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2015.07.09

映画『追憶と,踊りながら』

ホットヨガ(四五〇回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。今、部屋の温度計は二十九度七分を差しています。暑いです。しかし、まだ、エアコンのスイッチを入れるには早いでしょう。部屋の温度が三十度を超えたらエアコンのスイッチを入れたいと思います。今夜は汗だくになって眠ります。(苦笑)

 本作を鑑賞したのは、六月二十六日のことである。仕事帰りに、ホットヨガの梅田店のスタジオ近くにあるミニシアター系映画館「テアトル梅田」で鑑賞した。

 劇場で予告編を観ていたので、おおよその展開は予想できていた。一言で表現すると、ロンドンに住む主人公が、介護ホームで暮らしている亡き恋人の母親に会いに行き、交流を持とうとする物語である。それだけ聞くと、ごくありふれた物語であるかのように思えるかもしれない。しかし、本作が他の作品と違って特別なのは、恋人というのがゲイ同士の恋人のことであり、しかも、亡き恋人は生前に、自分がゲイであることを母親にカミングアウトしていなかったということだ。それゆえに、恋人を喪った主人公の中に激しい苦悩が生まれる。

 主人公のリチャードを演じているのは、映画『クラウド アトラス』などに出演しているベン・ウィショーだ。そして、リチャードの恋人カイを演じているのは、アンドリュー・レオンである。本作を観る限り、二人は本当にゲイであるかのように見えてしまう。恋人であるカイを喪ったリチャードの悲しみはとても深い。リチャードは、カンボジア系中国人であるカイの母親ジュンと、愛する人を喪った深い悲しみを共有できるはずなのだが、ゲイであることをカイが隠していたために、ジュンはリチャードを毛嫌いしていた。というのも、ジュンはカイと一緒に住みたかったが、カイとリチャードが一緒に住んでいたために、その願いが叶わなかったからである。

 リチャードとカイがゲイとして愛し合っていたことを一つの大きな軸とする作品だが、それ以外にもいろいろな伏線が用意されている。その一つは、ジュンが介護ホームで出会ったイギリス人男性アランと親しくなるというものである。息子を喪った悲しみを、アランとの恋で埋め合わせて行くのかと思いきや、言葉がまったく通じない二人の恋は思わぬ展開を見せる。リチャードが二人の恋を応援するかのように、介護ホームに通訳の女性を連れて来るところは素晴らしいのだが、かえって言葉が通じなかった頃のほうが、二人の関係がうまく行っていたようにも思えた。

 ただ、私は、英語をまったくと言っていいほど理解しようとしないジュンにちょっぴりイライラした。私のイメージでは、中国人は日本人よりも他国語を覚えるのがすこぶる早いと思っていた。しかし、英語がまったく話せない上に、英語を理解しようともしないジュンに驚きを覚え、英語を覚えれば、もっといろいろなことがうまく運んで行くだろうにと、鑑賞しながら思っていたのだ。

 しかし、その後もずっと同じような調子で進んで行くのであれば、きっとジュンはリチャードを受け入れないだろうし、アランのことも理解しないだろうと思っていた。しかし、急にジュンが目覚める形で本作は結末を迎える。

 やはり、「異なるもの」が繋がるには、高いエネルギーが必要だったのだ。本気とか、誠心誠意という言葉を思い浮かべる。上辺だけ取り繕っても、お互いに息苦しいだけなのだろう。エネルギーが高まったときにだけ、それは起こったように思えるのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本来は、共有できるものがあるはずなのに、共有できるものがないという状態から物語が始まります。リチャードがジュンに向けて歩み寄りを見せるのに対し、ジュンが頑な態度を取り続けるのです。無表情でいるだけなのに、何故か怒っているように見えてしまうジュンに、私はイライラしてしまったのかもしれません。でも、ジュンは笑うとかわいいのですね。外国に来て、自分を変えないでいる態度にも驚きましたが、私は彼女の中に、「受け入れの姿勢」を探し続けながら鑑賞していたのだと思いました。

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