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2016.12.05

映画『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』

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Nymphomaniac

 U-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドで、またまた変な映画を鑑賞した。変な映画と言っても、決して嫌悪感を感じるような作品ではない。むしろ、哲学的な意味を持つ作品であると言える。とは言え、タイトルを日本語に訳すと「色情狂」ということになるのだが・・・・・・。それでも、色情狂を扱った作品に哲学を感じるのは、色情狂であるヒロインがいろいろなことを感じたり、考えたりしているからだ。その試行錯誤の過程や、彼女なりにたどり着いた結論が哲学的なのだ。しかも、多くのシーンが互いに共感のない相手との対話で構成されていることも興味深い。

 色情狂のヒロインであるジョーを演じているのは、映画『ジェイン・エア』や映画『恋愛睡眠のすすめ』映画『アンチクライスト』のシャルロット・ゲンズブールである。そして、ジョーの対話相手であるセリグマンを演じているのは、映画『宮廷画家ゴヤは見た』などのステラン・スカルスガルドである。

 冒頭に変な映画だと書いた通り、本作は普通の映画ではない。何故、変な映画なのかというと、ジョーの考え方がとにかく独特だからだ。はっきり言って、ジョーと私は何から何まで正反対だと言っても過言ではないだろう。しかし、だからと言って、彼女が真実だと思っているものを否定したい気持ちにはならない。それは、彼女が自分自身の経験を通して感じ取った彼女なりの真実だからだ。

 本作の中で私が最も注目したのは、彼女が求めても求めても満足できなかったことと、そうした強い性欲から来ると思われる激しい孤独である。その孤独は、自分が他の誰にも理解されないという孤独だったに違いないのだが、彼女はのちに自分と同じような立場の女性たちと出会っても、連帯感を持つようなことはしなかった。どこまでもどこまでも自分自身であり続けようとした彼女の姿が勇敢にさえ思えた。愛ならば即座に満たされるのに、自分の性欲を満たすことに精一杯だった彼女は、愛に目を向けることができなかったために、満たされるという感覚を知らなかった。

 また、ジョーの話し相手となったセリグマンが絶妙だった。二人は百八十度違う立場にいたが、不思議なことに会話が成り立っていた。そこがまた哲学的で興味深い。百八十度の関係というのは、ひょいと周り易いのだろうか。話をしているうちに、自分の立場と相手の立場がすんなり入れ替わってしまったりするのかもしれない。

 鑑賞していて「あーっ!」と思ったのは、ウィレム・デフォーが出演していたことだ。シャルロット・ゲンズブールとウィレム・デフォーと言えば、映画『アンチクライスト』での共演が記憶に新しい。調べてみると、本作と映画『アンチクライスト』は同じ監督の作品だった。どうやら共通のテーマをもって制作された作品群らしい。なるほど、と思った。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m かなり大胆な作品ではありましたが、嫌悪感は抱きませんでした。何故かというと、肉体の欲するままに行動することが、彼女自身の闘いでもあったからだと思います。

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