難しいトイレ

2017.08.23

トイレの中から出て来た二人

ドイツの博物館はユニークで楽しいの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 日本とミュンヘンの間には、サマータイムのこの時期に七時間の時差があるため、この記事を書いている今、ミュンヘンではまだ八月二十二日です。ですので、八月二十三日の出来事を綴るのに、「今日は」と書きたいところですが、読んでくださっているのはほとんど日本の皆さんだと思いますので、日本に時間を合わせます。「昨日は」、ガンモと有名なお城の手前まで行って来ました。その帰りにあった出来事を書いてみたいと思います。


 私たちはミュンヘン滞在中、ユーレイルパスを活用してあちこち遠出をしている。昨日もまた遠出をしたのだが、その帰りにこんなことがあった。

 難しいトイレにもカテゴリを設けているように、これまでにもヨーロッパのトイレ事情についてはいくつか記事を書いて来た。ヨーロッパは、日本のようにトイレが無料ではなく有料(二〇一七年現在、一回の利用料金の相場は一ユーロの半分の五十セントである)となっている。しかし、列車内に設置されたトイレは無料なので、遠出をするときには列車内のトイレを良く利用している。

 私が列車内のトイレを利用しようと、自分の席を立って、トイレの前まで移動したところ、トイレのドアには利用中を示す赤色のマークが表示されていた。そのため私は、トイレの近くの席に腰を下ろし、トイレが空くのをしばらく待っていた。

 ところが、先客がなかなか出て来ないのだ。私は、おしゃれ好きな女性が、トイレの中でお化粧でもしているのだろうと思っていた。それから数分待っただろうか。ようやくトイレのロックが解除され、中から人が出て来た。中にいたのは女性だと思っていたのだが、出て来たのは男性だった。しかも一人ではなく、もう一人、男性が出て来たのだ。私は、「ええっ?」と思った。

 二人の男性たちが出て来たあと、私はすぐにそのトイレに入ったのだが、トイレ内に変わったことは何もなかった。ただ、トイレの中はとても狭かった。「そんな狭いスペースに男性が二人も入って一体何を・・・・・・?」と思ったのだが、それ以上のことは詮索しないことにした。ただ、「ここはやはりヨーロッパなのだなあ」と実感したのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 自分では、偏見は持っていないほうだと思っていたのですが、やはり目の当たりにすると驚きました。(苦笑)

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2011.09.06

難しいトイレ(13)

映画『神々と男たち』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ようやく涼しくなりましたね。今日は、長袖の服を着て出勤されている方もちらほらいらっしゃいましたが、ほてりのある私は、まだまだ暑く感じられるので、仕事中も冷感グッズを手放せません。季節の変わり目ですので、皆さんも体調を崩したりしないよう、お気を付けくださいね。

 オーストラリアのトイレについて、ご報告させていただこうと思う。結論から書かせていただくとするならば、オーストラリアのトイレはそれほど難しくはなかった。

 とは言え、不便に感じたこともある。最初にシドニー(キングスフォード・スミス)国際空港に到着したときに、飛行機が夜行便だったので、トイレで洗顔や歯磨きを済ませたあと、ハードコンタクトレンズを装着したいと思っていた。しかし、洗面台に栓がなくて、ひどく戸惑ってしまった。これではハードコンタクトレンズを洗っている最中に流してしまいかねない。仕方がないので、私は細心の注意を払いながら、ハードコンタクトレンズを恐る恐る洗浄し、装着した。これはかなりの冷や冷やものだった。ご紹介させていただく写真は、シドニー(キングスフォード・スミス)国際空港のトイレの洗面所ではないのだが、シドニー滞在中、こちらの写真と同じように、栓のない洗面台をあちらこちらで見掛けた。

栓のない洗面台。シドニーでは、ハードコンタクトレンズを使う人は少ないのだろうか

 ちなみに、使用したトイレのほとんどは至って普通だった。敢えて取り上げるとするならば、Milsons Point駅で、流すときにチェーンを引っ張るオランダ式(?)のタンク式トイレに遭遇したことだろうか。いや、私が勝手にオランダ式だと決め込んでいるだけで、実際に、チェーンや紐を引っ張るこの手のトイレがオランダから由来したものだという確証はどこにもない。

オランダ式(?)のチェーンを引っ張って水を流すタンク式トイレ

 しかも、どこかオランダ感じさせるような(私の中で、どこまでも勝手にオランダにこだわり続けている)木目調を意識した茶色い便器となっている。

何となく、気持ちだけ木目調を意識したかのように見える茶色い便器

 とは言え、この手のタンク式トイレは日本でも良く見掛けるので、それほど驚くことではない。私が驚いたのは、トイレットペーパーがトイレの扉の裏側に取り付けられていたことだ。

 扉を閉めて、便器に腰を下ろすと、目の前にトイレットペーパーがあった。通常、トイレットペーパーは、トイレの壁あるいは隣室との仕切りに取り付けられているものである。しかし、扉の裏側にトイレットペーパーが取り付けられているのは意外だった。トイレの扉を開閉するときも、トイレットペーパーが付いて回るので、何となく重々しかった。

何と、トイレットペーパーは扉の裏側に取り付けられていた

 ちなみに、このトイレの洗面台は、まるで屋外に設置された流しのようなステンレス製だった。私は、キャンプにでも来ているかのような気分に浸りながら、手を洗ったのだった。

洗面台も変わっていて、まるで屋外に設置された流しのようだった

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 良く見ると、ステンレス製の洗面台にも栓はありませんね。石鹸を置く場所に、平べったい栓のようなものがあるようにも見えますが、これが飾りなのか、栓なのかはわかりません。仮に栓だとしても、手動式なので、ちょっと抵抗がありますね。やはり、シドニーのハードコンタクトレンズ事情が気になるところです。

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2011.02.06

難しいトイレ(12)

映画『nude』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。本作で、みひろの役を演じているのはみひろ本人ではなく、渡辺奈緒子ちゃんという女優さんですが、みひろ自身も事務所のスタッフとして登場しています。いろいろな方たちのレビューを拝見すると、みひろ自身が主人公を演じればいいのにというご意見も多かったようですが、おそらく、みひろはAV女優を引退したことで、彼女なりに一歩引いたところで本作に参加したかったのかもしれませんね。みひろという女優さんのお顔を初めて拝見しましたが、確かにかわいい女優さんだと思いました。

 難しいトイレ(11)の記事では、外国人観光客向けに作られた洋式トイレの横に設置されたホースのようなものをご紹介した。では、外国人観光客向けではなく、タイの人たちが普段、利用しているトイレは一体どのようなものなのだろうか。既にタイを旅行されたことのある方ならば、「ああ、あれのことだな」と思っていらっしゃることだろう。しかし、私は「あれ」を知らなかったので、ひどく驚いたのだ。

 初めて「あれ」を見たのは、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートの船着場でトイレを利用したときのことである。確か、三バーツ(日本円でおよそ九.三円)を支払って、トイレを利用しようとしたのだが、中から鍵が掛かっていて開かなかった。どうやら、個室は一つしかないようである。そこで、その個室が開くのを外で待っていたのだが、トイレの中から「バシャーン」という音が何度か聞こえて来たのである。私は、「もしかすると、トイレの清掃中なのかな」と思った。しかし、トイレを清掃するのに、わざわざ個室の中から鍵を掛ける必要もないのではないかとも思い直した。トイレを清掃するならば、トイレが清掃中であることが利用者にわかるように、トイレの外に清掃中の札を立てて、トイレの扉を開けて行うのではないだろうか。

 そんなことを考えながら個室の外で待っていると、個室の鍵がカチャリと外れ、中から女性が出て来た。中から出て来たのは、清掃担当の方ではなく、一般の利用者のようだった。私は長時間歩き回って切羽詰っていたので、個室が空くとすぐにその中に入った。そして、個室の鍵を掛けて驚いたのだ。そこは、水洗トイレと言っていいのだろうか。いやはや、何とも形容し難い。

タイの庶民のトイレ(手動水洗式)

 まず、便器は、和式の便器に似てはいるのだが、床に埋め込まれてはいなかった。それにもかかわらず、足の踏み台があった。ということは、床に埋め込まれていない便器の上に立ち、踏み台の上に足を置いて用を足すのだろうか。皆さんも想像してみて欲しい。私たちが日本でしばしば利用している和式トイレは、足を置く場所が床の上だから、転倒する心配もなく、安心して利用することができる。しかし、トイレが床に埋め込まれていなくて、足を置く場所が床よりも少し高いところにある場合、足を滑らせたらどうしようと不安になってしまうのではないだろうか。

 実は私は、一月のバンコクの気温が三十度を超えているとわかっていながら、ショートムートンブーツでバンコクを訪れていた。上はもちろん半袖Tシャツだったのだが、靴を余分に持って行くのが面倒だったのと、冷房対策のために、日本で履いていたショートムートンブーツをそのまま履いて行ったのだ。そのため、比較的滑り易いショートムートンブーツで、床に埋め込まれていないトイレにまたがるのはかなり勇気の要ることだった。

 しかし、切羽詰っている状況に追いたてられるように、私は高所恐怖症と闘いながら、意を決して、床に埋め込まれていないトイレにまたがって用を足した。トイレの上に立つとグラグラするのではないかという不安もあったのだが、床に埋め込まれてはいないものの、便器の下はちゃんと固定されているようだった。しかし、いつ足を滑らせてしまうかもしれないという不安はあった。

 さて、用を足したあと、どうするかと言えば、左側にある桶の中に水を貯めて、便器を流すのだろうと思った。ところがあとになってわかったことだが、どうやらこの水道水と桶は、日本で言うところの紙の代わりに使われているらしいのだ。そのあと水を汲んで、便器を流すようなのだ。いやはや、何とも難しいトイレである。私が個室の外で待っているときに、「バシャーン」という音がしていたのは、そういうことだったのである。

 私は、桶を紙代わりには使わなかったものの、ひとまず「バシャーン」と音を立てながら、次の人のためにトイレをきれいにして、個室を明け渡した。何と、私の後ろに並んでいたのは、西洋人の女性だった。彼女に対して、「このトイレは難しいですよ」と言ってあげたかったが、含み笑いだけして黙っておいた。

 難しいトイレを利用したので、私はこのあと、すぐにガンモに報告した。ガンモもそのトイレに行きたかったようだが、間もなく私たちの乗船するチャオプラヤー・エクスプレス・ボートが船着場に入って来そうな雰囲気だったので、ガンモはタイの庶民のトイレを利用するチャンスを見失ってしまい、残念な思いをしたようだ。しかし、その後、いろいろな場所でこのタイプの便器だけを見掛けた。

タイの庶民のトイレ(自動水洗式)

 とは言え、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートの船着場で見たトイレが手動水洗式だったとすると、あとから見掛けたトイレの多くが自動水洗式だった。つまり、日本の和式トイレのように、レバーを動かせば、自動で水洗できるのである。それを考えると、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートの船着場で見たトイレは、なかなかレアだったのかもしれない。それだけ、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートがタイの庶民の乗り物だということなのだろう。

 更に、タイのトイレで驚いたのは、トイレとシャワーが一緒になっているところがあるということである。シャワーも利用できるトイレは、チャトゥチャック市場とタイ国鉄のフアランボーン駅で見掛けた。

タイ国鉄のフアランボーン駅構内にあるトイレは、シャワー付き

 もちろん、シャワーを利用する場合は、シャワーの料金も支払うことになるようだ。日本でも、少し前まではコインシャワーを見掛けたが、今はどうなのだろう。日本で見掛けるコインシャワーは、自宅にお風呂のない人のためのものだと思うのだが、タイのトイレに設置されていたシャワーは、いつも外が暑いために、汗を流したくなった人のためのシャワーなのかもしれない。ということは、タイの人たちは、そうしたシャワーを利用するために、着替えやタオルを持参しているのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いやはや、タイの庶民のトイレを知らなかった私には、とても難しいトイレでした。私のあとに入った西洋人の女性は、ちゃんとあの難しいトイレを利用できたでしょうか。私はまだ、和式のトイレに慣れているので、使い方を想像し易かったですが、果たして洋式トイレに慣れている彼女があのトイレを使えたかどうかは不安です。(苦笑)

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2011.01.25

難しいトイレ(11)

映画『マザーウォーター』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 当たり前のことかもしれませんが、同じ出演者、スタッフで映画を製作したとしても、台本や監督が異なればまったく別の雰囲気を持った作品に仕上がりますよね。登場人物が現在、置かれている状況に関する細かい説明がないという点においては、映画『めがね』も同様なのですが、作品がもたらす起伏というのでしょうか。うねりとでも言うのでしょうか。荻上直子監督の映画『めがね』にはそれがありましたね。

 これからお届けするのは、お食事中の皆さんには大変申し訳ない記事である。数時間の夜間飛行を経てバンコクのスワンナプーム国際空港に着いたとき、当然のことながらトイレに行った。そして、個室に入るや驚いた。日本のように、トイレの扉が床の位置すれすれまで詰まっていなくて、スカートの裾をたくし上げたように扉と床の間に隙間があることに驚いたわけではない。そうした扉はヨーロッパのトイレで既に体験済である。私が驚いたのは、便器の横からホースのようなものが出ていたからだ。このホースは、トイレで火災が発生したときに消火活動を行うためのものなのだろうか。いや、違う。出発前に、確かガンモがタイのトイレは面白いと言っていたはずだ。ガンモの解説によれば、
「タイのトイレでは、用を足したあと、紙で拭くかわりに水で洗うようになっている」
のだそうだ。タイでは、水よりも紙のほうが高級なのだろうか。

便器の横からホースのようなものが出ている。用を足したあと、どうやらこれを使って洗うらしい

ホテルの部屋にも同様のホースが付いていた

 いやはや、恐れ入った。もちろん、私はこのホースは使わずに、備え付けの紙を使った。空港のトイレだけでなく、宿泊したホテルの部屋に設置されたトイレにも、同様に便器の横からホースが出ていた。しかし私は滞在中、一度もこのホースは使わずに、備え付けの紙を使っていた。そう言えば、ホテルの客室係の人がトイレットペーパーの予備を置いてくださらないので、毎日かなり不安だった。今になって思えば、タイの人たちはトイレットペーパーを使う習慣がないために、外国人観光客が二人で一泊したときにどれくらいのトイレットペーパーを消費するのか、想像もつかなかったのかもしれない。


 そして私たちは、三泊四日の対旅行を進めて行くうちに、空港やホテルにあったこの手のトイレは、明らかに外国人観光客向けのトイレだったことを知るのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m トイレの話だけに、何だか続編を匂わせる終わり方ですね。(苦笑)海外旅行に行くと、楽しみなのはやはりその国特有のトイレです。空港でこのタイプのトイレを目にしたときは、驚きとともに、また皆さんに面白いトイレをご紹介できると思うと、心が躍っていました。(笑)

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2010.09.07

難しいトイレ(10)

映画『孤高のメス』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 難しいオペも物怖じせずにこなして行く当麻(とうま)先生は、とても魅力的な存在でした。都はるみさんの演歌を流しながらオペを行うという方法も、ずいぶん変わっていますよね。そんな当麻先生の影響を受けながら、仕事に対して頑なだったスタッフがどんどん柔軟になって行く様子に好感を持ちました。

※スマートフォンからの表示方法が変わっているようです。これまでとは違う、appから始まるアドレスの携帯電話版の表示に切り替わっている場合、お手数ですが、「PC表示にする」というボタンを押して、表示を切り替えてください。marumiから始まるアドレスで表示されていれば、PC版と同じ表示になります。

 ユトレヒトの鉄道博物館に足を運んだときのことである。閉館間際であるにもかかわらず、トイレに行きたかったのでトイレをお借りしたのだが、そのトイレがとても不思議なトイレだったのだ。まず、ドイツと同様、トイレの表記が英語ではなかったので、ドイツ語で女子トイレを意味するDAMENに近いDAMESのほうを選んで入った。ドイツ語とオランダ語は少し似ているのである。

オランダ語表記のトイレだったので、ドイツ語で女子トイレを意味するDAMENに近いDAMESを選んで入った。

 入ってみると、扉の奥に個室があり、個室を開けてみると、木製の不思議な便器がでーんと据えられていた。私が悩んだのは、このトイレは洋式トイレなのか、それとも和式トイレなのかということだった。洋式トイレとして便座に座って用を足すには、お尻や足が届かないほど便座が高い上に、そもそも便座が広過ぎる。しかし、和式トイレのように、便器をまたいで用を足すには、ここがオランダであることを忘れなければならない。果たしてこのトイレは、どのように使用するのが正しいのだろうか?

洋式トイレなのか和式トイレなのか、とにかく判断に困ったトイレ。

 個室でこっそりトイレを撮影するには近過ぎる距離だったため、写真に収めることはできなかったのだが、実はこのトイレを使い終わったあとに水を流すためのレバーに繋がるチェーンが右上から垂れ下がっていた。トイレの右上から紐あるいはチェーンが垂れ下がっている古い和式トイレは、皆さんも日本で利用されたことがあるのではないだろうか。何を隠そう、私が独身時代に東京で一人暮らしをしていたアパートに設置されていたトイレが、まさしくその形式のトイレだった。

 長らくトイレを我慢していたため、このトイレが洋式トイレなのか、それとも和式トイレと同等なのか、あまりじっくり考える余裕はなかった。そこで私は、このトイレは日本でしばしば見掛ける、紐あるいはチェーンを引っ張る形式の和式トイレと同等であると判断して、便器をまたいで用を足した。用を足したあとは、上から垂れているチェーンを引っ張り、水を流した。

 トイレから出て、ガンモにこのトイレの写真を見せると、
「こんな面白いトイレがあったなんて!」
と残念がっていた。閉館間際で、ガンモも個室のトイレまで確認できるだけの余裕がなかったらしい。私は、このトイレが果たして洋式トイレだったのか、和式トイレと同等だったのか、判断に困ったことをガンモに伝えた。ところが、ガンモと話をしているうちに、はたと気が付いたのだ。それは、オランダは鎖国中も唯一日本と交流のあった国だったことである。その間にオランダから伝わって来たものも多いはずだ。ということは、紐あるいはチェーンを引っ張る形式の和式トイレは、オランダから伝わったものではないだろうか。つまり、私が利用したこの木製のトイレは、やはり便器をまたいで使用する和式トイレと同等の扱いで正解だったのではないだろうか。あいにく写真に収めることはできなかったが、何よりも、上から垂れ下がっている水洗用のチェーンがそれを物語っていたのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m もしもこのトイレが洋式トイレならば、これほど広い平面の便座は必要ないですよね。写真ではわかりにくいですが、これが便座だとすると、私には便座が高過ぎて、お尻が便器に届きません。(苦笑)だからやはり、和式トイレと同等なのだと思います。紐あるいはチェーンを引っ張る形式の和式トイレがオランダからやって来たものであるという証拠はまだ掴んでいませんが、おそらく私の考えは間違っていないと思っています。しかし、ガンモは「洋式に決まってるだろ?」などと理不尽なことを言っています。そう言えば、撮影した写真を良く見てみると、左上のほうに、便座クリーナーのようなものが見えていますね。(苦笑)むむむ? ということは、洋式トイレだったのでしょうか? あっ、ちょっと待ってくださいよ。便座らしきところに木の蓋のようなものがありますね。ひょっとすると、この蓋を上に持ち上げると、私の足でも届く便座が出て来たのでしょうか? いやいや、仮にそうだとして、その開けた蓋の分だけ便座の高さが低くなったとしても、私のお尻はまだ便座には届かないと思います。それとも、この木の蓋は、男性が小便をするときに持ち上げるものなのでしょうか。謎は深まるばかりです。(苦笑)

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2010.08.23

難しいトイレ(9)

映画『BOX 袴田事件 命とは』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。現在も上映中の映画館の情報を見てみると、やはり事件の起こった地元の静岡県が一番多いように思いました。また、逮捕から実に四十四年も経っているというのに、袴田さんの支援団体があちらこちらに出来ていて、その方たちが真剣に立ち上げたブログもありました。袴田さんには、それだけの人たちが突き動かされる何かがあるのでしょうね。

 アムステルダム中央駅からユトレヒトまではオランダ鉄道でおよそ三十分だったため、景色を眺めていると、列車の中でゆっくりトイレに行く時間がなかった。そこで私たちは、ユトレヒト駅構内にある有料トイレを利用することにした。

 有料トイレの入口には自動改札があり、五十セント(ユーロ)を投入することにより、ゲートが開いてトイレを利用できる仕組みになっていた。私たちはそれぞれ、五十セント(ユーロ)を投入してゲートを開けて、下まで降りて行った。

ユトレヒト駅の構内にある有料トイレ。そこには自動改札があり、五十セント(ユーロ)を入れると、ゲートが開き、下にあるトイレを利用できるようになっていた

 下まで降りて行くと、いつもトイレをきれいに保ってくれているおばさんがいた。おばさんは、女子トイレが使用される度に個室を掃除してくれていた。私たちはおばさんのおかげで、快適にトイレを利用することができた。

 さて、私たちは、ユトレヒトで観光した帰りにもこのトイレを利用させていただいた。夜も遅かったので、そのときはもう、トイレをきれいに保ってくれているおばさんはいなかった。おばさんはいなくても、トイレの入口が自動改札なので、トイレの利用料金の五十セント(ユーロ)は確実に徴収される。それはいいのだが、帰りに利用したトイレで、私はちょっと奇妙な光景に出くわした。何と、切羽詰った様子で男子トイレに入って行く若い女性を見掛けたのである。

 このトイレは、ある程度まで透明な素材が使われているため、男子トイレから女子トイレの一部や、女子トイレから男子トイレの一部が良く見えるようになっていた。また、自動改札を通ると、男子トイレ、女子トイレと、それぞれ別の階段を降りて利用することになっていた。もしもその女性が間違って男子トイレに続く階段を降りてしまったならば、もう一度、階段を昇って、女子トイレに続く階段を降りなおすか、おばさんの待機しているところにある通路を渡って、男子トイレから女子トイレまで移動することになる。しかし、その時間はもはやおばさんの姿はなかったので、おばさんのいるところにある通路の扉は閉まっていて、男子トイレから女子トイレに通り抜けできない状態になっていた。それならば、もう一度階段を昇って、女子トイレに続く階段を降りて行けばいいのに、その女性はひどく落ち着いた様子で、そのまま男子トイレの個室を利用したのだ。

 私は、女性の大胆な行動に驚いていた。男子トイレには、ガンモも入っていたはずなので、私はトイレから出たあと、すかさず、
「ねえ、男子トイレに若い女性が入って行ったでしょ」
とガンモに尋ねてみた。するとガンモは、
「そうそう、いたいた。驚いたけど、彼女、きっと常習犯だよ」
とは言った。ガンモによれば、その女性は男子トイレで物怖じする様子もなく、堂々としていたそうだ。
「多分、女子トイレが混んでいるのを知ってて、常習的に男子トイレを利用してるんじゃないの?」
とガンモは言った。

 仮にそうだとしても、若い女性が男子トイレで用を足すなんて、勇気ある行動である。私はガンモに、
「もしかして、露出狂みたいな女性だった? それとも実は女装している男性とか?」
と興味津々に尋ねてみたが、どれも当てはまらなかったようだ。

 日本では、男性が女性専用車両に乗っているだけでも恥ずかしそうにコソコソと出て行くというのに、男子トイレに入っても堂々としている若い女性がいるとは、国民性の違いなのだろうか。とは言え、もしも男性が女子トイレに入って来たならば、痴漢扱いされてしまうに違いないというのに、女性が男子トイレに入っても痴漢扱いされないのだから、トイレの利用に関して言えば、女性のほうが優位と言えるのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 日本では、女子トイレがひどく混雑していることを理由に、おばさまたちが男子トイレを利用することがありますが、若い女性が堂々と男子トイレの個室を使用しているのには驚きましたね。「間違って男子トイレに入ってしまったけど、急いでいたからいいいや」という感覚だったのかもしれません。あれだけ堂々としていると、かえって隙を与えず、男性たちは何も言えないかもしれません。(苦笑)

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2010.08.15

Big Tasty met Baconのセットと無銭トイレ

シンゲルの花市場を歩くの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。色彩も豊なシンゲルの花市場は、例え買い物ができなくても、見ているだけで楽しいエリアでした。あとから母に報告すると、植えない球根は、植える時期が来るまで冷蔵庫に入れておけば腐らないそうです。それを知っていれば、スキポール空港で球根を買うこともできたのに、残念でした。

 少々大袈裟かもしれないが、世界のマクドナルドというカテゴリを新たに追加し、これまで訪問した国々で利用したマクドナルドの記事をまとめてみた。今回の旅行では、オランダのアムステルダムでマクドナルドを利用した。シンゲルの花市場を歩き切ったところにあるマクドナルドで昼食をとったのだ。

シンゲルの花市場を歩き切ったところにあるマクドナルド

 マクドナルドに入ると、注文するのはたいてい私の役目である。オランダ語を話すことのできない私はたどたどしい英語で、店内に掲示されている写真を指差しながら、食べたいものを注文した。私が注文したのは、"Big Tasty met Bacon"という大きなおいしいベーコンのハンバーガーのポテトとコカコーラのセットである。喉が渇いていたので、日本では有り得ないことだが、ビッグサイズのコカコーラにしてもらった。

 ポテトと飲み物のセットを注文すると、特製グラスをもらえるキャンペーンが開催されていたらしく、注文したときに、
「グラスは要りますか?」
と尋ねられた。しかし、例えグラスをもらったとしても、無事に日本に持ち帰れる自信がなかったので、必要ないと言ってお断りしてしまった。私がグラスを必要ないと断わったのを聞いて、ガンモが後ろから、
「グラス、欲しかったのに」
などと言った。私はどう考えても、グラスを二個も無傷のまま日本に持ち帰るのは無理だと考え、ガンモに反論した。それでもガンモは、
「記念になるのに」
などと言った。確かにその通りで、本当は私もグラスが欲しかったのだが、スーツケースの中で割れてしまう可能性のほうがはるかに高いだろう。私がそう言うと、ガンモはぶつぶつ言いながらも諦めたようだ。

 喉が渇いていたのでビッグサイズのコカコーラを注文したと書いたが、実は、ビッグサイズなのはコカコーラだけではなかった。箱に入ったベーコンのハンバーガーを開けてみると、何と、これまでに見たことがないほど大きなハンバーガーだった。コカコーラのサイズがビッグサイズなので、おそらくこの写真では、ハンバーガーの大きさがわかりにくいかもしれない。しかし実際は、お腹を空かせている食いしん坊の私たちでさえ食べ切れないと悲鳴を上げてしまうほどの大きさだったのだ。

喉が渇いていたので、飲み物はビッグサイズのコカコーラを頼んだのだが、Big Tasty met Baconと呼ばれるハンバーガーは、これまで食べたことがないほど巨大なハンバーガーだった。

 それでも残してしまってはもったいないと、何とか必死でたいらげて、店内にあるトイレをお借りした。トイレの前には、トイレを管理しているおばさんがいらっしゃったので、その方に三十セント(ユーロ)支払ってトイレに入った。そう、昼食を食べるためにマクドナルドに入ったのは、トイレをお借りする目的もあったのだ。

 最初に私のほうが席を立ち、トイレを利用したあと、しばらく経ってからガンモがトイレに立った。ちょうどガンモがトイレに立っているときに、お店の入口から、トイレを管理しているおばさんが店内に入って来るのが見えた。外で休息されていたのだろうか。ということはつまり、ガンモがトイレに立ったときには、トイレを管理しているおばさんは、トイレの前にはいなかったことになる。

 トイレから帰って来たガンモに、
「トイレのおばさん、いなかったでしょ」
と尋ねると、ガンモは、
「そうそう、いなかった。だから、お金を払わずに入って来た」
と言った。ガンモも最初のうちは、トイレを管理しているおばさんがいないことに戸惑ったのだという。すると、ガンモよりも先に入った男性が、お金を払わずに堂々とトイレに入って行ったので、ガンモもそれに続いたのだそうだ。なるほど、コインを入れて開錠するトイレではなく、トイレを管理しているおばさんに直接お金を支払って入るトイレとなると、そのおばさんが不在のときに、このようなことが起こり得るのだ。しかも、ガンモが特に狙いを定めたわけでもないのに、たまたまその瞬間に当たろうとは・・・・・・。

 特製グラスは断念することになってしまったが、ガンモがトイレを無料で利用させてもらったので、特製グラスのこともきっぱりと諦めることにしよう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m Big Tasty met Baconは、これまで食べたこともないような巨大なハンバーガーでした。推測ですが、商品名の中のmetは、英語のwithに相当するものなのでしょうか。特製グラスは、六色の中から選べたようですね。持ち帰ることができなかったのは残念ですが、もろいガラス製品ですので、仕方のないことであります。(苦笑)

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2010.08.10

難しいトイレ(8)

三十五ユーロのペナルティの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。何故、私たちがアムステルダム中央駅の改札で通したICカードが有効になっていなかったのか、未だに謎であります。車掌さんのおっしゃるように、チャージが足りなかったのかもしれません。それでも、路面電車で普通に利用できていたのは、路面電車の一回の利用料金が一ユーロにも満たないため、比較的長距離を走るオランダ国鉄とは料金体系が異なっているからかもしれません。

 海外に出掛けると、難しいトイレシリーズでご紹介できるようなトイレの登場をついつい心待ちにしてしまう。今回の旅行でも、難しいトイレシリーズの仲間に加えられそうな出来事がいくつかあったので、今日は、その中からお届けすることにしよう。

 ヨーロッパに行くと、不自由に感じてしまうのがトイレである。日本では、地下鉄に乗っても当たり前のように無料でトイレを利用することができるが、ヨーロッパの地下鉄の駅にはトイレがない。トイレが設置されているのはたいてい国鉄の駅で、それも有料である。トイレの一回の利用料金は、三十セント(ユーロ)から五十セント(ユーロ)だ。また、国鉄の車内には、無料で利用できるトイレが設置されているので、国鉄を利用したときは、積極的にトイレを利用しておくのも一つの手である。あとは、街のファーストフード店などに一回三十セント(ユーロ)程度で利用できるトイレがあるので、街を歩いているときにどうしもトイレに行きたくなったら、ファーストフード店に駆け込んで、トイレをお借りする手もある。街で見掛ける公衆トイレも、決してゼロではないのだが、その絶対数は、日本よりも確実に少ないので、外を出歩くときは、ある程度の覚悟が必要である。

 このように、日本よりもトイレを利用できるチャンスが格別に少ないとなると、ヨーロッパの人たちは、街を出歩くときにどのように対処しているのか、時々不思議に思うことがある。しかし、私にも少しずつわかって来た。どうやらヨーロッパの人たちは、トイレを利用できる回数が少ないなら少ないなりに、そのような環境に身体を適応させているようなのである。

 実は私は、今回の旅行の二日目から生理が始まってしまった。トイレを利用できる回数が格別に少ないとなると、布ナプキンから血液が漏れてしまうのではないかととても心配だった。しかし、不思議なことに私の身体は、ヨーロッパの環境に適応していた。トイレを利用できる回数が格別に少ないと最初からわかっていると、出血量の多い生理の二日目でさえ、生理の血液を漏らしてはいけないとコントロールされるようで、出血量は驚くほど少なかった。それだけではない。トイレに行きたくなる回数も、日本にいるときとは比べ物にならないほど少なかったのである。ただ、トイレに行く回数が少ない分、濃い色の尿が出ていたようだ。

 まるで、そのことを証明するかのように、無料トイレの設備のある国鉄を使った旅が続くと、「国鉄に乗っているのだから、いつでも行きたいときにトイレに行ける」というモードに切り替わり、実際にトイレに行く回数が増えたばかりでなく、生理の出血量も増えてしまった。どうも、トイレに行ける回数と、私たちの新陳代謝のサイクルは、比例しているように見えるのだ。要するに私たちは、環境に合わせて身体を作っているようなのである。

 ところで、私はドイツ語もオランダ語もさっぱりわからないまま今回の旅行に出掛けてしまったわけだが、ドイツのフランクフルトにあるショッピングセンターに設置されたトイレを利用しようとしたとき、果たしてどちらが女子トイレなのかわからず、学生時代、第二外国語にドイツ語を選択していたガンモに、
「ねえ、どっちに入ったらいいの?」
と尋ねた。ガンモは、
「Damenのほうだよ」
と教えてくれた。ちなみに、Herrenは男性用だそうだ。

ドイツ・フランクフルトのトイレ。ドイツ語がわからないと、どちらのトイレに入ったらいいかわからない

 ガンモに教えられてDamenと書かれた女子トイレに入ってみると、そこは五十セント(ユーロ)を入れて使用するコイン式の有料トイレだった。五十セント(ユーロ)を入れると、個室のロックが解除され、個室の中に入ることができるのである。

 私がトイレを利用するために、財布の中からまさしく五十セント(ユーロ)を取り出そうとしていると、個室の中からドイツ人のおばさんが出て来て、ドイツ語で私に何か語り掛けて来た。何を言っているのか、言葉そのものはさっぱりわからなかったが、きっと、
「このトイレを、このまま使っていいわよ」
と言ってくださったのだと思い、私は御礼を言って、自分の五十セント(ユーロ)を使うことなく、さきほどドイツ人のおばさんが出て来たばかりのそのトイレを使わせてもらった。五十セント(ユーロ)は、普段は閉まっている個室のロックを解除するために使われているはずなので、ドイツ人のおばさんは、自分が入れた五十セント(ユーロ)を有効活用して欲しいと思ってくださったようなのだ。これまでにも、ヨーロッパで同様の状況に出くわして来たが、おそらくこれも、トイレが有料であるという環境で生まれた生活の知恵なのだろう。

 トイレを済ませたあと、ガンモにこのことを報告すると、
「ひょっとして、お金が掛かるのは個室だけ?」
と言って、ガンモは恐る恐るHerrenと書かれた男子トイレに入って行った。どうやら利用料金が課金されるのは個室に対してのみだったようで、男性の場合は、個室を利用しない限り無料だったそうだ。こうしてドイツ人のおばさんのおかげで、私たちは二人とも課金されることなくトイレを利用することができたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m こんなふうに、開いたトイレを譲ってくださるということは、ドイツ人のおばさんご自身も、誰かから譲ってもらった経験があるのでしょうね。こうした生活の知恵は、お互いの立場を入れ替えながら、循環し、人々の間に浸透しているのだと思いました。

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2010.01.22

難しいトイレ(7)

映画『理想の彼氏』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当にたくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。実は、仕事で落ち込むことがあったのですが、皆さんからパワーをいただきました。本当にありがとうございます。サンディ役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズは、私とそれほど年齢は変わらないはずですが、彼女は見るからに美しく年を重ねていますよね。彼女を見ていると、自分がいつまでも子供のような気がしてしまいました。(苦笑)私も彼女のように美しく年を重ねたいものです。では、再び香港の話を書かせていただきますね。

 海外に出掛けると楽しみなのが、その国特有のトイレに出会うことである。中国とイギリスの両方のカラーを持つ香港は、日本とそれほど変わりのないトイレのように見えた。ただ、イギリスのように、トイレをきれいにしてくれている掃除のおばさんは常駐している。とは言え、掃除のおばさんに対してチップが必要ないのは有り難いことであるだ。確か、上海ではチップが必要だったはずだ。

 香港のあるトイレで、個室の外に大きなトイレットペーパーのロールがただ一つだけ設置されている状況に出くわした。手洗い場の近くでもあったので、用を足した人が手を拭くために設置されているのかと思ったのだが、個室に入ってみると、トイレットペーパーの設備がないことに気が付いた。どうやら、個室に入る前に、自分に必要なだけのトイレットペーパーを予め取っておくことになっていたようだ。私は、そのトイレットペーパーを取ってから個室に入らなかったので、自分で持ち歩いているティッシュペーパーを使用する羽目になってしまった。何しろ、パンツを降ろして用を足したあとに、個室の中にトイレットペーパーの設備がないことに気が付いてしまったので、仕方がない。

 しかし、自分が消費するだけのトイレットペーパーを予め取ってから個室に入るというのは、ある程度のリスクを背負うことになるようにも思う。トイレの中では、何が起こるかわからない。予めそのリスクを予測した上でトイレットペーパーを多めに取っておく人もいれば、個室の外に設置されているトイレットペーパーをわざわざ取るのは面倒臭いという理由から、自分が持ち歩いているティッシュペーパーを消費される方もいらっしゃるかもしれない。そのため、こうした状況が、トイレにおけるトイレットペーパーの消費量を抑える働きをしているかどうかは微妙なところである。ただ、間違いなく言えることは、パンツを降ろして用を足したあと、わざわざ個室の扉を開けて手を伸ばし、個室の外に設置されているトイレットペーパーを取る気にはなれないということだ。

 もう一つ、トイレに関して驚いたことがある。私たちは、百万ドルの夜景を見るために、宿泊しているホテルから少し歩いたところにあるホテルのロビーで、現地ツアーのガイドさんが迎えに来てくださるのを待っていた。私は、ツアーバスに乗り込む前にトイレに行っておきたかったので、ホテル内にあるトイレを探していた。日本のホテルならば、たいてい一階のロビーにトイレが設置されているものだが、そのホテルのロビーには、いくら探してもトイレの設備がなかった。絶対にあるはずだと思い、くまなく探したのだが、とうとう見当たらなかったのだ。

 そこで私は、ロビーのあるグランドフロアからエレベータに乗り、他の階に移動してみた。そのホテルには、いくつかのテナントが入っているため、テナントのある階を目指して降りてみたのだが、やはりトイレは見付からなかった。仕方なく、ロビーのあるグランドフロアのすぐ上の階にある一階で降りてみたところ、ようやくトイレを見付けた。

 私は踊る心でトイレを目指して歩いて行ったのだが、いざ女子トイレの入口のドアの前に立ってみると、何やらカードを通すところがあった。おそらく、宿泊客以外の人たちにトイレを利用されたくないのだろう。ホテルの部屋の鍵となる磁気カードを通すことで、トイレの入口の施錠が解除される仕組みになっていたのだ。私は、そのホテルの宿泊客ではなかったので、磁気カードは持っていなかった。しかし、トイレに行っておきたいし、もうすぐ現地ツアーのガイドさんたちが私たちを迎えに来てくださるというのにどうしようと思っていると、私の後ろからやって来た女性が女子トイレの入口のドアをコンコンとノックした。すると、実にタイミング良く、ドアの中から人が出て来た。なるほど! 外からは、磁気カードを通さなければ開かない仕組みになっていたが、既にトイレを利用した人が出て来るのを、ドアの外で待っていれば良かったのだ。確か、フランスのトイレでも同じようなことを実践していた人に出くわしたことがあるのを思い出した。

 こうして私は、磁気カードを通さなければ利用することができない香港のホテルで、めでたくトイレに入ることができた。海外でトイレを利用するのも、ちょっとした冒険である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 宿泊客以外のトイレ利用を避けるために、ホテルもそれなりに工夫をしていたんですね。おそらく、ロビーにトイレが設置されていないのも、そうした発想からなんでしょうね。海外に出掛ける度に、日本のトイレ事情の素晴らしさに気付かされます。(笑)

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2009.08.27

難しいトイレ(6)

難しいトイレ(5)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。失くしたメディアを少しだけ探してみたのですが、見付かりませんでした。メディアが見付からないと、新たな旅行アルバムを作成することができません。というわけで、今回もガンモからの借り物の画像でトイレの話を書かせていただくことにします。

 あれは確か、パリの地下墓地カタコンブを出て間もなくのことだった。私たちは喉も渇いていた上にトイレにも行きたかったので、カタコンブ近くのスーパーに入った。しかし、そこで飲み物は調達できたものの、トイレをお借りすることはできなかった。がっかりしながら通りを歩いていると、目の前にパリの公衆トイレが見えて来た。トイレに行きたいと思っていたときに、パリで公衆トイレに出会えるのは実にラッキーである。しかも、パリでは最近、公衆トイレの利用料金が無料になったのだ。私は、実にタイミング良く現れた公衆トイレを利用しようと、公衆トイレの周りをぐるっと回ってみた。

パリの公衆トイレの外観
(撮影:ガンモ)

 しかし、これまでの私たちの経験から言えば、こうした公衆トイレは壊れていることが多い。ロンドン郊外のグリニッジにあった公衆トイレのように、用を足している最中に扉が開いてしまったらどうしたらいいのだろう。そんな心配もなかったわけではないのだが、これからまだまだパリの街を散策する予定だったので、私は思い切ってこの公衆トイレに入っておこうと思った。

 ところが、使い方が良くわからない。扉を開けるには、一体どこを押せばいいのだろう。そんなことを思いながら、物珍しげに公衆トイレを眺めていると、通行中の男性がささっと公衆トイレのボタンを押して、「どうぞ」と扉を開けてくださった。パリの人たちは観光客に優しい。私はその男性にお礼を言い、開いた扉の間から恐る恐る中を覗き込んだあと、中に入った。

パリの公衆トイレの便器
(撮影:ガンモ)

 中を見て驚いたのは、便座のない、とても不思議な便器だったということだ。便座がないので、私は中腰になって、お尻を浮かせたまま用を足した。その昔、日本のおばあちゃんたちは、田植えの最中にこんな格好をしてどこかで用を足したかもしれない。今、私が取っているポーズは、きっと伝統的なポーズなのだなどと自分に言い聞かせた。

 ところが、いよいよ流す段階になって気が付いたのだが、便器を洗い流すためのスイッチがどこにもないのだ。トイレの仕掛けに注目してみると、このトイレは折り畳み式のように見えた。どうやら扉が閉じられたときに、トイレを丸ごと洗浄する仕掛けがあるらしい。そこで私はトイレから出て、扉を閉めるボタンを押してみた。すると、扉が閉まるとともに、何やらトイレの中で洗浄が始まっているようだった。やれやれである。私に続いて、ガンモがこのトイレを利用したのだが、ガンモが使用するときには、確かに便器はきれいに洗浄されていた。

 ちなみに、通行中の男性が何故、この公衆トイレが現在使用中でないことを見抜いたかというと、公衆トイレのボタンの色で、現在使用中か空いている状態かがわかるようになっていたようだ。

Occupied:こちらは、使用中の状態
(撮影:ガンモ)

こちらは、空いている状態
(撮影:ガンモ)

 通行人の男性は、このボタンを見て公衆トイレの状態を確認し、私に扉を開けてくださったようである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 意外にも小さな便器で驚きました。しかも、男性用とも女性用ともつかぬ中性的な便器でありました。(苦笑)扉が閉まると、トイレ全体を洗浄するなんて、日本人には思いもつかない発想ですよね。確かに、去年、フランスの別の地域で、便座を水洗するトイレにも出会っていますので、あまり驚きませんが・・・・・・。(苦笑)

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