「ふうふ写真散歩」が手元に届いた
※GWの東北旅行~車中泊と民宿に宿泊の旅(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 梅雨入りした地域もあるようですが、私たちが住む関西地方はまだのようです。最近、風が強く吹いているのがひどく気になります。皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか。さて、GWに出掛けた東北旅行についてお伝えしているところですが、今回は東北旅行とは別にお伝えしたいことがありますので、別の記事を書かせていただこうと思います。この記事のあとに、東北旅行の記事を再開致します。どうぞご了承くださいませ。
先日、ふうふ写真散歩というフォトエッセイが発売され、その本を注文していた私の手元にも届いた。
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実はこのフォトエッセイに登場する小池徹さんは、カメラの趣味を通じて知り合った、古くからの友人である。彼が独身の頃、東京から我が家に泊まりに来てくれたこともあった。大したおもてなしはできなかったが、ルーフバルコニーで一緒にご飯を食べたのを覚えている。
カメラのイベントで私たちが東京に行くときは、必ずどこかで顔を合わせていた。東京にある松屋というデパートでカメラ市が開催される際には、カメラ市の会場を見て回って歩き疲れると、必ず会場近くの階段に座って休んだ。その階段のことを、小池さんは「四谷怪談」をもじって「松屋階段」と命名した。小池さんを含む、キヤノンデミというハーフサイズカメラの魅力に取りつかれた人たちの間で、「デニーズ」をもじって「デミーズ」という団体を結成したこともあった。どういうわけか私が「デミーズ」の会長で、小池さんが副会長だったような・・・・・・。
そんな小池さんが、奥さんであるRINOちゃんと運命的な出会いを果たして結婚されたときは、本当にうれしかった。というのも、東京に出掛けて行く度に、小池さん、そしてガンモと私の三人で会うことに、どこかぎこちなさを感じ始めていたからである。小池さんとRINOちゃんは、私たちと同じように、出会って二カ月で電撃結婚して、結婚式も挙げていないというところまで同じだ。小池さんが結婚してからも、東京で行われる何らかのイベントで顔を合わせたりしていた。仲睦まじいお二人の姿を見るのは微笑ましいと感じていた。小池さんたちご夫婦の東京のご新居に、ガンモと二人でお邪魔したこともあった。
とは言え、小池さんが結婚してからは、顔を合わせる回数も次第に減って行った。最後に会ったのは、もう十年くらい前かもしれない。フォトエッセイにもあるように、小池さんたちご夫婦は東京から島根へと移住された。たまたま私たちが彼らの住む島根の温泉旅館に出掛けたことがあって、お二人に、私たちが宿泊している温泉旅館まで来てもらったのだ。ホテルの人に、「部屋で面会してもいいですよ」と許可をいただいたので、ホテルの部屋で、四人で他愛のないおしゃべりをした。そのとき、小池さんに入れてもらったお茶がものすごくおいしかったのが印象的だった。
実は去年のお正月に、車中泊で島根にも出掛けたのだが、さすがにお正月だったので、連絡はしなかった。きっとまた、もっといいタイミングに再会できると信じていたからだ。
しかし去年の春頃、彼の奥さんであるRINOちゃんが、小池さんが事故に遭い、意識不明になったことをSNSで発信された。SNSが苦手な私は最新の情報に追い付くことができず、最初のうちは何が起こっていたのか理解できていなかったが、やがて状況を掴むことができた。私たちは、小池さんの意識が戻ってくれることを切に切に願った。あれほど温厚で敵を作らない人が、このようなむごい仕打ちを受けることが信じられなかった。何故、これほど仲の良いご夫婦に、このような悲劇が襲いかかってしまうのかとひたすら考えたが、答えは出なかった。小池さんの事故を知ってしばらく経った頃、控えめに書いた記事がこれだ。
昨日、ガンモと一緒に大阪にある万博記念公園に足を運び、岡本太郎さんが制作された「太陽の塔」の中を見学しました。これまで、「太陽の塔」の外見しか知らなかった私たちでしたが、中に入ってみて、とにかく驚きました。中には何と、アメーバから始まって、生命が次第に進化して行く過程とともに、過去から未来へと伸びて行く「生命の樹」という名の素晴らしい芸術作品が隠されていたのです。見学して受け取った「生命の樹」のエネルギーが、このエネルギーを必要としている人たちに届きますように。
手元に届いたフォトエッセイを読んで、お二人が結婚前に大阪でデートをして、「太陽の塔」に足を運んでいたことを知って驚いた。
小池さんご夫婦のために私も何かしたいが、一体何ができるのかといろいろ考えていた。RINOちゃんはSNSで発信されており、多数のフォロワーがいらっしゃるようだ。そんな状況の中、私の個人的な想いをSNS上にコメントするのは、どうしてもはばかられた。誰よりも重たいコメントを書いてしまいそうな予感がしていたのと、そんな重たい私のコメントを読んだRINOちゃんが、私に返信しなければならないというプレッシャーを感じてしまうのではないかという想いもあったからだ。
やがて、RINOちゃんがSNSで発信していたお二人の写真が出版社の方の目に留まり、今回のような形で小池さんとRINOちゃんのフォトエッセイが完成した。そこで、私もこうしてブログを書いているのだから、フォトエッセイについて記事にさせてもらえば、私なりに彼らを応援することができるのではないかと考えた。何よりも、自分のページなので、気兼ねなく自分の想いを綴ることができる。フォトエッセイが発売されて、本名まで公開されているのだから、もう何の気兼ねもいらないはずだ。そう思って、今回の記事を書いてみた。
人の本当の想いは写真に現れるのだなと思った。小池さんが撮った写真の中で、RINOちゃんの笑顔がはちきれんばかりの状態になっているのがたまらなくいい。それと同時に、その写真を撮った小池さんの意識が、今でも戻らない状況であるのがとてつもなく悲しい。喜びと悲しみが同時に詰まっているフォトエッセイなのである。とにかく、とても素敵なフォトエッセイなので、少しでも興味を持っていただけたら幸いである。
私は、医師から意識が戻らないという診断を受けていたとしても、少なくとも小池さんの耳は聞こえている状態であると信じたい。だから、RINOちゃんが根気強く小池さんに語り掛けてくれていることで、時々わずかな反応があるのではないか。そしてゆくゆくは、何らかの形で小池さんとRINOちゃんの間で意思疎通ができるようになる日が来るのを願ってやまない。
※このブログへのコメントは、ガンまる日記掲示板で承ります。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 6月1日(日)まで、東京・四谷にあるギャラリー・ニエプスというところで出版記念写真展が開催されています。RINOちゃんもギャラリーにいらっしゃるようです。お出掛けのついでにでも、訪問してみてくださいませ。会場に展示されているモノクロ写真は、有志の方が丁寧に焼きつけてくださったそうです。頭が下がります。
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