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2017.09.11

映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』

ノイシュヴァンシュタイン城で来年のカレンダーを撮影するの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m アメリカのハリケーン、大丈夫でしょうか。今日の関西地方はとても暑いです。私は、仕事中にゆでだこになりそうでした。そして、今はテントの中にいますが、朝方、雨が降るというので、テントの入口を閉めています。暑いです。(苦笑)


Womaningold

 夏休みが始まる前の英会話のレッスンのときに、イギリス人講師が、
「ウィーンに行くなら、行く前に必ず観ておくべき映画があるよ」
と教えてくれた。それが本作だった。しかし、それを聞いたのが出発の二日前だったので、映画を鑑賞する時間は取れなかった。

 帰国してから最初の英会話のレッスンのときに、私がウィーンの美術館でクリムトの絵を鑑賞したことをイギリス人講師に話すと、またまたこの映画のことが話題に昇った。私は、出発前に観る時間が取れなかったので、近いうちに鑑賞するとイギリス人講師に約束した。そして、U-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドで鑑賞できることがわかったので、その週末の九月二日に鑑賞したのだ。

 鑑賞しながら、様々な想いが私の中を駆け巡った。まず、一番最初に投げ掛けたいのは、「美術館に飾られている絵は、本当は誰のものなのだろう?」という疑問だった。

 それが写真であるならば、いくらでも複製できる。しかし、絵はたった一枚しかない。そして、その絵は、画家がモデルを見ながら描いたものであり、わざわざ画家に描いてもらったのであれば、絵を描いてもらった代金を画家に対して支払う。それは、例えば街角などで似顔絵を描いて生計を立てている人に、自分の似顔絵を描いてもらう状況とあまり変わらないだろう。

 しかし、自分の似顔絵を描いてくれた画家がのちに有名になり、絵の値段が吊り上がってしまったら? 更に問題を複雑にしているのは、かつては一般の家庭に飾られていたはずの絵が、ナチスによって強引に奪われしまったということである。このことには憤りを感じずにはいられない。もしも、絵が奪われたりしなければ、クリムトが描いたその絵は、その家の家宝になっていたはずなのだ。

 もともと肖像画というものは、非常に個人的なものであると私は思う。しかし、肖像画が多くの人たちの目に触れることで、時には世界的にも有名な肖像画となり、どんどん価値が上がって行くものも中にはある。そういうことについて、考えさせられる作品だった。

 本作の中にも登場するベルヴェデーレ宮殿の美術館は、まさしく私たちがこの夏休みに足を運んだ美術館だった。本作の中に登場する『黄金のアデーレ』という肖像画も、かつてはこの美術館に展示されていたようだ。確かに、私たちはここで『黄金のアデーレ』を鑑賞してはいない。クリムトの他の作品はいくつかあったが、『黄金のアデーレ』はそこにはなかった。それがこの物語の答えとなるだろう。

 本作で、『黄金のアデーレ』とゆかりのあるオーストリア出身の女性を、イギリス人のヘレン・ミレンが演じている。彼女のドイツ語なまりのアクセントが非常に良く、味が出ている。もはや彼女以外に、この役は考えられないほどだ。

 本作は、実際に起こった出来事をもとに作られているようだが、かつては所有していたはずの名画を取り戻すのは、とにかく根気のいる戦いだったに違いない。それでも、本気で戦った二人には、今の未来が見えていたのではないだろうか。だからこそ、このような結末を迎えることができたのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私たちは美術館で、多くの肖像画を鑑賞しています。しかし、最初は、それらはあくまで個人的なものなのですよね。おそらくですが、自分の描いた絵が有名な美術館に飾られることは、画家にとっては喜ぶべきことでしょう。しかし、肖像画を描いてもらった人にとってはどうなのでしょうか? やはり誇らしいことなのでしょうか。自分の肖像画ならば、手元に取っておきたい気持ちがあるのではないかと思いました。ましてや、肖像画を描いてもらった人が亡くなってしまえば、その肖像画は、遺族にとって、大切な想い出の品となるのです。

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