« ホットヨガ(四五八回目) | トップページ | 世界中の「まるみ」さんにお願いします »

2015.09.02

映画『しあわせへのまわり道』

ホットヨガ(四五八回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 九月になり、ずいぶん過ごし易くなりましたね。季節の変わり目だからなのか、体調を崩されている方が多いようです。皆さんも、体調を崩さないようにお気を付けくださいね。

 本作を鑑賞したのは、八月二十八日のことである。仕事帰りにレイトショーで鑑賞した。どうやらこの日が、本作の公開日だったようだ。

 パトリシア・クラークソン演じるウェンディは、書評家として成功してはいるものの、仕事に没頭するあまり、夫に愛情を傾けない日々を送っていた。そんなある日、夫の浮気が発覚し、やがて夫は浮気相手と一緒に暮らすために家を出て行ってしまう。その頃、ウェンディの娘が田舎で農業をしていたが、娘に会いに行くには、田舎まで自動車を運転して行かなければならなかった。しかし、ウェンディは自動車の運転免許を持っておらず、運転免許を持っている夫は浮気相手のもとへ走ってしまった。途方に暮れたウェンディは、ベン・キングズレー演じるインド人タクシードライバーのダルワーンから、運転の手ほどきを受けることにしたのである。

 まず、驚いたのが、ベン・キングズレーがインド人の役を演じていることだ。彼が出演している映画を何本か観ているはずだが、これまで彼をインド人だと思ったことはなかった。彼のプロフィールを参照してみると、イギリス生まれで、父がインド系の医師だと書かれていた。本作の中で、彼が話す英語はインド人が話す英語に近いように聞こえるのだが、他の作品では、彼はインド人らしくないきれいな英語で話していたように思う。

 次に驚いたのが、自動車の運転の練習をするのに、タクシードライバーから手ほどきを受けるということだ。日本ではとても考えられないことである。どうやらタクシードライバーのダルワーンが、小遣い稼ぎのために行っている個人的な講習のようである。しかも、そのタクシーには、助手席にブレーキまで付いているという、日本で言うところの自動車教習所仕様のタクシーなのである。

 更に驚いたのが、初めて講習を受けるというのに、いきなり路上で運転するということだ。助手席にベテランドライバーのダルワーンが乗っているとは言え、最初から路上で運転するのは、危険なのではないだろうか。ダルワーンの結婚と言い、他にも驚くことがいろいろあるのだが、それでも物語は進行して行く。

 予告編にもあるように、自動車の運転には、「人間は常に正しい行動をするとは限らない」といった教訓が隠されている。それは暗に、他者との相対関係により、路上の秩序が保たれていることを示していると思う。分かりやすく言えば、自動車の前を横切る人をよけたり、他の自動車とぶつからないように速度や方向を調整することで、道路の平穏は成り立っているということだ。

 実は、それはそのまま人生に当てはまっていたりもする。ウェンディは自動車の運転を通して、今までの自分が「わが道を行く」という、自分を中心とした絶対関係で進んで来たことに気付いたようである。ウェンディは自動車を運転することにより、他者との相対関係を学んだのだ。

 私は大きな映画館で鑑賞したのだが、本作は、ミニシアター系映画館で上映されるような作品だと思う。監督のイザベル・コイシェはスペイン出身の監督で、かつてサラ・ポーリーと組んで、映画『あなたになら言える秘密のこと』などの作品を世に送り出していた。本作の舞台はニューヨークではあるものの、ウェンディとダルワーンの最後の別れ難い感じとその気持ちの抑え方がいかにもアメリカ映画らしい感じではなかったので、本作がスペイン生まれの監督の作品であることに納得したのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いろいろな物語が同時進行していて、見応えのある作品でした。「あれは、ああいう意味だったのかもしれない」などと、鑑賞後にいろいろ味わえる作品です。

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
↓↓↓↓↓↓

哲学・思想[人気blogランキング]に

|

« ホットヨガ(四五八回目) | トップページ | 世界中の「まるみ」さんにお願いします »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/62195645

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『しあわせへのまわり道』:

« ホットヨガ(四五八回目) | トップページ | 世界中の「まるみ」さんにお願いします »