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2015.06.01

映画『きっと、うまくいく』

「かちかち山ロープウェイ」に乗るの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 昨日の記事に貼り付けた旅行アルバムのスライドショーが、実際の記事の旅行アルバムとは異なるものでした。大変失礼致しました。記事の公開後、四十五分ほど間違ったスライドショーを貼り付けたままでいました。その時間帯にパソコンからアクセスしてくださった皆さんに深くお詫び申し上げます。

 本作を鑑賞したのは、五月三十日のことである。本作もまた、U-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドで鑑賞した。上映時間が百七十分とかなり長いのだが、最後まで飽きさせない面白さがあった。ちなみに、インド映画なので、随所に陽気なミュージカルのような歌と踊りが盛り込まれている。

陽気なミュージカルのようなインド映画

 本作で描かれているのは、インドのエリート大学で出会った三人の男たちの熱い熱い友情である。三人の関わり方が、とにかく半端ではない。このように深い関わり方をしたならば、一生忘れられないほどの絆が芽生えるのは間違いないだろう。それくらい印象的な出来事が、三人の間で次々に起こって行く。誰かのために、これほど一生懸命になることができるだろうか。だからこそ、卒業後十年も経って、行方不明になってしまった友人との再会を強く願いながら、その行方を必死で探そうとするのかもしれない。

予告編

 何か困難な状況に直面すると、「うまーくいーく("All is well")」と唱えることで、どんなピンチも切り抜けてしまうランチョー。決して長いものに巻かれることなく、常にものごとの本質を見極めようとするランチョーは、自分の気持ちに正直で、時には学長に対してさえも自分の意見をはっきりと述べる。そのため、学長からは煙たがられている。

 そんな愛すべきランチョーと仲良くなったのは、動物写真を撮り貯めているファルハーンと、貧しい家庭で育ったラージューである。三人は、寮生活を通して互いの親交を深めて行く。そして、この三人に、エリート大学での他の学友や学長の娘も加わり、いくつもの印象的な出来事をともに共有して行くという、実にハートフルなストーリーに仕上がっている。

 また、エリート大学が舞台になっているだけに、子供に対する親の期待も一つの側面として盛り込まれている。エリート大学に入学したのだから、優秀なエンジニアになって欲しいと強く願う親もいる。しかし、必ずしも親の願いと子供の想いが一致しているとは限らない。表面的には同じ方向を向いているように見えても、子供が親のために、自分の自由意思を押し殺しているかもしれないのだ。それを見抜いたランチョーは、エンジニアになることを心から希望しているわけではないと思えるファルハーンから、彼の本当の想いを引き出して行く。多くの場合、友人と呼べる存在に出会ったとしても、ここまではっきりと、友人の本当の想いを引き出すことは困難だと思う。友人が親に期待されているの知ると、その期待に応えるのがあたかも親孝行であるかのように思えてしまうこともあるからだ。しかし、ランチョーはそうではなかった。ランチョーがファルハーンの本当の想いを見抜いたのは、ランチョー自身が回りに迎合されることなく、マイペースに生きているからだと思う。言い換えると、ランチョーは自己を確立させていた。だから、それぞれが自己を確立させることが、自分にとっても周りにとっても心地がよいことであると知っていたのだろう。

 そんなランチョーが、メリル・ストリープ似のカリーナー・カプールという女優さんが演じるピアといい雰囲気になって行くのは面白い。学長にとって、ランチョーは宿敵のはずである。その宿敵が娘のピアと接近しているのだから、学長も心穏やかではないだろう。

 しかし、本作が表現しようとしているのは、そんな表面的なことではない。常識や、これまでの価値観がふっ飛んでしまうような出来事がちゃんと用意されている。それは、卓球台の上の出産シーンである。妊婦が破水したものの、様々な条件により病院まで移動できないために、急遽、三人が卓球台の上での出産をサポートすることになるのだ。その出来事は、学長にとって、これまでの価値観を覆す出来事になったはずだ。

 本作が伝えたいのは、「ものごとの本質を見極めよう。そうすれば、自分の本当の気持ちも見えて来る」、「互いに対立する関係にも必ず接点はある。その接点を見出せばうまく行く」ということなのではないかと思う。そして、互いの接点を見出すには、これまでの価値観を覆すような究極的な体験が必要なのだと思う。しかし、多くの場合、人間関係などで何か問題を抱えると、究極的なところまで到達することなく、その手前で諦めてしまう。だから、いつまで経っても本作のような奇跡は起こらない。私はどうもそんな気がしてならない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 長い作品ではありますが、とても見応えのある作品です。インドでも大ヒットした作品みたいですね。いかにもインド人らしいキャラクターも登場します。そう、ランチョーのライバルですね。それを考えると、ランチョーはあまりインド人らしくないのかもしれません。

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