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2017.07.19

映画『聲の形』

ホットヨガ(五八三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 最近、妙な天気が続いているように思います。東京でも、ひょうが降ったそうですね。大雨が降ったり、雷が鳴ったり、ひょうが降ったり、あちらこちらで熊が出没したり・・・・・・。自然が悲鳴をあげているのでしょうか。


Koenokatachi

 映画好きの私だが、普段はほとんどアニメーション映画を観ることはない。とは言え、私が交流している(していた)言語交換パートナーたちの中には、日本の漫画やアニメーションに強く魅せられている人たちも多い。というわけで、本作は複数の言語交換パートナーたちから推薦された作品である。

 小学六年生の石田は、クラスのガキ大将だった。石田に同調する同級生も複数いた。石田は三白眼のキャラクターとして描かれており、他者を受け入れず、いかにも意地の悪そうな雰囲気が漂っていた。

 あるとき、石田のクラスに聴覚障害を持つ西宮という少女が転校生して来た。最初のうち、西宮とクラスメイトたちは、西宮が持参した筆談ノートを使ってコミュニケーションを取っていた。しかし、瞬時に伝わらないもどかしさを感じるようになったのか、のちに石田をはじめとするクラスメイトたちは、西宮を仲間外れにするようになって行った。

 私はまず、聴覚障害を持った少女が健常者の通う小学校に通っていることに驚きを覚えた。決して差別的な意味を含めているわけではなく、まだ小学生の頃は、他者との違いが仲間はずれの要因にもなりかねないので、他者との違いをあまり意識しないで済むような環境のほうが望ましいのではないかと思ったのだ。実際、西宮がつけている補聴器を耳から引きちぎって窓の外に投げ捨てるという石田の行為に胸がえぐられる気がした。この映画のキャラクターは、何てひどいことをするのかと憤りさえ覚えた。

 そのようないじめがきっかけになり、西宮は転校してしまう。また、石田も今までのようにガキ大将ではいられなくなり、これまで味方だった仲間たちが敵になり、孤立して行く。そして時は流れ、石田も高校生になっていた。

 これまで、表面的には良好に見えていた人間関係が一気に崩壊してしまった。このような状況から、一体、どのようにして収束して行くのか、やり過ぎとも思える展開に困惑さえ覚えた。しかし本作は、小学生から高校生までの時を経て、それぞれがトラウマ解消しながら再編成して行くプロセスを見守る作品であるかのように見えた。

 本作は、今、壁にぶち当たっている人たちに気づきを与える作品でもある。その気づきとは、解体された関係は、あくまでも見せかけの関係だったということである。多くの場合、解体が起こると受け身になり、根本的な問題を放置しようとする。しかし、解体された関係を再編成することも可能である。

 ただ、その再編成のプロセスで体験する感情は、常識の範囲内で感じる感情では済まされないかもしれない。解体された状態から次なるステップに進むには、時には傷つき、絶望感にうちひしがれることもある。それでも、決してそこで終わりではない。何故なら、私たちは絶えず変化しているからだ。絶えず変化しているからこそ、いつかは必ず次なるステップを迎えることができる。とは言え、常識の範囲内で感じることのできる感情に浸っているうちは、次なるステップに進んで行くのがひどくスローになるのだと思う。次なるステップを望むなら、自分の身に降りかかることを恐れず、いったんは受け入れ、尋常ではない感情を体験して行くことが必要なのだと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 最初は学園ドラマのように思えて、「若者たちが観るアニメにおばさんはついて行けないわあ」などと思っていたのですが、なかなか深いテーマを秘めている作品だと思いました。この映画を推薦してくれた言語交換パートナーたちにお礼を言いたいと思います。

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