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2019.08.19

映画『異人たちとの夏』(三回目?)

修理のために、Gemini PDAをロンドンに送った(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 今日は、夏休み明けの出勤をされた方も多かったのではないでしょうか。夏休み明けの仕事は辛いですよね。今週はお天気があまり良くないようですが、私の住んでいる関西地方は、以前よりも涼しくなりました。


 お盆になると、無性にこの映画を観たくなる。タイトルに(三回目?)と書いたが、もっと観ているような気もする。親を亡くした人にとって、涙なしには鑑賞できない作品だ。

 本作がどのような作品であるのかは、文章で書くよりも予告編を観ていただいたほうが良いと思う。一言で言うと、子供の頃に両親と死別した主人公が、両親と再会するという物語だ。しかし、それだけではない。この物語には、それ以外にも二つほど伏線がある。一つは、主人公と同じマンションに住む女性とのこと、そしてもう一つは、主人公が別れた妻に想いを寄せる主人公の仕事仲間とのことである。

 今はもう、令和の時代に入ったが、本作からは昭和の匂いがぷんぷん漂って来る。一九八八年の作品なので、昭和の終わりのほうの作品である。主人公の部屋にあるパソコンなども古めかしいのだが、私は主人公と仕事仲間が交わす言葉に注目した。

 主人公の仕事仲間は、主人公の元妻に想いを寄せているのだが、そのことを主人公に告白するシーンがいかにも昭和人らしい。今の時代には考えられないくらい律儀なのだ。私は、昭和の終わりから何十年もの時を経て、日本語自体が簡略化されてしまっているのを感じた。今はとにかく、スピードが求められる時代で、その影響で何でも簡単に済ませるようになった。コミュニケーションについても、言葉ではなくスタンプで済ませたりする時代には考えられないほどの律儀さが、主人公の仕事仲間にはあった。

 さて、本題に入ろう。やはり、両親との再会のシーンは泣ける。親との死別を経験している人なら、誰でも再会を望むことだろう。これを書いているだけでも、そのシーンを思い出して涙がこみ上げて来る。しかも本作の場合、変わったのは自分だけで、両親は昔のままの状態である。最も泣けるシチュエーションではないだろうか。

 しかし、両親との再会が、ただただ楽しいものであるわけではないところが、本作の見どころであるとも言える。人魚姫が王子様に近付くために声を失ったような「代償」とも言えるものが用意されているのである。その「代償」のために主人公は激しく葛藤する。「代償」さえなければ、主人公は、今後も両親のもとへ通い続けただろう。まるで、失われた時代を取り戻すかのように・・・・・・。

 本作は、大林宜彦監督の作品である。どこか異次元に連れて行ってくれるのも、大林監督が生み出す魔法なのかもしれない。そして、最後はちゃんと今の世界に戻してくれるのだった。

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※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 主人公の両親を演じているのは、片岡鶴太郎さんと秋吉久美子さんです。とてもお似合いのご夫婦だと思いました。片岡鶴太郎さんは、下町の気が短いお父さんといった感じでした。秋吉久美子さんは、かわいらしくて、どこかふわふわした感じでした。

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