東京で目の当たりにしたオーバーツーリズム
※山火事の爪あとの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m いよいよゴールデンウィークが始まりましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私は仕事の納品を控えて、この四月はこれまでにないほど残業をしていました。すべてテレワークで対応できたので、通勤時間がかからなかったことについてはとてもありがたかったです。また、私自身の至らないところをチームのみんながサポートしてくれたことについても、大いに感謝しています。もしかすると、ゴールデンウィークも何日かは出勤する必要があるかもしれないという状況に陥っていたのですが、チームのメンバーのサポートもあって、何とか昨日のうちに予定していた作業を終えることができました。おかげで、このゴールデンウィークは十一連休することができます。というわけで、ゆうべのうちに自宅を出発して、ガンモと車中泊の旅に出て来ています。今年のゴールデンウィークは飛び石連休になるとのことで、何となく交通量は少ないように思います。皆さんも、どうか楽しいゴールデンウィークをお過ごしくださいね。
今回は、三月の春分の日を挟んで、仕事を四連休にして東京に出掛けたときの話をしようと思う。
東京に出掛けることになったきっかけは、ガンモが新卒で三年間だけ勤めた会社の同僚たちが定年退職するというので、当時の同期のみんなで東京に集まることになったためだ。それに合わせて私も有給を取得して、海外旅行で貯めたマイルを消費して、飛行機で東京へと向かったというわけである。
東京のホテルは、円安に惹かれて日本を訪れている外国人観光客の方たちが支払える価格に合わせてひどく高騰していた。そのため、私たちは世田谷区にある古い昭和のアパートを改造して作られたリーズナブルな価格のビジネスホテルに宿泊した。私が独身時代に住んでいた下北沢も同じ世田谷区にあり、しかも、今回宿泊した宿の最寄駅のすぐ隣がその下北沢だった。そのため、今回の東京滞在は、私にとっては非常に懐かく感じるものとなった。
不思議なことなのだが、羽田空港に着いて東京に一歩足を踏み入れた途端、「私は東京にいるんだ」というモードに切り替わった。大学進学のために上京し、ガンモと結婚する直前まで十一年間東京に住んでいたので、ひとたび東京の空気に触れると、東京に住んでいたときの感覚がすぐに蘇るのだった。
結婚してからも、しばしば東京を訪れてはいたものの、おそらくここ十年くらいは東京から遠ざかってしまっていたように思う。久し振りの東京訪問でまず驚いたのは、やはり電車や景色などがすっかり変わってしまっていたことだった。駅のホームにもホームドアが設置されていただけでなく、私の知らない新しい路線まで登場していた。
他に驚いたことと言えば、何と言っても、外国人観光客が極端に多いことだった。ある有名なお寺に足を運んだところ、何とそのお寺を訪れている九割程度の人たちが外国人観光客だった。秋葉原にも足を運んだのだが、街を歩いている六割程度の人たちが外国人観光客だった。ここは本当に日本なのだろうかと疑ってしまうほど、とても複雑な気持ちになった。おそらく、京都や大阪で起こっているのと同じ現象が、東京でも顕著に起こっているのだと思う。まさしくオーバーツーリズムを目の当たりにした瞬間だった。
実は、去年、京都の嵐山までトロッコ電車に乗るためにガンモと二人で出掛けて行ったのだが、今回訪れた東京のお寺とほとんど同じことが起こっていた。トロッコ電車の利用客のほとんどが外国人観光客だったのである。ここは本当に日本なのだろうかと、目を疑ってしまった。
こういう話をCamblyのレッスンでイギリス人講師に話すと、「以前は、日本まで行くのも価格が高かったし、なかなか実現できなかったんだけど、今は二ヶ月くらい滞在するのも可能な状況になって来ているのよ。そこに住んでいたらわからないと思うけど」と言われた。いやはや、それは今の日本が、かつて日本から見て物価が安いと感じていた他の国々と同じようになって来たということなのだろうか。
その一方で、ある英語系Youtuberが、自身のチャンネルでこんな話をしていた。最近は、海外で売春をするほうが日本の二倍も三倍も稼げるので、アメリカなどに単身出向いて売春をする日本人女性が増えているらしい。アメリカの入国審査官たちは、そうした女性を入国させないために、これまで以上に厳しい審査を行っているのだとか・・・・・・。
それはさておき、日本が好きで日本を楽しんでくれる外国人観光客が増えているのはうれしい反面、他国の文化と混ざることで、やがて日本独特の文化が失われていくのではないかという懸念もある。また、日本の重要文化財に落書きをする外国人もいると聞く。海外に出掛けると、あちらこちらに落書きが多いのは見慣れた光景なのだが、日本にはまだそれほど落書きが定着していない。日本においても、やがてどこに行っても落書きを見かけるようになってしまうのだろうか。また、街もゴミで溢れるようになってしまうのだろうか。そんな懸念もある。おそらく、このまま円安が続いて行く限り、今後も外国人観光客は増え続けることだろう。そうなると、やがて文化が混ざってしまうのは避けられないのではないだろうか。
あれほど物価の高いイギリスでさえ、外国人観光客が多くやって来ているという話は以前から良く聞く。ロンドン出身のイギリス人講師は、「学校のクラスには、インドや日本などのいろいろな国から移住して来たクラスメイトが数人はいたわよ」と言っていた。さすがに、今の日本はそこまでの状況にはなっていないと思うが、やはりそのイギリス人講師に、「自分の国に多くの外国人がやって来ることについてどう感じていましたか?」と尋ねてみると、「やはり複雑な気持ちだったわね」と語ってくれる。
Camblyのレッスンを受ける前まで英語のプライベートレッスンを担当してくれていたイギリス人講師もまたロンドン出身だったのだが、やはり自分の生まれ育った地域に外国人が移住して来るのを複雑な気持ちで受け入れていたと言っていた。
そういう意味では、日本もようやく他国並みになって来たということなのだろうか。それとも、今の状況は、かつての鎖国時代の反動なのだろうか・・・・・・。
※私が撮影した動画をご紹介させていただきます。よろしければご覧ください。
(現時点では、オーバーツーリズムを想起させる動画はアップできていませんが、ゴールデンウィーク明けに編集してアップする予定です)
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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 都会では、外国人観光客が多く見受けられるようになって来ていると思います。仕事先は大阪なのに、テレワーク続きなので大阪の状況はわかりませんが、万博が始まったので、おそらく大阪もすごいことになっていそうです。(苦笑)今はただ旅行のために日本を訪れている外国人観光客が多い状態であると思うのですが、やはり日本が好きだから移住しようと決意する外国人の方たちが今後は更に増えて行くのではないかと思っています。
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