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2016.10.06

映画『あなたを抱きしめる日まで』

海外ドラマ『情熱のシーラ』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 台風の被害が少なくて何よりでした。関東地方はまだ暑いみたいですね。関西地方は、いきなり涼しくなりました。明日の朝は十六度まで気温が下がるとか。相変わらずテントで生活しているので、急激な気温の変化に体調を崩さないようにしなければと思っています。皆さんも、気温の変化にご注意くださいね。


Philomena

 本作をU-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドで鑑賞したのは、九月二十五日のことである。最近、良質な作品を鑑賞できることが多く、満足している。

 何の前知識もなく鑑賞し始めたのだが、思わぬ展開に打ちのめされた。十代の頃に生き別れてしまった息子のことを五十年間、ずっと胸の中にしまい続けたフィロミナという女性が、息子探しの旅に出る実話である。

 時代の違いなのか、現代では受け入れられないような価値観が本作には描かれている。例えば、性を不潔なものとして扱うところだ。十代で出産したフィロミナは、まるで人目を避けるかのように修道院に入れられることになるのだが、性が若い頃の過ちであったかのようにシスターに説教される。あまりにも古いその価値観に、こちらが打ちのめされそうになる。

 神が愛と欲望を与えたのは、愛を知るためではないのだろうか。それらの対比により、私たちは愛を知ることができる。欲望を知ることなく、愛を知ることはできないだろう。また、愛ゆえの性は、決して過ちではないと私は思う。

 そして、そのような時代だったからこそ、裏では理不尽なことが起こっていたのかと思ってしまう。一体何が不潔なのかわからない。若い頃の純潔を守れば、それだけで正義だと言えるのだろうか。フィロミナが生まれた子供を放置したというならば、その行為を咎められても仕方がないとは思うのだが、フィロミナは息子のことを心から大切に思っていたのだ。だから、あの時点で、もっと違う選択肢があったのではないかと思ってしまう。例えば、フィロミナが息子と一緒に暮らすことができるような流れが生まれても良かったと思う。

 生き別れた息子に会いたいと一心に願うフィロミナをサポートするのが、ジャーナリストのマーティンである。彼はその直前に立場が危うくなり、キャリアを挽回しようとしてフィロミナの息子探しを手伝う。二人は、最初は利害関係を意識した間柄だったが、旅を重ねて行くうちに本当の友情が芽生えたと言っても過言ではないだろう。

 ここでまた言っておきたいのは、人と人は、何か大きなことを成し遂げるときに、まるで引き寄せられるかのようにして出会うということだ。フィロミナとマーティンがまさしくその組み合わせだろう。暗黙的に自分が探し求めているものを持っている相手と出会うのだ。

 途中、予測できない展開に釘付けになりながらも、ある事実を知って落胆する。しかし、取り返しのつかないその落胆に対し、ちゃんと救いも用意されている。実話でありながらも、素晴らしい構成である。ラストは、涙なしには見られなかった。本作が高く評価されているのもわかるような気がした。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本当にいい作品でした。しかし、いい作品というのは、プラスとマイナスに感情が揺れ動く作品でもあるのですね。最初から最後まで幸せな感情ばかりの作品は、いい作品とは言えないのです。そう考えると、人生もきっと同じなんでしょうね。

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