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2017.10.23

時には男手が必要なこともある

私はイギリス人の魂を持っているのか?の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 超大型台風が去って行きました。皆さんのお住まいの地域で、超大型台風はおとなしくしてくれたでしたでしょうか。父によると、愛媛県にある私の実家方面は雨も風もそれほど強くはなく、被害は小さかったようです。しかし、私たちが住んでいる兵庫県、とりわけ、私たちのルーフバルコニーはかなりのダメージを受けました。今日は、そのことについて書いてみたいと思います。


 十月二十二日日曜日、ガンモは朝から仕事に出掛けて行った。私はテントの中で夏休みの旅行で撮影した写真の整理をしたり、映画を鑑賞したりしていた。

 台風が接近中とのことで警戒が必要だったのだが、九月の台風でもテントは大丈夫だったので、今回も何とかなるだろうと高をくくっていた。

 ガンモは時おりLINEで、テントに台風対策を施しておくようにと私に言って来た。我が家のテントは、雨漏りや寒さ対策のために、大きさの異なるブルーシートを何枚か重ねているのだが、中には紐で固定させていないブルーシートも何枚かあった。それらのブルーシートは、文房具の大型クリップでテントの骨にしっかり挟み込んでおけば、多少の風が吹いても飛ぶことはなかった。ガンモに台風対策をするように言われても、そのときの私ができることは、普段よりもたくさんの大型クリップを使ってブルーシートを固定させることだけだった。

 雨が降っていたが、テントの外に出て、一通り大型クリップで普段よりもたくさんの大型クリップでブルーシートを固定させた。おそらくこれで大丈夫だろうと思い、テントに戻ってくつろいでいたところ、突風が吹いて、大型クリップが飛んで行く音が聞こえて来た。これはまずいと思い、慌ててテントの外に出てみると、何枚かのブルーシートがヒラヒラと風に揺れていた。かろうじて、テントから外れて飛んではいなかったものの、飛んで行くのは何としても避けたいと思い、私は必死でブルーシートを元の位置に戻そうとした。しかし、雨と風が強くてなかなかうまく行かなかった。

 大型クリップが飛んでしまったのだとすれば、果たして何で止めればいいのだろうと、私は考えあぐねた。ガンモからは、少し前に「帰る」と連絡があったばかりだった。私はガンモの帰りを待ちわびた。今の状況をガンモに報告したかったが、カングーを運転して仕事に出掛けているガンモが速く帰宅しようとして、暴風雨の中、事故に遭ったりしないかと心配し、何も連絡しなかった。

 テントの中は暖かいので、私は半袖Tシャツで過ごしていた。そして、その半袖Tシャツのまま、暴風雨の中、テントの外に出てテントを守ろうとしていたので、イギリス人の魂を持っている私でさえ、さすがに寒くなってしまった。

 そう言えば、テントの中にはポンチョがあったはずだと思い、テントに戻ってポンチョを頭からかぶり、再びテントの外に出た。ポンチョのおかげで、寒さと雨をしのぐことができた。時おり強い風が吹いて、ブルーシートをテントから引き剥がそうとする。私は、今にも飛んで行ってしまいそうなブルーシートを必死で掴んでいた。これは非常にまずい状態だと感じた。ルーフバルコニーの下には大きな道路があり、強風にあおられて飛んで行ったブルーシートが走行中の自動車の視界を覆ってしまえば、事故にもなりかねない。しかし、これからどうすればいいのだろう。早くガンモが帰って来てくれるといいのだが・・・・・・。私はブルーシートを固く手に握り、ひたすらガンモの帰りを待ちわびていた。

 それから間もなくして、ガンモが仕事から帰宅した。私はガンモに助けを求めた。ガンモは冷静に、針金とペンチを手に持って、仕事着のシャツ一枚の格好で暴風雨のルーフバルコニーに出て来た。しかし私は、台風の雨に濡れるとひどく寒くなることを既に体験していたので、ガンモにはもう一枚あるポンチョを着てもらった。

 それから二人で力を合わせて、ブルーシートが飛ばないようにした。私がブルーシートを広げ、ガンモがブルーシートの鳩目のところに針金を通して、ブルーシートをルーフバルコニーに固定させようとした。しかし、暴風雨のため、なかなか思うようには行かなかった。それでもガンモは根気強く、冷静に、ペンチで針金を切り、一つ一つブルーシートの鳩目に結んでくれた。このときは、ガンモは本当に頼りになる夫だと心から感じた。このように、男手が必要なときもあるのだと実感した瞬間だった。

 数十分かけて、何とかブルーシートを針金で固定させたものの、ブルーシートの鳩目の位置や固定させる対象(ルーフバルコニーの手すりや周辺にある重いもの)との関係で、一部うまく固定できないところもあった。しかし、もはやそれ以上は無理だと判断し、私は大事なものをテントから運び出して、寝室に避難した。

 それからガンモと一緒に寝室で過ごした。私はヘッドフォンで映画の音声を聞いていたが、時おり強い風が吹いて、ルーフバルコニーのテントの上のブルーシートがバサバサと音を立てているのが聞こえて来た。ブルーシートがバサバサと音を立てるということはすなわち、ブルーシートが風を受けているということだった。風を受ければブルーシートは膨らみ、またしても飛んで行こうとするだろう。私は嫌な予感がしていたが、もはやそれ以上、なすすべもなかった。

 夜中になると、風速は十三メートルにまで達したようだ。そして、不安な気持ちのまま朝を迎えた。朝になると、雨もすっかり止んでいたが、ルーフバルコニーのテントを見て驚いた。テントの上にかぶせていたブルーシートは見事に剥がれていた。とは言え、ブルーシートの鳩目を針金で留めていたので、ブルーシートが風で飛んで行くことはなく、すべてテントの下にずり落ちていた。テントがブルーシートで守られなかったということは、テントの中は水浸しなのだろうか。

 テントの中を確認する暇もなく、私は慌ただしく出勤した。平日は朝五時起きで、六時四十分過ぎには家を出る。自宅の最寄駅に着いてみると、何やらいつもと雰囲気が違っていた。改札の外に人がたくさんいるのである。どうやら、電車の運行状況を確認しようとしているようだった。

 私は迷わず改札をくぐり、エスカレータを上ってホームに出た。そして、ホームに停車中の電車に乗り込んだが、電車はなかなか発車しそうになかった。台風の影響により、電車はホームで待機してはいるものの、いつ発車できるかわからない状態だという。私は、もはや仕事に間に合わないと思い、電車の中から勤務先にメールした。

 今になって思えば、運良くその電車に座れたのが良かった。その後、間もなくして電車は動き始めた。ところが、強風のため、途中の駅で一時運転見合わせとなり、電車の中でしばらく待機することになってしまった。私は、座ることができて良かったとつくづく思った。

 電車は、途中の駅で三十分近く停車を続け、ようやく動き始めた。結局、仕事には三十分、遅刻してしまった。普段、片道一時間半掛かっている通勤時間が、片道二時間半近くも掛かってしまった。

 さて、仕事を終えて帰宅して、懐中電灯で照らしながら、テントの中をまじまじと確認してみた。思ったほど濡れてはいなかったものの、一部のブルーシートの鳩目をテントの骨組みに固定させていたため、テントの骨組が曲がってしまったところがあるらしい。明日、ガンモの仕事が休みなので、骨組みの修復を試みてくれるという。果たしてどうなるのか。

 今回、感じた特筆すべきことは、超大型台風でテントの上のブルーシートが剥がれたり、テントの中が濡れてしまったり、テントの骨組みが曲がってしまったとしても、私はテント生活をやめる気にはなれなかったことだ。ということはすなわち、そんなことでは帳消しにされない何か特別なものを、テント生活を通して受け取っているということなのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 寝室に避難して思ったのは、しっかりとした家(「三匹のこぶた」で言うと、れんがの家です)があるのは、本当にありがたいことなのだなということでした。テント生活が長くなければ、しっかりとした家があることが当たり前のことになってしまっていたと思います。私はこれからも、自然(カラスの鳴き声や雨、風、雪など)を間近に感じながら、自動車がたくさん通る都会の中で生きて行きます。(笑)

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