家へと向かったのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 何だかこの記事を書きながら、またまた讃岐うどんを食べたくなってしまいました。とは言え、昨日の仕事帰りに、ホットヨガのレッスンを受ける前に讃岐うどんを食べたのですが・・・・・・。(苦笑)それでもやはり、神戸にある「讃岐うどん」のお店で食べても、本場の「讃岐うどん」とはまた違いますね。何が違うのでしょう。お店の人のプライドかもしれません。

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2014.01.27

釜あげうどんに魅せられる

映画『カーマ・スートラ/愛の教科書』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m あと一週間もすれば、仕事に復帰することになります。退院してから、まだ一度も電車には乗っていませんが、そろそろ乗ってみようと思っています。さて、今回は、お正月に帰省したときに利用した讃岐うどんのお店について書かせていただきます。

 お正月に帰省したときに、私の実家に一泊したあと、翌日はガンモが学生時代の友人たちと会うというので、香川県の高松市内にあるホテルにガンモと二人で泊まった。そして、高松市内のホテルをチェックアウトしたあと、お昼ご飯を食べるために、讃岐うどんのお店へと向かった。

 香川県には、有名な讃岐うどんのお店がいくつもあるのだが、何でもない週末にでも足を運ばない限り、有名なお店の讃岐うどんにはありつくことができない。というのも、有名な讃岐うどんのお店のほとんどが、お正月には営業していないからだ。普段から、たくさんの讃岐うどんファンが訪れているからなのか、「お正月にお店を開けておくと、全国からいろいろな人たちが集まって来てくれるので、お店が儲かる」という考えはないようだ。

 例えば、村上春樹さんの『辺境・近境』でも有名な、「なかむらうどん」は、ガンモの実家からそれほど遠くないところにある。しかし、帰省したときに何度足を運んでも、お店には「臨時休業」の看板が掲げられ、閉まっているのだ。ガンモは、たまたま会社の人たちと讃岐うどんツアーに出掛けたときに、「なかむらうどん」を利用したことがあるらしい。しかし、私はまだ一度も「なかむらうどん」のうどんを食べたことがない。もちろん、今回も閉まっていた。

 さて、「なかむらうどん」を諦めた私たちが次に足を運んだのは、こちらもガンモの実家から近い「蒲生(がもう)うどん」である。ガンモが購入したばかりのiPhoneにナビを頼んで運良く到着できたのだが、やはりお店は閉まっていた。讃岐うどんで人気のお店は、お正月はしっかりお休みをされるらしい。

 そこで、以前も利用したことのある「釜あげうどん 長田in香の香」に足を運んでみた。前回、利用したときと同じように、駐車場はいっぱいで、一時間半ほど待つことになる見込みだった。しかし、前回、利用したときは、待っている人の数は多くても、意外と進みが早かったので根気強く並ぶことにした。

長い長い行列に並ぶこと一時間半

 結局、最初の予想通り、一時間半ほど待つことになっただろうか。ようやくお店の入口に掲げられたのれんが見えて来た。

「釜あげうどん 長田in香の香」の「のれん」

 のれんをくぐり、お店の中に入って注文したのは、一つ千円のたらいうどん(小)を二つである。「釜あげうどん 長田in香の香」の公式サイトによれば、このたらいうどん(小)には、何と六玉ものうどんが入っているらしい。これを、ガンモと私でそれぞれ一つずつ注文したわけだ。

 「一人で六玉もうどんを食べるなんて!」と驚かれる方も多いかもしれないが、実は、こちらのお店の一玉は、他のお店の半分くらいだと思われる。というのも、前回、利用したときに、釜あげうどん (大) を注文したのだが、少し足りないくらいに感じてしまったからだ。おそらく、讃岐うどん好きの方たちは、いくつものお店をはしごされるので、お店としても、やや少なめのうどんを用意しているようだ。

 私たちは、讃岐うどんのお店をはしごする予定はなかったので、できれば今回はお腹いっぱいうどんを食べたいと思い、たらいうどん(小)を注文したのだった。ただ、注文するときに、お店の方に、
「たらいうどん(小)を二人で食べるのですか?」
と確認された。私が、
「一人一つずつで、(小)を二つお願いします」
と答えたところ、
「大丈夫ですか?」
と確認された。おそらく、私たちなら大丈夫のはずなので、
「はい、大丈夫です」
と答えた。

 店内はほぼ満席だったので、席についてからも、注文の品が届くまでしばらく待つことになった。このお店の特徴は、釜揚げうどんのだしが大きなとっくりに入れられていることである。そして、うどんのだしを入れる入れ物と、お茶を飲む湯飲みが同じなのである。そのため、同じ湯のみを二つ用意し、その一つには、テーブルの上に置かれている大きなとっくりの中からだしを入れて、もう一つには、お茶を注ぐのである。

 大きなとっくりからだしを注ぐときは、電線のようなものを手で持ち上げ、だしが出て来るまで、テーブルの上に倒すようにするのがコツである。だしの中には、ねぎやしょうがを入れておく。

 ようやく運ばれて来たたらいうどん(小)には、うどんがたっぷり入っていた。

たらいうどん(小)(撮影:ガンモ)

 「釜あげうどん 長田in香の香」の特徴は、麺が長いことである。たらいからお箸で麺をすくってだしの中につけようとするのだが、麺が長いために、なかなかうまく行かなかった。失敗すると、熱いうどんでやけどをしてしまいそうになってしまうのだ。それでも、だしがおいしく、量もたっぷりで、満足できた。

 私たちは、頑張って、それぞれのたらいうどん(小)を平らげた。満足して、お店の外に出ると、まだたくさんの人たちが並んでいた。おいしいうどんにありつくためには、いつも長く並ばなければならないが、また来たくなるお店なのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 「今日は、釜あげうどんの記事を書くので、お店で撮影した写真をちょうだい」とガンモに頼んだところ、写真を分けてくれたガンモは急に釜あげうどんが食べたくなったと言いました。そこで、二人で近所のうどん屋さんに釜あげうどんを食べに行きました。しかし、やはり、本場の讃岐うどんのほうが味は格別でしたね。この記事を読んでくださった皆さんにも、にわかに讃岐うどんを食べたくなる病が感染しますように。(笑)

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2008.03.15

十時間の大移動と映画『UDON』

城崎温泉カニ尽くしの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 暖かくなり、カニのシーズンもそろそろ終わりです。すべり込みセーフでしょうか。ちなみに、撮影に使用したカメラは、先日購入した携帯電話(SO905iCS)に付属のカメラであります。

 城崎温泉の旅館をチェックアウトした私たちは、再び青春18きっぷの旅に出た。ご存知のように、青春18きっぷとは、一日二千三百円で全国のJRの普通列車に何度でも乗り降り可能な切符である。私たちが次に目指したのは、ガンモの実家のある香川県坂出市である。週末をガンモの実家で過ごすため、私たちは城崎温泉からおよそ十時間掛けてようやく坂出に辿り着いた。

 乗車したルートは、城崎温泉→浜坂→鳥取→智頭(ちず)→津山→岡山→坂出である。坂出以外の→が指す駅で乗り換えを行った。乗り換え駅に着いて、次の列車までの乗り換え時間は、四十分前後のところもあれば、一時間半のところもあった。大きな荷物を抱え、乗り換えの度に駅の階段を降りたり昇ったりするのはなかなかやっかいな仕事だったが、それでも、青春18きっぷで大移動しているという充実感が私たちを突き動かしていた。列車を一つ乗り過ごしたとしても、わずか数分のうちに次の列車がやって来るような便利な環境で生活している私たちにとって、一つの列車を逃せば一時間以上は待たなければならないローカル線に乗り、長い長い道のりを普通列車でのんびりトロトロ走る時間を過ごすことは、とても大切なことなのだ。

 普通列車を乗り継いで、ガンモの実家に着いたのは、二十時半過ぎだった。私たちはやがて、お茶の間で流れていたテレビで、映画『UDON』を鑑賞することになる。この映画が映画館で上映されていた頃、この映画に対する酷評が多かった。私自身もそれらの酷評を気にして、他に観たい映画を優先させてしまった記憶がある。どれほど酷評に値する映画なのだろうと思いながら、ガンモと二人でその映画に見入った。

 鑑賞しているうちに、この映画を製作したのは、香川県にかなり詳しい人なのではないかという気がして来た。というのも、数々のシーンに香川県の丸亀・坂出周辺を象徴する「さぬき富士」と呼ばれる形の良い山が映し出されているほか、香川県出身の役者さんたちがさりげなく登場しているからである。さぬき富士は、ガンモの故郷である坂出からも良く見えるので、帰省する度に目にしている。香川の人たちは、さぬき富士が近くにあることで安心しながら生活していると言っても過言ではないだろう。だから私には、この映画は、香川県に詳しい人たちに向けたメッセージが含まれていると感じたのである。

 この映画の製作に関わった監督は、この映画を通して、全国的なレベルでの讃岐うどんブームと、実際の香川県におけるうどんと関わり方のギャップを表現したかったのではないだろうか。私が東京に住んでいた頃に何度も食べた宇高(うこう)連絡線のうどんが、この映画の中では、「あいさつ代わりに食べるうどん」として紹介されている。そうなのだ。香川の人たちにとってのうどんは、決して全国的なブームになるようなものではなく、生活の中に当たり前のように染み付いているものなのだ。だから、製麺所でうどんの麺だけを買った人が、あたかもパンをかじるかのごとく、買ったばかりのうどんにつゆも付けずにつまみ食いしながら歩いている。香川の人たちにとってのうどんとは、そういうものなのだ。

 だからこそ、この映画の中では小さな製麺所にスポットを当てている。自分のどんぶりを持参すれば食べられるといううどん屋さん。村上春樹さんのエッセーでも紹介されていた「なかむらうどん」のような、「ネギが入っていなければ、外の畑でネギを取って来い」と店主に言われてしまうほどディープなうどん屋さん。こういうところに、讃岐うどんブームに乗って全国からやって来る讃岐うどんファンの想いと、実際の香川県におけるうどんとの関わりのギャップがある。そうしたギャップを描きたかったからこそ、学校帰りに食べるような生活の中に当たり前のように染み付いたうどんが大事に扱われているのだ。

 また、うどんファンの高校生たちが作る冊子が『うどんをめぐる冒険』というタイトルであることも、村上春樹さんの『羊をめぐる冒険』に馴染みの深い人なら、思わずニヤリとしてしまうことだろう。すなわちこの映画は、鑑賞する人の中にある過去の記憶を心地良く刺激してくれるような仕上がりになっているのだ。

 この映画を製作した監督は、『踊る大捜査線』などの人気作品の演出を手がけた監督さんなのだそうだ。どうやらそのシリーズの作品を観て楽しんでいた人たちが、それらと同じ乗りで楽しませてもらおうとして鑑賞し、がっかりしてしまったようである。私はそのシリーズの作品を観ていないので、純粋に香川県の素朴さを感じ取ることができた。香川県に詳しい人が製作に関わっているのではないかと睨んでいたが、やはりこの監督は、香川県の丸亀のご出身だった。丸亀ならば、さぬき富士を眺めながら育ったわけである。だから、何度も何度もさぬき富士が登場するのだ。さぬき富士を映画の中に登場させるのは、「香川県が好き!」という監督からのメッセージだったに違いない。おそらく監督はこの作品を、香川の人たちに贈りたかったのではないだろうか。

 この映画は、さぬき富士を身近に感じ、香川の人たちにとって、うどんがいかに生活の中に深く染み付いたものであるかということを知っている私たちにとっては、とても面白く、楽しめる映画だった。だから、断じて酷評されるような映画ではない。この映画に対する酷評は、監督の発信したメッセージを的確に受け取ることができなかったぼやきに過ぎないと私は思う。ガンモの故郷である香川県に帰省し、香川県でこの映画を鑑賞することができたことを私はうれしく思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実は、ガンモはこの映画にも登場しているナンチャンと、学生時代、落語研究会を通じて少しだけ交流があったそうです。ナンチャンの自宅に電話を掛けて、連絡を取ったこともあったとか。ガンモの話では、ナンチャンは、学生の頃からずば抜けて落語が上手かったそうです。それはガンモの記憶ですが、ガンモと一緒に映画を観ていると、ガンモの記憶が私の中にも染みて来ます。そして、いつの間にか、心の中でナンチャンの活躍を応援しているのですね。ただ、ナンチャンの記憶の中にガンモが残っているかどうかは不明です。(笑)

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2008.02.09

再び、うどんの国へ

ルーチンワークと思い込みの記事にの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 「いつも○○だから、今回もそうだと思ってた」というのは、実際に良くあることですよね。私たちは、現状では足りていない情報を、過去の経験から穴埋めする必要に迫られることがあります。そう言えば、TOEICにも穴埋め問題があります。その穴埋めが、吉と出ることもあれば、凶と出ることもあるということなんですね。さて今回より、三連休を利用して、ガンモの実家に帰省したときのことを綴って行きます。ただ、ガンモの要望により、詳細を綴ることができませんので、例え婉曲的な表現になっていたとしても、想像力を働かせながら読んでくだされば幸いです。三年ほど前から「ガンまる日記」を読んでくださっている皆さんは、ある程度、事情を察してくださっているかもしれませんね。

 三連休の初日。朝、起きてみると、雪がしんしんと降っていた。屋根にも雪がうっすらと白く積もっている。関西地方でこれだけ雪が降るのは珍しい。おそらく、ベランダにいる鳩たちにとっては、初めての本格的な雪になるのではないだろうか。

 この三連休は、ガンモの実家で過ごすことになっていた。ガンモの実家には、お正月に帰ったばかりだが、事情があって、この三連休を利用して再び帰省することにしたのである。途中、島全体がアートで構成されているというベネッセアートサイト直島に寄りたかったので、九時には出発するつもりで準備を始めたのだが、出発する時間になってもなお雪は降り続けていた。しかも、以前よりも雪の量が増えているようにも思えた。

 「どうする? 車で帰るのに、大丈夫なの?」
と私が尋ねると、運転手のガンモは、
「大丈夫だとは思うけど、ベネッセアートサイト直島は、また今度にしようか」
と言った。確かに、雪の日にベネッセアートサイト直島に足を運んだとしても、屋外に展示されているアートを鑑賞する楽しみは半減してしまうことだろう。やはり、ベネッセアートサイト直島には、もっと暖かくなって、お天気のいい日に足を運ぶことにしよう。結局私たちは、雪が小降りになるのをしばらく待ってから出発することにした。しかし、雪の勢いは、お昼を過ぎてもいっこうに弱まる気配がなかったので、私たちはとうとう意を決して、雪の中をガンモの実家に向けて出発することになった。

 自宅を出てからすぐに高速道路に入ったものの、神戸市に入るまでにかなり渋滞していた。思えば、本格的な雪の日に遠出をするのは初めてのことである。神戸方面に向かって車を走らせていると、フロントガラスに雪が吹き付けて来る。
「まるで口の中に雪が入って来るみたいだね」
と言いながら、私たちの車は西へ西へと向かった。

久し振りの本格的な雪

 何とか神戸市を抜けると、次第に渋滞も緩和され、また、雪の量も幾分落ち着いて来た。私たちは途中で少し遅めの昼食をとり、再び西へ西へと向かった。

 いつもならば、明石海峡大橋を渡って徳島県に入るのだが、今回は岡山まで足を伸ばして、瀬戸大橋を渡ることにした。というのも、本州でもっと西に進んでおくか、四国に入ってから更に西に進むかの違いだけだからだ。ガンモの実家は、瀬戸大橋を渡ってすぐのところの香川県坂出市にあるのだ。坂出市と言えば、昨年十一月に日本全国を震撼させるほど大きな事件のあったところだ。あの事件が起こった頃、私たちはひどく胸を痛めながら、インターネットのニュースに注目していた。私たちにとって、とても身近な町であのような事件が起こってしまったことに対し、とにかくやり切れない気持ちでいっぱいだった。

 途中で休憩を挟みながら、ガンモが運転する車が坂出に到着する頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。私たちは、坂出駅前のスーパーで買い物を済ませ、いつも足を運んでいるセルフのうどん店でうどんを食べようと思い立ち、再び車を走らせた。しかし、そのお店の営業時間は二十時までだったため、既に閉店してしまっていた。せっかくうどんの国に来ているのだから、是非とも夜はうどんを食べたい。私たちはそう思い、まだ空いているセルフのうどんのお店を探すことにした。

 すると、全国的に有名なあの「はなまるうどん」の看板が視界に飛び込んで来た。うどんの国である香川県生まれのガンモからしても、うどんの国のお隣の愛媛県生まれの私からしても、セルフのうどん店と言えば絶対に「かな泉」だ。特に、かな泉のセルフのお店では、うどんの玉を自分でゆでることになっている。それが楽しみで、私たちは高松に出掛ける度に、かな泉のセルフのお店に足を運んでいた。

 しかし、全国的にはどういうわけかはなまるうどんのほうが知名度が高い。私たちの中では、はなまるうどんは、最近進出して来た、新しいセルフのうどんのお店という位置づけである。それなのに、今ではすっかりセルフのうどんの代名詞のようになっている。それが、私たちにとっては何ともしっくり来ないのである。本家であるうどんの国で、まだ一度も食べたこともないセルフのうどんのお店が全国展開されているのがとても不思議なのだ。

 それでも、私たちはどうしてもセルフのうどんを食べたかったので、まだ営業しているはなまるうどんに入った。うどんの国でこのお店に入るのは、何とも奇妙な気がしてしまう。

 私たちがセルフのお店に入ると、注文するのはたいていかけうどんだ。かけうどんをベースにして、様々なトッピングを楽しむ。うどんに関しては、私よりもガンモのほうがずっと厳しい。ガンモは昔から、
「ぶっかけうどんは、讃岐うどんとして認めない」
などと言っている。だから、どんなお店に入ろうとも、ガンモは絶対にぶっかけうどんを注文しない。私も、どちらかと言うと、ぶっかけうどんよりもお汁に浸されているうどんのほうが好きである。

 はなまるうどんのうどんは、とてもおいしかった。しかし、全国にチェーン店が展開されているだけに、自分が今、どこでうどんを食べているのか、わからなくなってしまう。その感覚は、旬の時期と関係なく栽培されている野菜や果物を味わうようなものかもしれない。私たちにとってはむしろ、うどんの国ではなまるうどんのうどんを食べていることのほうがおかしいくらいだったのだ。

 また、はなまるうどんは、店舗も新しく、とてもきれいで、うどんを作り続けてン十年という口数の少ないうどん職人さんのいらっしゃるようなお店ではなかった。はなまるうどんはおそらく、ビジネスとして成功したセルフのうどん店なのだろう。本当に、うどんの国の昔ながらのセルフのうどん店を味わいたいと思ったら、やはりうどんの国にやって、直接味わうしかないだろう。きっと、ビジネスではないセルフのうどん店を体験できることだろう。

 こうして、不思議な気持ちのまま空腹を満たして満足した私たちは、ガンモの実家へと向かったのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 雪というと、三朝温泉にこもって湯治をしていた頃のことを思い出します。私にとっては、三朝温泉が山陰地方の雪を初めて体験した土地だったのですが、普段、私たちの住んでいる地域で降る雪とは、雪質がまったく異なっていました。山陰地方に振る雪は、粒が細かくて、歩くと「きゅっきゅっ」と音がしました。きっと、細かい粒が地道に降り注いで、隙間を埋めて行くからでしょう。しかし、私たちの住んでいる地域で降る雪は、カキ氷のようにいつも大粒で、すぐに解けてしまいます。そして、雪が積もっているところを歩くと、サクサクという音がします。粒の大きさが違うために、密度が違うのでしょう。この日、降っていた雪もやはり大粒でした。積もったあとを見ても、何だか隙間だらけでしたね。気温もそれほど高くない上に、雪の粒も大きいものだから、すぐに解けてしまうのでしょうね。雪だるまを作るには、山陰地方に降っているような、小粒の雪が適しているように思えます。ただ、小粒の雪で雪合戦をすると、雪が詰まっているだけに、当たると痛いかもしれません。(苦笑)

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2008.01.06

うどんの国

甘党の矛盾、辛党の矛盾の記事にたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 一般的に、あまりお酒が飲めない人は甘党で、お酒が飲める人は辛党ですよね。ちなみに、私は小さい頃から和菓子のあんこがとても苦手で、和菓子を食べるときは、中のあんこを避けて、あんこのない周りだけを食べていました。今でもほとんどの和菓子は苦手ですが、ほくほくのたいやきや、姫路名物の御座候(ござそうろう)は、あんこがおいしいので好きです。ガンモは和菓子も大好きで、大福やかしわ餅なども好んで食べています。私は、あんこが入ったおもちはほとんど食べません。しかし、いつだったか、ガンモの実家に帰ったときに、あんこ入りのお雑煮を食べさせてもらったことがあるのです。そう、ガンモの出身地である香川県のお雑煮は、あんこ入りのお雑煮なのです。もともと、あんこ入りのお餅が好きではない私は、恐る恐る食べたのですが、こちらは意外においしかったです。残念ながら、今回の帰省ではあんこ入りのお雑煮を食べることはできませんでした。さて、今回は、そんなうどんの国の実情を書いてみたいと思います。

 うどんの国で生まれ育ったガンモは、大晦日に年越しそばを買うためにスーパーに足を運んだとき、奇妙なことを口にした。
「やっぱり、年越しそばじゃなく、年越しうどんだろ?」
「えっ? 香川の人たちは、年越しそばじゃなくて年越しうどんを食べるの?」
と私が尋ねると、ガンモは、
「当たり前だから」
と言った。

 結婚十一年の私たちは、これまでにも、きっと同様の会話を交わして来たに違いない。しかし、ガンモの仕事の都合で、これまであまり大晦日を一緒に過ごした記憶がない私は、過去にそんな会話をしたことさえもすっかり忘れてしまっていたのだ。

 香川県が本格的なうどんの国であると実感したのは、幼くして亡くなってしまったガンモの弟の三十三回忌の法要のときのことだった。お経をあげてくださったお坊さんのことも、法要に来てくださった親戚の人たちのことも、うどんでもてなしたのである。もともと私は、そばよりもうどんが好きなので、うどんの国の出身のガンモと結ばれたことは願ったり叶ったりだった。しかし、そのあとも遠縁の人の法事があるとかで、親戚の人たちが、
「ああ、またうどんを食べるんかね」
と言うのを耳にしたときには、
「ひぇええええ! またうどんですか?」
と言いながら、既に夕方だという理由で私たちは帰路に就くことにしたのだった。いくらうどんが好きだと言っても、お昼と夜に連続で二食もうどんを食べるのは厳しい。

 ところで、村上春樹さんのエッセイでも有名になったなかむらうどんが、ガンモの実家から比較的近いところにある。なかむらうどんは、「ねぎが入っていなければ、近くの畑で取って来い」というようなことを店主に言われてしまうほどのワイルドなうどん屋さんとして、全国のうどん愛好家たちに知られている。そんな人気のなかむらうどんは、午前中のうちに、うどんの玉が売り切れになってしまうらしい。実は、数年前、お昼過ぎに足を運んでみたところ、もはや玉が売り切れになってしまったため、お店が閉まっていた。お店と言っても、納屋を改造したような、これまたワイルドな建物である。それ以来、なかむらうどんは訪れていない。というのも、実家に帰っているときに、朝早くから外にうどんを食べに出掛けて行くのは、久しぶりに帰省した私たちに食事の支度をしてくれている義母に対して申し訳ないと思っていたからだ。


 今回の帰省でも、午前中までしかうどんの玉が持たないなかむらうどんには足を運ばなかった。しかし、しばしば足を運んでいるセルフのうどん屋さんに入り、お腹いっぱいになるまでうどんを食べた。香川県には、セルフのうどん屋さんが実に多く、リーズナブルでボリュームたっぷりのもてなしをしてくれる。私たちがしばしば足を運んでいるうどん屋さんは、小がうどん一玉、中がうどん二玉、大がうどん三玉ほどのボリュームである。いつもの癖で、ついつい「中」を注文すると、そのボリュームの多さに驚いてしまう。うどんの国はうどんの産地なので、うどんを出し惜しみしないのである。

 トッピング用のてんぷらなどを取り皿に取ったあと、備え付けの蛇口からうどんの出汁を注ぐのが香川県のセルフのうどん店の特徴だ。それから、ねぎやしょうがを盛ったりする。今回、私はしょうがを多めに盛ってみたのだが、これがなかなかおいしかった。あらあら、記事を書いているうちに、またうどんを食べたくなってしまったではないか。

 赤ちゃんの離乳食としてうどんを与え、法事でもうどんを食べ、大晦日にも年越しうどんを食べるうどんの国の人たちは、さぬきうどんブームをどのようにとらえているのだろう。もしかすると、食べたいときにだけうどんを食べるなんて、まだまだ甘いと思っているかもしれない。食べたくないときでさえもうどんを食べてこそ、真のうどん好きとして認めてもらえるのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私は九連休だと言うのに、ガンモは飛び飛びで仕事が入っていたため、冬休み中の帰省は、ガンモの実家に一泊するに留まりました。ガンモの話によれば、今では少なくなりましたが、昔はお豆腐屋さんや魚屋さんと同じように、うどんを売りに来る行商の方がいらっしゃったようです。わざわざお店まで買いに出掛けなくても、うどんが手に入るのは有難いですよね。ところで、現在、全国のあちらこちらにあるセルフのうどん屋さんの原型は、香川県には早くからあったようです。そう言えば、香川県には、セルフのうどんの他に、セルフのガソリンスタンドもたくさんあります。今回、帰省したときに、給油するためにガソリンスタンドを探していると、ガンモが、
「セルフと書いてあっても、うどん屋かもしれないしなあ」
などとぼそっとつぶやいたのが妙におかしかったです。

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2005.07.17

ガンモの原産地へ

 高知のホテルをチェックアウトした私たちは、三十度を超える暑さの中、高知の日曜市へと向かった。日曜市の会場は、JR高知駅から歩いて行ける蓮池町通電停付近にある。農産物や高知の特産物を中心に、およそ六百もの露店が立ち並び、それらの露店に沿って歩いて行くと、やがて高知城に辿り着くという、観光客にとっては大変ありがたい日曜市である。

 ホテルで朝食を取ったばかりの私たちは、たくさんの郷土色豊かな食べ物を前にし、食べ歩きができないことを少し残念に思った。

 外はうだるような暑さだった。外で活動していると、身体の中の水分がどんどん失われてしまうため、水分補給のために冷たい飲み物を次々に流し込むのだが、私にとって冷たい飲み物を飲むことは、身体を冷やしてしまうことになるため、どうも調子が良くないのだ。おまけに、睡眠不足という悪条件も重なって、すぐにヘトヘトになってしまった。

 そのため、高知城に続く石段を昇る気力がなく、私たちは高知城の観光を諦め、JR高知駅へと向かった。そこで昼食を取ったあと、JR土讃線に乗り、ガンモの原産地、香川へと向かったのだ。

 JR土讃線の車両は、長いすシートだったのだが、クッションも効いている上に、一人一人の座席に窪みがあり、とても乗り心地が良かった。しかも、細切れに乗り換えるのではなく、三時間近くも同じ車両に乗り続けたため、睡眠不足の解消にも繋がった。同じ所要時間でも、連続して同じ列車に乗り続けるのと、何度も乗り換えるのとでは、心理的にもまったく違う。私は、人生においても、変化の多い出来事はとことん苦手で、一つのことを継続させたがる傾向にある。仕事においてもそうだ。仕事をいくつもこなして行くよりは、一つのことを成し遂げて、達成感を味わいたいのである。

 例え旅行中でも、考えたいことはたくさんある。例えば、掲示板に書き込みをしてくださる方たちの貴重な経験に対する考察だ。私は、自分の生き方を示すことはできる。更に、過去に、このような体験をされた方がいらっしゃるといった情報を示すこともできる。しかし、「助言」する立場にはない。ただ、「率直な感想」を述べることはできる。何故なら、魂の計画は、人それぞれだと思うからだ。一見、同じようなテーマに見えていても、それぞれの魂の計画に従って、現世でどこまで進むことになっているのかは、異なって来ると思う。

 私は、ツインソウルの魂を深く愛してはいるが、あくまでも友情ベースの関係だ。そのことを、ここ最近の掲示板の書き込みを拝見しながら、強く思った。だからこそ、ツインソウルとの継続的な交流が成り立っているのだろう。私の魂は、ツインソウルと私が男女の関係に転んでしまうことを決して許さない。ツインソウルの態度にも、私と同じ意志が感じられる。それが、ツインソウルと私との交流を継続させているバランスだと思っている。

 さて、ガンモの原産地に着いた私たちは、お腹が空いていたので、駅前でセルフのうどんを食べた。以前、実家に帰るとガンモが電話を掛けたときに、晩御飯の準備は不要だと言っておいたのだ。うどんの国で食べる本格派うどんは、ボリューム満点の上、とてもおいしかった。

 うどんを食べ終わったあと、私がガンモの実家に電話を掛けてみると、義母は、
「夕食を用意してたのに」
と残念そうに言った。あああ、本当に申し訳ない。義母は、夕食の準備を整えて、私たちの帰りを待ってくれていたのだ。帰る前にもう一度、早めに実家に電話をしておけば、このようなことにはならなかったのだが、ついつい連絡を怠ってしまったことが、このような結果を招いてしまった。かなり反省。

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2004.05.20

香川というところ

 ガンモの生まれ育った香川と、私の生まれ育った愛媛は隣同士の県なのだが、言葉も少し違うし、食文化も違っている。はっきり言って、香川の食文化は、全国レベルで見ても変わっている。

 まず、お正月に食べるお雑煮に、あんこの入ったお餅を使う。私は小さい頃からあんこが大の苦手で、和菓子を食べるにも、あんこを包んでいる皮だけを好んで食べていたくらいだった。今でも和菓子の類は苦手である。だから、お正月にガンモの実家に帰ったとき、義母の作ってくれたあんこ入りお雑煮を食べられるかどうか、とても心配だった。

 ところが、食べてみると、意外にもおいしかったのである。白味噌が、あんこの甘さをしっかりと抑えているし、私の実家で作られるお雑煮(醤油ベースで、具はほとんど大根だけ)よりも、たくさんの具が入っているのだった。目からウロコとはこのことだ。あんこ入りお雑煮は、あんこが苦手な人にも食べられる、ちょっと病みつきになりそうなお雑煮である。何事も、体験してみなければわからないものだ。

 もう一つの変わった食文化とは、全国的にも有名なうどんである。香川の人たちは、とにかくうどんを好んで食べる。一番驚いたのは、法事のときに、お坊さんや集まってくれた人たちに対し、うどんを出しておもてなしをするということである。しかも、法事に参列している人たちも、出されたうどんを当たり前のように食べている。そのような食文化のない場所で育った私には、カルチャーショックだった。

 少し前に、法事のために実家に帰ったときに、たまたま法事が重なってしまった。私たち夫婦は、時間がなくてもう一つの法事には参加できなかったのだが、とある法事でうどんを食べて、もう一つの法事でもうどんを食べるということが、香川の人たちは平気らしい。

 もともと私は、うどんが大好きだった。だから、うどんをたくさん食べられるところにお嫁に来たのかもしれない。あんこいりお雑煮は、あんこが食べられる嫁になるように、ということなのだろうか。

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