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2015.06.15

映画『国際市場で逢いましょう』

ハムレットの舞台になったクロンボー城(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 日曜日に無防備な状態で冷房の効いたところにいたせいか、喉から来る風邪を引いてしまいました。喉が冷えていることを察知したので、何か首に巻き付けて首を保護したいと思っていたのですが、残念ながら、マフラーもひざ掛けも持ち合わせていなかったのです。そこで仕方なく、普段、持ち歩いているエコバッグをスカーフのように首に巻き付けて首を保護していたのですが、どうやら首に巻くのが遅かったようで、喉をやられてしまいました。今日は、身体が重く、喉が痛い状態だったので、せっせとうがいをして、喉のイガイがをきれいに取り去りました。おかげで一日で復活しました。これからの季節は、冷房がきつい場所もあるので、スカーフを持ち歩いたほうが賢明ですね。

 本作を鑑賞したのは、五月二十二日のことである。本作もまた、一日中、映画館にこもり切りを実施した日に鑑賞した。劇場で何度か予告編を見ていて、評価も高い作品だったので、是非とも鑑賞しておきたいと思ったのだ。

 朝鮮戦争のさなかに父と末の妹と生き別れになってしまったドクスは、母親と二人のきょうだいとともに釜山に住むおばを頼って避難して来る。そこは、生き別れた父と土壇場で再会を約束した場所だった。しかし、父と末の妹の行方はわからないままだった。自分のせいで父や末の妹と生き別れになってしまったと責任を感じたドクスは、長男であることもあり、父の代わりに家族を支えるために西ドイツの炭鉱で働いたり、ベトナム戦争に従軍したりと、とにかくがむしゃらに働いて家族に仕送りを続けるのだった。そんなドクスが子供から大人へと成長し、やがては孫を持つようになるまでの激動の人生が描き出されている。

 本作を鑑賞すると、人生はなかなか自分の思う通りには行かないことが良くわかる。しかし、何かを渇望しながら生きると、得られたときの感動が渇望した分だけ大きい。それでも、私たちが望むか望まないかに関わらず、時はどんどん過ぎて行く。家族のために命を顧みることなくがむしゃらに働き続けたドクスは、現代においては、店の立ち退きを頑なに拒否する頑固じいさんにしか見えない。しかし、何故、ドクスがそれほどまで頑なに立ち退きを拒否し続けているのか。本作を最初から鑑賞している人たちにはわかるだろうが、物語の途中から参入した人たち、例えば、立ち退きを要求している人たちにはわからない。そして、おそらくドクスの子供たちや孫たちにも、ドクスがそれほどまで強い意思を持ち続けていることは通じてはいないのだろう。そんな晩年のドクスの寂しさが印象的でもあった。

 ドクスの長い長い人生の中で一番の輝きは、やはり愛する女性と結婚できたことではないだろうか。お互い若くして出会い、自分の気持ちを押し付けたくないばかりに相手の自由意思を尊重し、自分の想いを封じ込めようとしても、真実の愛が二人を引き裂かなかった。二人の置かれていた状況から考えても、真実の愛がなければ結ばれなかった二人である。何故なら二人の結婚は、自己愛を越えたところにあるからだ。

 本作は、ドクスの長い長い物語ではあるのだが、もしかすると、同時に私たち一人一人の物語であるのかもしれないとも思う。ドクスほど劇的な人生ではないにしても、一人一人の人生にスポットを当てれば、それなりに筋の通った一本の長い長い感動的な物語が出来上がるのではないだろうか。韓国で、映画『王になった男』の動員数を越えたと言われているだけあって、ドクスの長い長い人生を客観的に鑑賞しながら、顔をくしゃくしゃにして泣いたりするシーンも盛り込まれた感動的な作品である。 

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作のように、一人の人生をとことん追い続ける作品もいいですね。ドクスには苦楽をともにできる親友もいて、お互いの人生の出来事を強く胸に焼き付けています。家族の愛や友情、そして男女の愛までふんだんに盛り込まれた秀作だと思います。

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