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2016.03.22

"visit graves"

宮崎~熊本~福岡の旅(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ベルギーで同時多発テロがあり、少なくとも三十人以上の方たちが亡くなられたとのニュースが飛び込んで来ました。実に恐ろしいことであります。まさかとは思いますが、ヨーロッパ、それもフランス語圏が狙われているのでしょうか。できれば、テロリストに選ばれた「その場」には居合わせたくないものです。さて、三連休が終わってしまいました。皆さんの三連休はいかがでしたでしょうか。私は、三連休を実家で過ごし、ゆうべの高速バスで無事に帰宅しました。高速道路は、いつもよりも交通量が多かったのですが、ほぼ定刻に到着しました。いつも高速バスに乗るときは、母にお願いしているのです。毎回、その願いが叶って、それほど遅延することなく、無事に移動することができています。今日はそれに関する話を書いてみたいと思います。


 タイトルに掲げた"visit graves"は、「(複数の故人の)お墓参りをする」という意味である。特定の故人のお墓参りをするときは、"visit one's grave"のように使うらしい。今回のお彼岸の帰省では、複数の故人のお墓参りをしたので、"visit graves"というタイトルを選んだわけだ。

 父と弟の建墓の年回りが悪かったため、母が他界してから二年もの間、お墓を作るのを見送ったという話を"It's complicated"の記事に書いた。

 私は何度も何度も他界した母の夢を見ているというのに、父は、母が他界してから一度も母の夢を見たことがなかったという。もしかすると、父の想いが強過ぎたのかもしれない。しかし、お墓を作ってもいい年回りを迎え、ようやく母のお墓が出来上がった日の夜に初めて、父の夢の中に母が出て来たそうだ。父は、
「(お墓ができるのを)待ちよったんじゃなかろか(待っていたんじゃないだろうか)」
と、涙交じりに言った。私は、
「多分、ほうじゃわい(多分、そうだろう)」
と、父の意見に納得した。

 お墓とは、遺された人たちのものであると、私たちは思っているかもしれない。遺族の喪失感が大きい場合、お墓参りをすることで、心が落ち着く場合もあるだろう。しかし、図書館で読んだ本によると、故人はお墓があることで、あちらの世界で一人前になれるのだそうだ。そうだとすると、母はあちらに旅立ってから二年もの間、あちらでずっと肩身の狭い想いをし続けていたのではないかと思った。そうだとすると、父が感じたことは、おそらく正しい。

 その一方で、お墓参りをする度、私は、お墓というものは、故人と遺された者たちを繋ぐ扉のようなものではないかと思うようになった。扉の向こうには故人がいて、お墓参りをする私たちの発する言葉に聞き耳を立てているのではないだろうか。お互いに、その扉を開けることはできないが、あちらにいる故人が扉越しに私たちの話を聞くことはできるのではないかと思う。

 こんなことを書いても、お墓参りなどまったくしないという人もいらっしゃることだろう。あるいは、故人を想う気持ちはちゃんとあるものの、形式にはとらわれたくないと思っていらっしゃる方もいるかもしれない。私は、故人と私たちは物理的に別々の空間に存在しているため、故人と何らかの接点を持つためには、それなりのお作法が必要なのではないかと思っている。それがお墓参りであったり、○周忌などの供養であったりするのではないだろうか。できれば、自分なりにアレンジした方法ではなく、先人たちが見いだした、そのお作法に従ったやり方で故人と関わって行きたい。そうすることで、故人にも私たちが大切に想っていることが伝わりやすいのではないか。例え目に見える形ではなくても、故人と遺された者たちとの間に双方向の絆ができやすいのではないか。最近、ふと、そんなふうに思っているのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m お作法を守りながら、故人との繋がりを持ち続けていると、故人と新たな関係が築かれているのがわかるようになって来ます。最初は漠然としたものから始まりますが、やがて確信へと変わって行くのです。もっと具体的なことについては、また日を改めて書こうと思っています。

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