世界のコインランドリー

2014.07.28

三日分のお洗濯

東京への想いの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。今日はいくらか涼しいですね。私たちは、今夜の飛行機で兵庫県に帰ります。それまでの間、東京を満喫しておこうと思っています。さて、今回は、久し振りに世界のコインランドリーカテゴリの記事を書かせていただきます。

 今回の旅は三泊の予定だったが、ホットヨガの銀座店のスタジオでレッスンを受けたため、昨日の時点で早くも三日分の洗濯物が溜まってしまっていた。四日分の着替えを持参するのは大変なので、旅行中にコインランドリーで洗濯をしようと思い、自宅から一回分の洗濯に必要な洗剤を小分け袋に入れて持参していた。

 ところが、あろうことか、宿泊するホテルにはコインランドリーがなかった。ホテルのフロントのスタッフに尋ねてみたところ、コインランドリーは、車で五分くらいのところにあるという。炎天下の中、車で五分も掛かるところまで歩いて行くのは困難だと思った。

 そのことをガンモに相談してみると、ガンモがiPadでホテル近くのコインランドリーを調べてくれた。すると、駅とは違う方向だが、ホテルから比較的近いところにコインランドリーがあることがわかった。そこまで車で五分も掛かるとは思えなかったが、駅まで歩くのとそれほど変わりがない距離だった。

 そこで私は昨日の朝、大きなバッグに三日分の洗濯物を詰め込んでホテルを出た。ガンモも私と一緒について来てくれた。しかし、コインランドリーまで歩いて行く途中で、自宅から持って来た洗濯一回分の洗剤をホテルに忘れて来てしまったことに気が付いた。そのことをガンモに話すと、
「禁止!」
と怒られてしまった。

 私は、仕方がないのでコインランドリーに着いたら、洗濯一回分の洗剤を購入しようと思っていた。しかし、ガンモは、
「どうせなら、近くのスーパーで洗剤を買おうよ」
と提案して来た。旅行の最終日に、ガンモと私の大きな荷物をホテルから宅配便で送ってしまうつもりでいたので、ガンモは洗剤が一つくらい増えたとしても問題はないと考えたようだ。

 そこで私たちは、コインランドリー近くのスーパーに立ち寄り、家庭で使うような洗剤を一箱購入した。そして、コインランドリーに足を踏み入れたのだが、そこには様々なタイプのコインランドリーがあり、どれを利用すべきか迷ってしまった。

 最初は、洗濯機で汚れを洗い流したあと、洗濯物を乾燥機に移し替えて一気に乾かそうと思っていたのだが、店内を偵察していたガンモが、
「あっちに洗濯機と乾燥機が一緒になったコインランドリーがあるから」
と教えてくれた。そこで私は、いったんこれだと決めた洗濯機の中に入れていた洗濯物をすべて取り出して、ガンモが見付けた別の乾燥機付き洗濯機へと移動させた。

 その時点で、私は既に、先ほど購入したばかりの洗剤の封を開けていたのだが、ガンモは、
「洗剤の包みを開けたか?」
と私に聞いて来た。私が、
「うん、開けたよ」
と答えると、ガンモは、
「そのコインランドリーは、洗剤不要だから」
と言った。どうやら、わざわざ洗剤を入れなくても、自動で洗剤が投入されるらしい。しかも、洗濯が終わったあとは、自動で乾燥までしてくれるというのである。

 洗剤不要の洗濯機は、およそ七十分ですべての工程が完了するようだった。そこで私は、そのおよそ七十分の時間を、「ガンまる日記」の更新に充てることにした。ちなみに、洗濯物の量にもよるが、洗濯料金として私が投入したのは八百円だった。これで、洗濯と乾燥を連続して行ってくれた。

洗剤不要の大型洗濯機(手前)。およそ七十分で洗濯と乾燥が完了する

 店内には、いろいろな洗濯機があり、それらの中には、靴専用の洗濯機まであった。しかも、上には靴専用の乾燥機まで付いていた。

靴専用の洗濯機もあった

 洗濯機の中をのぞいてみると、真ん中に黄色いブラシがあった。このブラシが回転することで、靴をゴシゴシ洗ってくれるようだ。

中に黄色いブラシが付いていた

 洗濯を終えた私たちは、駅のコインロッカーに乾いた洗濯物を預けて、その日の予定をこなしたのだった。

 そして、今朝、連泊したホテルをチェックアウトするときに、スーパーで購入した洗剤を、宅配便で送る荷物の中に忍ばせておいた。自宅で使える洗剤なので、損をした気持ちにはなっていないものの、コインランドリーに出掛けるときに、私が自宅から持参した洗濯一回分の洗剤をホテルに忘れて来てしまったのは、それなりに意味があったのかもしれないと思ったのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m こうして我が家はものが増えて行くのですね。(笑)とは言え、自宅で使っている洗剤も、そろそろ少なくなりかけていたので、ちょうど良かったのだと思います。わざわざ関東地方のスーパーで購入して、宅配便で送るほどのものではなかったことは確かですが・・・・・・。(苦笑)

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2010.09.13

空振りしてしまったアムステルダムのコインランドリー

映画『ロストクライム -閃光-』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 三億円事件は、今から四十年以上も前の事件ではありますが、三億円というと、今でもかなりの大金ですよね。事件当時の三億円は、今のお金に換算すると、果たしてどれくらいの価値があったのでしょうか。本作の中で、実行犯グループたちは、盗んだ三億円を燃やしてしまいました。急にお金回りが良くなると疑われますから、実行犯グループが逮捕されなかった理由が盗んだお金を燃やしてしまったことにあるとするならば、納得が行きますね。

 九日間の夏休みの旅行のために、私たちは四日分の着替えを持参していた。最初の三日間はフランクフルトに滞在し、持参した着替えが尽きてしまうアムステルダムでコインランドリーを利用しようと思っていた。

 そこで、オランダ語で書かれたアムステルダムのコインランドリーリストを頼りにコインランドリーを探してみたところ、アムステルダムで宿泊していたホテルのすぐ近くにコインランドリーがあることがわかった。このリストに書かれているWassalonsとは、オランダ語でコインランドリーのことらしい。ところが、下見のために足を運んでみると、残念なことにそこにコインランドリーはなく、あるのはクリーニング屋さんだけだった。

 海外でコインランドリーを探そうとすると、しばしばそのような状況に出くわす。それは、インターネットの検索エンジンなどが示すコインランドリーと一部のクリーニング店が同じ扱いになってしまっているためだと思われる。あるいは、かつてはクリーニング店の経営するコインランドリーが実際にその場所に存在していたのかもしれなかった。

 コインランドリーで洗濯をしなければ、もはや着替えがなかったので、私たちは市内観光をするときに、目を皿のようにしてアムステルダム市内のコインランドリーを探し回った。しかし、少なくとも私たちが出掛けて行った先には、コインランドリーは一軒も見当たらなかった。

 そこで仕方なく、ホテルのランドリーサービスの案内を確認してみたところ、下着を一枚洗濯してもらうのに何と数ユーロ(日本円で数百円)も掛かるという。もちろん、最も安い下着が数ユーロなのだから、下着よりも大きいTシャツやズボンなどはもっと高い。ホテルのランドリーサービスを利用するくらいなら、新しい下着や服を買ってしまったほうがいいのではないかとも思えた。ガンモと私の四日分のTシャツや下着、ズボン、靴下などをすべてホテルのランドリーサービスにお願いするとなると、一体全体洗濯代にいくら掛かると言うのだろう。コインランドリーさえあれば、ガンモと私の四日分の洗濯物を、おそらく数ユーロだけで一度に洗ってしまえるはずである。

 そう思うと、ホテルの近くにコインランドリーが見当たらないことがとてつもなく不便なことに思えて来た。思い切って、ホテルのフロントで、ホテルから一番近いコインランドリーがどこにあるのか尋ねてみようかとも思ったのだが、私たちがアムステルダムで宿泊していたホテルは五ツ星ホテルだったので、コインランドリーを教えて欲しいと申し出るのはあまりにも庶民的過ぎて、少々気が引けてしまった。

 結局私たちは、インターネットの情報を駆使して、ホテルから路面電車でいくつか移動したところにあるコインランドリーを見付けた。その日の観光を終えたあとに立ち寄ってみたのだが、残念ながら、営業時間は十八時までで、早くも閉まっていた。夏のアムステルダムは二十二時くらいまで外が明るいので、もしもコインランドリーが遅くまで開いているようなら、いったんホテルに戻って洗濯物を取って来る意気込みでいたのだ。



ようやく見付けたコインランドリー。しかし、十八時に閉店してしまっていた

 ガンモがインターネットで調べた情報によれば、そのコインランドリーの近くにもう一軒、別のコインランドリーがあるという。そこで私たちは、二軒目のコインランドリーを探し回った。その通りは、昼間のうちにマーケットが開催されていたらしく、マーケットのテントを撤去したあとに出て来た大量のゴミを始末するために、二、三台の清掃車がフル回転していた。清掃車のスタッフがチームを組んで楽しそうにゴミを片付けている姿が、私にはとてもうらやましかった。これまで私は、彼らのように楽しそうに仕事をしたことがあっただろうかと反省したほどだ。



楽しそうにゴミを片付けている清掃車のスタッフ

 そうこうしているうちに、ガンモはとうとう、もう一軒のコインランドリーを探し当てた。しかし、そのコインランドリーもまた、十九時で閉店してしまっていた。時計を見ると、十九時を少し回ったところだったので、もう少し早くそのコインランドリーに辿り着いていれば、営業中のコインランドリーを確認することができたかもしれなかった。

 ただ、私たちはその日、一日中歩き回ってとても疲れていたので、正直なところ、一刻も早くホテルに帰って休みたかった。とは言え、ホテルに帰ってももはや着替えがないので、私たちは仕方なく、ホテルに帰ると、おのおのが洗面所で一日分の洗濯をすることにした。そして、洗い終えたものをせっせとホテルの部屋の窓辺に並べて干した。

 翌朝、出掛けて行くまでにまだ乾きが足りないと感じたので、洗った洗濯物を備え付けのドライヤーで温めた。熱いドライヤーを吹きかけると、洗濯物はすぐに乾くことがわかった。とりわけ、筒状になっている靴下はすぐに乾いた。そして、あいにくその日の夜も帰りが遅くなってしまったので、またしてもコインランドリーには行けなかった。そのため、もはやコインランドリーを利用することは諦めて、私たちは毎晩、ホテルに帰るとおのおのの洗濯物を洗面所で洗ってホテルの部屋の窓辺に干した。

 皆さん、既にお気付きかもしれないが、実は世界のコインランドリーという、またしても大袈裟なカテゴリを追加している。できればアムステルダムのコインランドリーを使用した感想をこのカテゴリに納めたかった。しかし、ホテルの近くにコインランドリーがなかったことと、コインランドリーの営業時間が思いのほか早かったために、このようにコインランドリーの写真しか掲載することができないのは、とても残念なことである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 夏のアムステルダムは二十二時くらいまで明るいというのに、美術館や博物館は十七時で閉館してしまいますし、コインランドリーも十八時あるいは十九時で閉店してしまいます。日本には、二十四時間営業のコインランドリーもあるくらいですが、考えてみると、日本はそれだけ治安がいいということなのでしょうか。十九時にコインランドリーが閉まってしまうなら、平日に仕事がある人たちはコインランドリーを利用することができないのではないでしょうか。それとも、美術館や博物館が十七時で閉館してしまうのと同じように、仕事も十七時で終わることができるなら、何とかすべり込みセーフで何とか間に合うのかもしれません。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2009.08.17

洗濯日和

アントワープのアイアンマン・トライアストンに思うの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。選手たちに手渡されていたスポーツドリンクのキャップは、選手たちが走りながら飲み易いような仕様になっていました。これらのスポーツドリンクは、おそらくスポーツドリンクのメーカーがスポンサーとして提供したものなんでしょうね。ですから、宣伝の意味も兼ねていたのかもしれません。そういう観点からすれば、丸ごと一本飲み干してもらうことよりも、一本でも多くのスポーツドリンクが選手たちの手に渡ってくれたほうがありがたいと感じているのかもしれませんね。

 ブリュッセルで滞在していたホテルの周辺が、コインランドリーなど到底ありそうにない、ちょっと高級な雰囲気の漂う場所だったので、私たちは五日分の洗濯物を溜め込んだまま、タリスに乗ってパリまで移動した。そして、パリのホテルにチェックインした直後、私たちは大きなバッグの中に五日分の洗濯物を詰め替えて、去年、利用したコインランドリーを目指した。

 ホテルからコインランドリーまでは、ホテル近くのヴェリブステーションからヴェリブ(パリの貸自転車)を借りる予定だったのだが、夕方だったからだろうか。ヴェリブステーションのヴェリブはほとんど出払ってしまっていた。かろうじて残っていた何台かのヴェリブは、パンクしてしまっていたり、タイヤが動かなかったり、サドルが壊れていたりと、どこか問題のあるヴェリブばかりだった。

 ヴェリブに乗れば、ホテルからコインランドリーまではそれほど時間は掛からないはずだった。しかし、ヴェリブは二台同時に借りなければ意味がない。例えば問題のないヴェリブに一台だけ巡り合うことができたとしても、ヴェリブのないもう一人は徒歩でコインランドリーに向かわかければならなくなってしまう。しかし、ヴェリブは三十分以内にヴェリブステーションに返却しないと追加料金が掛かるため、もう一人の歩くスピードに合わせてヴェリブを転がして歩いていては、三十分以内にヴェリブをヴェリブステーションに返却できない可能性も出て来る。とは言え、夕方で、ほとんどのヴェリブが出払ってしまっている状態では、二台まとめて借りられる状況ではなかった。そこで私たちは、コインランドリーのある方向に向かって、ヴェリブを求めて歩き始めた。

 しかし、歩けども歩けども、ヴェリブステーションは見付かるものの、ほとんどのヴェリブが出払ってしまっていたり、問題のあるヴェリブだけが残されていた。そうこうしながら歩いているうちに、私たちはコインランドリーのすぐ近くまで歩いて来てしまった。パリに着いた直後に五日分の洗濯物を詰め込んだ大きな荷物を抱え、ヴェリブを求めて歩いて来たつもりが、とうとうコインランドリーのすぐ近くまで来てしまったのだ。皮肉なことに、コインランドリーのすぐ近くのヴェリブステーションには、調子のいいヴェリブが残っていた。私たちはひとまずそれらを借りてみたものの、これからすぐに洗濯に入るため、三十分以内に返却という約束を果たすべく、借りたヴェリブを直ちにヴェリブステーションに戻さねばならなかった。パリに着いたばかりだというのに、私たちは何と非効率なことをしているのだろう。

 さて、コインランドリーは一年前とほとんど変わっていなかった。
私たちにコインランドリーの使い方をフランス語で教えてくれたあのおじさん、またいるかな」
と期待に胸を膨らませながらコインランドリーの中に入ってみたところ、中には誰もいなかった。ただ、奥のほうにある乾燥機がカラカラと回っていた。

 私たちは、去年、おじさんに教わったことを思い出しながら、どの洗濯機を使うかを慎重に決めた。そして、目的の洗濯機に五日分の洗濯物を押し込んで蓋を閉めるると、去年、おじさんに教わったように、洗濯機の上にある洗剤入れに、日本から持って来た洗剤を注ぎ込んだ。そして、コインランドリーを集中管理している制御装置に必要なユーロのコインを入れて、選んだ洗濯機の番号を押した。すると直ちに、私たちの選んだ洗濯機が動き始めた。どうやらうまく行ったようである。私たちはほっと胸を撫で下ろしながら、コインランドリー内に設置された椅子に座り、無事に洗濯が終わるのを待っていた。

 しばらくすると、フランス語圏ではない国の家族連れが、お父さん、お母さん、娘さんの三人でやって来た。どうやら、このコインランドリーを利用するのは初めてのようである。しかし私たちは、英語の聞き取りは可能なものの、自分からは思うように話をすることができない。そんなコンプレックスから、コインランドリーの操作方法がわからずに戸惑っているであろう三人家族に声を掛けることもできず、彼らの様子をさりげなく見守っていた。

 すると、奥の乾燥機を使っている青年が
「ボンジュール」
とあいさつをしながら戻って来たので、私たちも「ボンジュール」とあいさつを返した。青年は、三人家族が戸惑っている様子を見捨ててはおけなかったらしく、彼らに英語で語り掛けた。そして、コインランドリーの使い方を一通り説明すると、三人家族は自ら選んだコインランドリーに洗濯物を入れた。青年は、彼らからユーロのコインを預かると、コインランドリーを集中管理している制御装置にそのユーロのコインを入れて、彼らが選んだコインランドリーの番号を押した。すると、彼らの選んだコインランドリーが動き始めた。

 それにしても、去年のおじさんと言い、今回の青年と言い、パリには世話好きな人たちが多い。それは一体どうしてなのだろうと考えたときに、もしかすると、自分自身も同じように教わって来たからではないか、と思えた。彼らは、自分たちが教わったことを、かつての自分と同じ問題に直面している人たちに伝えようとしているのではないだろうか。

 それを思うと、私たちは一年前からステップアップできるチャンスに恵まれたのに、それを活かせなかった。私たちは今回、一年前におじさんから教わったことを、三人家族に伝えるチャンスに恵まれたのだ。それなのに、英語をうまくしゃべれないというコンプレックスから、彼らに声を掛けることができなかった。今となってはそのことがとても悔やまれるのである。

 洗濯を終えた私たちは、ヴェリブにまたがり、脱水して濡れたままの洗濯物をホテルに持ち帰った。乾燥機を使わなかったのは、洗濯物の量が多かったため、乾燥機を使い始めるとなると、それから更に一時間以上も洗濯に時間が掛かってしまいそうだったからだ。それに、パリはとても暑く、お天気も良かったので、おそらくホテルの部屋に干しておけば、そのうち乾くだろうと思ったのだ。

 ヴェリブに乗ってホテルの近くまで戻ってみると、コインランドリーに出掛けるときはヴェリブがすっかり出払っていたホテル近くのヴェリブステーションに、たくさんのヴェリブが戻っていた。私たちは、持ち帰った洗濯物を部屋のあちらこちらに干して乾かした。思えばこの日は、時間的にもとてもいい洗濯日和だった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、洗濯日和をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ブリュッセルで宿泊したホテルの周辺とは異なる庶民的な雰囲気が、パリで宿泊したホテル周辺にはありました。パリに着いた途端、「ああ、パリが好きだ!」と感じたのは、そこがGare du Nordだったからかもしれません。ブリュッセルで宿泊したホテルの周辺には、コインランドリーはおろか、スーパーさえもありませんでした。私たちにとって、旅先での楽しみは、変に気取った街でホテルに缶詰になるのではなく、今回のようにコインランドリーで洗濯をしたり、エコバックを持ってスーパーに買い物に出掛けて行くことなのです。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2008.08.16

パリのコインランドリー初体験

ヴェリブ・デビューの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ヴェリブの楽しさとスリルが、皆さんにも伝わったでしょうか。三十分以内にヴェリブ・ステーションにヴェリブをいったん返却するというウルトラマンのカラータイマー的な制限が、何とも言えない緊張感を与えてくれました。利用者が多いのも、そんな緊張感を味わう楽しさに出会えたからかもしれません。さて今日は、ヴェリブに乗ってコインランドリーに出掛けたときのことを書いてみたいと思います。

 パリに滞在して五日目のことである。洗濯物がひどく溜まってしまっていたので、クロード・モネの邸宅と庭園に足を運んだあと、私たちはヴェリブに乗って、ホテルから比較的近いところにあるコインランドリーに出掛けた。パリの北駅からサン・ラザール駅に向かう途中で見付けたコインランドリーである。 

 ヴェリブを停めて中に入ってみると、フランス人のおじさんが一人、コインランドリーを利用していた。私たちは、ひとまず壁に掲げられている注意書きに目を通そうとしたが、フランス語で書かれているため、何が何だかさっぱりわからなかった。とりあえず、経験としてわかったことは、去年、利用したロンドンのコインランドリーと同じように、コインランドリー内の洗濯機や乾燥機がすべて集中管理されているということだった。集中管理とはすなわち、一台一台の洗濯機や乾燥機にコインを入れて使用するのではなく、コインランドリー内のすべての洗濯機や乾燥機を操作することのできるコントローラにお金を入れて、自分の指定する洗濯機や乾燥機の使用を開始するということだ。

 何となく雰囲気はつかめたものの、そのコインランドリーを利用するのが初めてだったため、私たちがしばらくもたもたしていると、フランス人のおじさんが私たちに話し掛けてくださった。しかし、おじさんが話す言葉もまた、壁に掲げられている注意書きと同じフランス語だった。私たちはおじさんの言っていることをほとんど理解することができずに首をかしげてしまったが、おじさんはそれでも気にせずフランス語でしゃべり続けてくださった。おそらく、初めてパリのコインランドリーを利用するであろう私たちに対し、自分の知っていることを何としてでも伝えようとしてくださったのだろう。そうした状況がしばらく続いたのちに、おじさんの身振り手振りも加わり、私たちには何となくおじさんの言っていることがわかるようになった。やはり、私たちの予想した通り、まず洗濯機を選び、洗濯物を洗濯機の中に入れて、洗濯機の上から洗剤を注ぐということだった。それからコントローラにお金を入れて、自分の使用する洗濯機の番号を指定しなさいということだったのだろう。

 私たちの洗濯物はかなり多かったので、六キログラムの洗濯物を洗濯できる小さいほうの洗濯機ではなく、八キログラムの洗濯物を洗濯できる大きいほうの洗濯機を選んだ。ガンモがコントローラにお金を入れると、すぐに私たちの選んだ洗濯機が反応して動き始めた。ところが、洗濯機の蓋を閉めていなかったのことがわかり、一瞬、青ざめてしまった。私たちは去年、ロンドンのコインランドリーで同じような過ちを犯してしまい、高い高い洗濯代金を支払った。しかし今回は、フランス人のおじさんが、私たちの選んだ洗濯機の蓋が閉まっていないことに気付き、洗濯機の蓋を素早く閉めてくださった。そのときのおじさんのリアクションを日本語で想像すると、
「おっと危ない。蓋が閉まっていなかったね。まだ間に合うかな、よっこらしょと。はい、これでOK」

 ありがたいことに、ロンドンのコインランドリーのような事態には至らず、洗濯機はすぐにリカバリできた。無事に洗濯機に水が送り込まれ、洗濯機の注ぎ込んだ洗剤も吸い込んで、順調に動き始めたのである。洗濯機が二度洗いする機能を持っていることも、ロンドンのコインランドリーとまったく同じだったので、私は日本から持ち込んだ洗剤を指定された二箇所に分けて注ぎ込んでおいたのだ。

 ところが、フランス人のおじさんは、私が入れた洗剤の量が少ないという身振りを示した。当然のごとく、そのコインランドリーでは洗剤も販売されていたのだが、洗剤の自動販売機を見てみると、五百ミリリットル入りのペットボトルを三分の一程度の大きさにカットしたカップが設置されていた。洗剤の自動販売機にお金を入れると、そのカップの中に洗剤が出て来るのだろう。

 一方、私が入れたのは、日本で売られている袋入りの一回分の洗剤を二つである。その二つを足したとしても、洗剤の自動販売機の下に設置されているカップの半分にも満たない量だろう。しかし私としては、例え洗濯物を二度洗いするとは言え、既に洗剤を二袋も注ぎ込んだので、これで十分だろうと思っていた。私がそれ以上、洗剤を注ぎ込むのを渋っていると、おじさんは「まあいいか」というような素振りを示していた。

 こうして何とか無事に洗濯機が回り始めたので、私たちは、ヴェリブをヴェリブ・ステーションに返却するために、いったんコインランドリーを出た。もちろん、いろいろ教えてくださったフランス人のおじさんに、
「メルシー・ボークー」
とお礼を言うのを忘れなかった。

 運良く、ヴェリブ・ステーションはコインランドリーのすぐ近くにあったので、私たちは三十分を超過することなく、ヴェリブ・ステーションにヴェリブを返却することができたので、ひとまずホッとした。そして、外の空気を吸ったあと、ほどなくしてコインランドリーに戻った。すると、さきほどのおじさんが洗濯を終えて、乾燥機から取り出した洗濯物を一枚一枚丁寧に畳みながらバッグに詰めていた。普段、私でもしないようなことを、そのおじさんは丁寧に時間を掛けて実践されていた。このおじさんは、パリで一人暮らしをされているのだろうか。コインランドリーで洗濯をされているということは、ご自宅に洗濯機がないのだろうか。もしも私たちがフランス語を話すことができたならば、こうした待ち時間におじさんといろいろなことを話せたのにと残念に思った。

 やがておじさんはすべての洗濯物を畳み終わった。そして、コインランドリーを出て行くときに、私たちに乾燥機の使い方を説明しようとしてくださった。おそらく、さきほど洗濯機を使い始めたときと同じように、乾燥機に洗濯物を入れてから、コントローラにお金を入れれば良いというようなことをおっしゃったのだと思う。私たちは、再びおじさんに、
「メルシー・ボークー」
とお礼を言って、コインランドリーを去って行くおじさんを見送った。

 私たちの選んだ洗濯機は、およそ三十分ほどで洗濯を終えた。私たちに根気強く使い方を教えてくださったおじさんがいなくなってしまってちょっぴり心細かったが、私たちは洗い終わった洗濯物を洗濯機から取り出して、今度は乾燥機に入れた。乾燥機の使用料金は驚くほど安く、一回わずか〇.五〇ユーロだった。ただし、日本のように一回三十分も回り続けるのではなく、動いていたのはせいぜい十分程度だったと思う。乾燥機が思っていたよりも早く止まってしまったので、私たちはコントローラにもう一度、お金を入れて、同じ乾燥機を回した。しかし、二回目の乾燥が終わっても、私たちの洗濯物はほとんど乾いてはいなかった。きっと、洗濯物の量が多いのに、乾燥時間が足りていないのだろう。しかし、あまり時間もなかったので、私たちはこれ以上、乾燥機を回し続けるのは諦め、洗濯物を生乾きのまま袋に詰めて、ホテルに持ち帰った。水をたっぷりと含んだ五日分の洗濯物は、ずっしりと重かった。そして、ホテルの部屋の至るところに洗濯物を干したのである。こんなときのために、私は洗濯物を吊るすロープまで持参していたので、とても役に立った。

 おじさんのおかげで、かつてのハワイロンドンのような失敗に至ることはなかった。過去の失敗が、間違いなく教訓に繋がっているからこそ、フランス語しか話さないおじさんの言っていることを、想像することができたのだと思う。また、おじさんが、フランス語を理解できない私たちに伝えようとする姿勢を崩さなかったことも、今回の成功に繋がっていると思う。そんな親切なおじさんが、同じコインランドリーに居合わせてくださったということは、私たちにとって、とても運が良かったのだ。あのおじさんに出会えたことで、私たちは滞在五日目にして、ようやく生のパリを感じることができたように思う。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、パリのコインランドリー初体験をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m フランス人のおじさんが、私たちに伝えたいという姿勢をずっと崩さないでいてくださったことは、今回の私たちの成功に大きく繋がっていると感じます。私は頭でいろいろ考えてしまうタイプなので、もしもおじさんと同じような状況にぶち当たってしまったとしたら、途中で相手に説明するのを止めてしまうかもしれません。でも、止めてしまったら、壁にぶち当たったままで終わってしまうんですよね。時には頭でいろいろ考えるのを止めて、一つの姿勢を崩さずに続けてみるということもアリなのかもしれないと、今回の経験を通して思いました。思考を巡らせて先回りするのではなく、自分のペースで地道に進んで行くことの大切さを実感させてくれる出来事でありました。今回の成功は、おじさんのまっすぐな姿勢と、過去における私たちの苦い経験が組み合わさって生まれたコラボレーションと言っていいでしょう。

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2007.08.06

ロンドンコインランドリー事件

 ロンドンに来てから毎日のように、撮影した写真を旅行ブログにせっせとアップしたあと、更に記事も書いていると、「ガンまる日記」を書き上げるのに四時間も掛かるようになってしまった。これでは身体が持たないなどと思っていると、久しぶりに記事に集中できる出来事が起こった。旅行ブログと連携してお伝えする記事は、もう少し時間的に余裕のあるときに書かせていただくことにしよう。

 ロンドン滞在四日目ともなると、そろそろ洗濯物が溜まって来た。そこで、一日の観光を終えたあと、ガンモと二人でホテル近くのコインランドリーで洗濯をすることにした。日本から持って来た大きな袋に洗濯物をパンパンになるまで詰め込んで、同じく日本から持って来た洗剤を持って、私たちはコインランドリーを訪れた。二十一時過ぎだというのに、外はまだほの暗い程度で、外を歩いている感覚としては、日本の十九時過ぎくらいの感覚でしかなかった。

 私たちが訪れたのは、日本を発つ前に下調べをしておいた、パディントン駅前にあるコインランドリーだ。そのコインランドリーは、パディントン駅からホテルまで歩いて行く途中にあるので、私たちは利用する前からコインランドリーに立ち寄り、本番に備えて洗濯機の操作方法などをシミュレーションしていた。そのコインランドリーは、少々ユニークなシステムを採用していた。それぞれの洗濯機にコインの投入場所が設置されているわけではなく、一箇所に設置された操作パネルで集中管理されていた。ただ、操作パネルで指定するのはどの洗濯機を使うかということと、利用代金の受付のみで、洗濯機に対する操作は実際の洗濯機で行うようになっていた。おそらくだが、コインランドリーの数が多いので、コインランドリーを運営する人が、洗濯機から利用代金を回収するときの手間を省きたかったのだろう。そのコインランドリーはお札が使えなかったので、私たちはコインランドリーを使用するために、せっせと硬貨を集めていた。

パディントン駅前のコインランドリー

 四日分溜まった洗濯物は、かなりの量になっていた。そのコインランドリーには、中型、大型、超大型の洗濯機がある。中型の洗濯機は一回三.五〇ポンド(一ポンド二百四十円として、日本円でおよそ八百四十円)、大型の洗濯機は一回五ポンド(一ポンド二百四十円として、日本円でおよそ千二百円)、超大型の洗濯機は六ポンド(一ポンド二百四十円として、日本円でおよそ千四百四十円)となっていた。ここまで書いた時点で、イギリスの物価がいかに高いかが、皆さんにもおわかりのことだろう。日本でコインランドリーを使用する場合、一回の利用料金はせいぜい二百円か三百円程度だ。乾燥機を使ったとしても、数百円以内に収まることだろう。それに対し、ここに表示したロンドンのコインランドリーの利用料金は、洗濯機の使用のみの料金だ。

 さて、いよいよ洗濯を始めるために、私たちは洗濯機を選んだ。遠隔操作なので、ガンモが集中管理された操作パネルを担当し、私が洗濯機の操作を担当することになった。しかし、私たちは何を思ったのか、四日分の洗濯物がパンパンに膨らんでいるにもかかわらず、一番小さい中型洗濯機を選んでしまった。洗濯機に洗濯物を詰め込んだあと、この洗濯機では小さ過ぎると気が付いたのだが、そのときは既にガンモが集中管理システムにコインを投入したあとだったので、もはやあとの祭りだった。洗濯物を入れて扉を閉めた洗濯機は、元気良く動き始めたのである。しかも、洗剤を入れる場所を間違えたのか、洗濯機の中に洗剤が送り込まれず、水洗いだけになってしまった。操作を誤った私たちはひどく慌てたが、一度動き始めた洗濯機は、どうあがいても途中で中断させることができなかった。私たちは、水洗いだけの洗濯機が元気良く動いているのを、指をくわえて見ているしかなかった。

 水洗いになってしまったのは諦めるとしても、私たちがホテルから持って来た袋の中には、洗濯物がまだ半分も残っていた。となると、洗濯機をもう一台稼動させなければ洗濯は完了しないことになる。洗濯物の量を考えて、最初から大型洗濯機を使用していれば無駄がなかったのに、私たちは中型洗濯機を選んでしまった。今更後悔しても遅いので、私たちは最初に使った洗濯機のすぐ隣にある中型洗濯機で残りの洗濯物を洗濯することにした。

 再びガンモが操作パネルを操作しながらコインを投入し、最初に使った洗濯機の隣にある洗濯機の番号を指定した。すると、まだ洗濯物も入れないうちから洗濯機が動き始めた。その洗濯機の指定は、Pre-Wash機能を使用する設定にしていた。というのも、日本のコインランドリーと同じ感覚で、Pre-Washを洗濯機の洗浄だと思い込んでいたからだ。日本のコインランドリーには、洗濯機を使い始める前に、洗濯機そのものを洗浄する機能が付いている。その機能を使用するときは、洗濯機の洗浄が終わったあとに洗剤を投入することになっている。それと同じ感覚で、Pre-Wash機能は、洗濯機の洗浄が終われば、洗濯機に洗濯物を投入できるものだとばかり思い込んでいたのだ。しかし、どうも洗濯機の様子がおかしい。Pre-Washの機能を使う場合は、洗剤を別のところに入れることになっていたのだが、どう見ても先ほど投入した洗剤がPre-Wash機能が終了する前から水の中に溶け込んでいるのだ。

 その後、洗濯機は、私が投入した洗剤を溶かし込んだまま、洗濯物を受け付けることなく、また、途中で排水して洗濯物を受け付ける様子もなく、最後まで動き続けた。つまり、日本から持参した貴重な洗剤を使って、洗濯物を洗わずに、洗濯機を掃除してしまったのだ。ロンドンのコインランドリーでのPre-Wash機能とは、二度洗いを意味する言葉だったらしい。何故なら、Pre-Wash機能を指定しないときは、一度洗いだったからだ。ううん、紛らわしい。自分の中にある知識は、今回のように邪魔をしてしまうこともあれば、反対に、役に立つこともあるということだ。

 洗濯機は無常にも、一度動き始めると最後まで処理を続けた。それでも、処理が一時中断されることを半ば期待して、私たちは洗濯機のレバーを力任せに握ってみたが、洗濯機の扉はガンとして開かなかった。ああ、もったいない。三.五〇ポンド(一ポンド二百四十円として、日本円でおよそ八百四十円)を二回分、無駄にしてしまった。一台目は洗剤を吸い込まずに単なる水洗い。二台目は洗濯物を入れないうちから洗濯機が動き始めてしまった。

 私は、せめて一台目の洗濯機だけでも正常な状態に戻そうと、洗濯機の上に設置された洗剤の投入口に残っていた洗剤を、上から手動で洗濯機に流し込んだ。すると、洗濯機が少しだけ洗剤を吸い込んだ。しかし、そのときは既に脱水が始まっていた。このままでは水洗いが完全でないまま、洗濯を終えてしまう。そう思っていると、やはりいやな予感は的中し、そのまますすぎをせずに洗濯が完了した。

 ホテルから運んで来た袋の中には、洗濯物がまだ半分、残ったままだった。やがてガンモは意を決したように、これまでの失敗を生かすために、まずは大型洗濯機の前に立った。そして、コインを投入するよりも先に洗濯機の中に洗濯物と洗剤を投入し、蓋を閉めた。さきほど洗濯したばかりの、洗剤を吸い込んだまま脱水に入った洗濯物も一緒に詰め込んだ。それから操作パネルの前に立ち、大型用の洗濯機の利用代金五ポンド(一ポンド二百四十円として、およそ日本円でおよそ千二百円)を支払った。洗濯機は無事に動き始め、私たちの洗濯物を一気に洗い始めた。こうして私たちは、何とか四日分の洗濯を終えることができた。

洗濯機の簡単な使い方。この使い方のほかに、詳細なフローチャートも掲げられていた

 結局、金額的には二台の中型洗濯機の利用料金七ポンド(一ポンド二百四十円として、日本円でおよそ千六百八十円)を無駄にしてしまったわけである。何故、このようなことが起こったかと言うと、私たちがコインランドリーに提示されている、フローチャートまで丁寧に書かれた説明をちゃんと読まなかったからだ。あくまで日本における感覚に過ぎないが、私たちはコインランドリーを知り尽くした気持ちになっていた。また、私たち二人ともコンピュータ関連の仕事をしていることから、機械を扱うのに操作説明書を読まないことが多い。何故なら、操作説明書を読まなくても、何となく使い方がわかってしまうことが多いからだ。そうした過信が、今回の出来事を招いたのだった。ハワイの出来事・コインランドリー編での失敗が生かされていないことになる。

 コインランドリーに費やしたお金は合計十二ポンド(一ポンド二百四十円として、日本円でおよそ二千八百八十円)にもなってしまった。当然のことながら、もう硬貨がなくなってしまったので、私たちは乾燥機も使わず(と言うよりも、使えず)、水分を含んで膨れ上がった洗濯物を引きずりながら、重い足取りでホテルに帰った。

 「まるみが最初に洗濯物を入れたときに、洗濯機が小さいって言ってくれたら良かったのに」
と言うガンモに、私は、
「『小さい』って言ったよ。でも、ガンモが先にお金を入れちゃったから、どうにもならなかったでしょ」
と負けずに反論した。しかし、どちらのせいというわけではなく、操作の詳細なフローチャートを確認しなかった私たちが悪い。そのことに気付いたとき、ガンモと私は固く握手を交わした。お互い、相手を責めるのはやめよう。二人だけの夫婦なんだから。お金のことでなんか喧嘩したくない。高い高い洗濯代を払ってしまったが、ハワイの出来事・コインランドリー編でそうであったように、このような出来事もまた「ガンまる日記」の記事となり、ロンドンの思い出として私たちの胸に深く刻まれるのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 国によってコインランドリー事情が異なっているため、コインランドリーの使用は、なかなか一筋縄では行きません。数々の失敗を重ねながら、各国のコインランドリー事情などという本でも書こうかしらと思っている私です。(^^; 洗濯機の形も様々で、一見すると、洗濯機なのか乾燥機なのか、見分けが付かない場合もあります。ロンドンのコインランドリーは、日本では乾燥機の形をしているものですよね。それにしても、私たちが利用したコインランドリーは、私たちの他にほとんど利用客がいなかったので、観光客目当てのコインランドリーなのではないかとガンモが言っていました。皆さんも、海外でコインランドリーを使用されるときは、説明書を良く読んで、使い方に注意してくださいね。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2006.08.15

ハワイの出来事・コインランドリー編

 今日から少しずつ、ハワイで起こった出来事で、まだここに書いていなかったことを書いて行こうと思う。

 私たちは、ホノルル市内のホテルに五泊した。宿泊先のホテルには、コインランドリーの設備があると予めわかっていたので、私たちは三日分の着替えだけを用意し、着替えが足りなくなれば、ホテルのコインランドリーで洗濯してまかなおうと思っていた。普段、自宅では、ガンモが全面的に洗濯を担当してくれているのだが、ホテルのコインランドリーとなれば外交的な要素を持っているので、旅に出ると、たいてい私が洗濯を担当することになる。

 三日分の着替えがなくなり、コインランドリーでの洗濯が必要になった。ハワイのコインランドリーが一体どのようなものなのか、私たちはまず、下調べのために、ホテル内のコインランドリーのある階でエレベータを降りてみた。GUEST LAUNDRYと書かれた部屋に入って行くと、洗濯機が数台、目に入った。良く見ると、洗濯機の種類は大きいものと小さいものがある。大きいものは1$25¢、小さいものは75¢と書かれている。ガンモは、
「俺らは75¢の小さい方でいいんじゃない?」
と言った。

 1$25¢と75¢。どちらも、25¢の倍数になっている。使用できる硬貨も25¢ばかりのようだ。財布の中身を確認してみると、75¢分の25¢硬貨がなかったので、私は1$札を持ってフロントに両替に行き、4枚の25¢硬貨に替えてもらった。ガンモは、
「でかした」
と言って、私を誉めてくれた。やはり私は外交担当なのである。

 私は、フロントで両替してもらった25¢硬貨を三枚持ち、溜まった洗濯物を抱えて、再びコインランドリーを訪れた。洗剤は、日本から持って来ていた。

 私は、迷わず一番左にあった75¢の洗濯機を選び、蓋を開けて、中に洗濯物を入れようとした。しかし、通常の洗濯機のような形はしているものの、上からふたを開けて洗濯物を入れるのではなく、前面の扉を開けて洗濯物を入れなければならなかった。もしかして、この洗濯機は乾燥までも一緒にしてくれるのだろうかと思いながら、75¢で乾燥までしてくれるとはとてもラッキーだと思った。壁には洗濯機についての日本語の説明もあり、「洗濯/乾燥」と書かれていた。私は、洗濯物を入れたあと、中に洗剤を入れ、蓋を閉めた。

 さて、これから硬貨を入れようという段階になって、硬貨の入れ方がわからないことに気がついた。硬貨を平らに並べたあと、中にスライドさせるのかと思っていたが、どうも違うようである。落ち着いて観察してみると、硬貨を縦に並べて入れるらしい溝のようなものが数本あるのを見つけた。しかも、そのうちの左にある三本だけが良く使い込まれていて、右にある二本が小さな埃で埋もれかけていた。
「そうか、25¢硬貨をここに差し込むんだ!」
私はそう思い、埃で埋もれていないほうの溝に25¢硬貨を三枚差し込んでスライドさせた。カチャッと音がして、洗濯機が硬貨を飲み込むと、洗濯機が音を立てて動き始めた。完了までに三十分も時間があるので、私はガンモのいる部屋に戻った。

 部屋に帰ると、私はガンモに、ハワイの洗濯機は、日本の洗濯機とは違って、乾燥機のように前面から洗濯物を入れるのだと説明した。そして、ふと思いついた。そう言えば、かわいい子には旅をさせよという言葉がある。私は、三十分後の洗濯物の回収をガンモに任せようと思った。ガンモは、快く了解してくれた。

 三十分後、ガンモがコインランドリーに出向き、洗濯物を回収して来てくれた。ガンモが洗濯物を持つ手から想像すると、洗濯物は、ちゃんと乾いているようである。しかし、ガンモはとても神妙な顔つきをして私に尋ねた。
「あれに洗剤を入れたの?」
私は、ガンモが何を言いたいのか良くわからなかったが、洗剤を入れたことは間違いないので、
「うん、入れたよ」
と答えた。
「ふうん。じゃあ、それだけ乾燥機が強力なのかな。いや、洗剤のあとがないからさ」
「???」
ガンモは一体何を言おうとしているのだろうと私は思った。
「えっ、どういうこと?」
ガンモはしばらく間を置いて言った。
「乾燥機も、これだけ強力だと、水洗いしたのと変わりないね」

 ガーン。いやはや、おかしいとは思ったのだ。私が洗濯機だと思って洗剤を入れた75¢の機械は、「洗濯機/乾燥機」ではなく、「乾燥機オンリー」だったのだ。
「だって、水道の線が来てなかったでしょ!?」
とガンモが得意げに言う。
「だってだって、ガンモが『俺らは75¢の洗濯機で充分だ』って言ったんだよ。それに、日本語で『洗濯機/乾燥機』って書いてるし」
「それでも、注意深く観察すればわかるでしょ!? まったくまったく」
と言いながらも、ガンモは私の失態をとても喜んでいた。
「うちの奥さん、洗濯もできないの」
と言いながら、頭を抱えてはいたが、しっかり顔が笑っていた。海外での思わぬハプニング。こういうことが、生涯心に残る、旅の良き思い出となるのだ。

 結局、洗濯は、一からのやりなおしとなった。私はガンモにすべての洗濯を任せることにした。ガンモは、1$25¢払って洗濯をし、再び75¢払って乾燥を完了させた。75¢を無駄にしてしまったので、もう一度、ホテルのフロントに両替に行く必要があったが、うまくできているもので、コインランドリーのある部屋には自動販売機があり、その自動販売機の飲み物の値段が1$25¢だったのだそうだ。つまり、お札で2$入れると、75¢のおつりを手に入れることができるようになっていたそうだ。ガンモは、フロントに両替に行かずに、自動販売機で飲み物を買って、コインランドリーのための硬貨を捻出した。

 洗濯を終えたあと、ガンモはこう言った。
「ハワイのコインランドリーは、高い」
75¢余分に払うことになってしまったことに加え、自動販売機で飲み物を二本も買う羽目に陥ってしまったため、思わず出て来た言葉だった。

※いつも応援クリックしてくださっている皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 皆さんは、夏休みを過ごしていらっしゃる頃でしょうか。どうか、夏休みを思い切りエンジョイしてくださいませ。思い切り遊んで、また思い切り仕事をしましょう。(^^)

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