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2015.01.11

今宮戎の宵えびす

映画『鬼畜』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。毎年、年末年始の休暇が終わったあとの、この三連休で救われます。皆さんは、三連休をいかがお過ごしでしょうか。私は、昨日はまたまた図書館に出掛けて調べ物をしていました。年末と違って利用者が多く、座るスペースを確保するために館内をあちこち歩き回る羽目になってしまいました。それでも、何とか座るスペースだけは確保することができました。図書館は楽しいですね。

 関西には、毎年一月九日から十一日までの三日間、戎(えびす)神社で行われている十日戎(とおかえびす=通称えべっさん)というお祭りがある。商売繁盛を願って参拝するもので、「商売繁盛で笹持って来ーい」というお囃子(はやし)まで用意されている。

 十日戎と言えば、毎年のように西宮神社に参拝していたのだが、私がまちのオフィスに勤務することになったこともあり、ガンモの仕事も休みだったので、今年は大阪の今宮戎(いまみやえびす)まで、一月九日の宵えびす(えべっさんの初日となる一月九日の戎神社参り)に出掛けることにした。

 私は定時で仕事を上がると、大阪環状線に乗って新今宮(しんいまみや)まで出た。一方、ガンモは自宅からJR線を乗り継いで新今宮まで移動した。ガンモと私はそれぞれ反対方向の大阪環状線に乗り込んだため、新今宮駅で待ち合わせをすることになっていた。西宮神社の混雑ぶりを体験しているので、果たして新今宮駅で待ち合わせをしたとしても、無事にガンモと会うことができるのかどうか心配だったのだが、新今宮駅に着いてみると、予想していたよりもはるかに人が少なかったので、かえって拍子抜けしてしまった。

 私は人の流れて行く方向にそのまま歩いて行き、西口改札を出て、「西口改札を出たところのトイレのあたりで待ってるから」とガンモにLINEでメッセージを送っておいた。しかし、到着予定時刻を過ぎても、ガンモはなかなか待ち合わせ場所に現れなかった。しばらくしてガンモから電話があり、
「東口のほうが近いみたいだけど?」
と私に言った。私は、特に出口を確認することなく、人の流れて行く方向に身を任せて改札を出てしまったので、困ってしまった。果たして改札を出てしまった状態で、ガンモのいる東口方面まで歩いて行くとしても、無事にガンモと会うことができるのだろうかと心配になったのだ。

 ところが、東口方面を目指して歩き始めると、何の混雑もないことに気が付いた。十日戎なのに、あまりにもの人の少なさに驚いたのだ。同時に、決して上品ではない町の雰囲気にも驚いた。私は、今宮戎への道のりを辿りながら、てくてく歩き始めた。途中、ガンモから電話が入り、
「○○○の看板は見える?」
と言うので、
「見えるよ」
と答えると、少し先のほうにガンモが立っているのがわかり、無事に合流することができた。西宮神社へのひどく混雑した参拝を考えると有り得ないことである。

 それから私たちは、今宮戎までの道のりを一緒に歩き始めた。途中に一本五十円の飲み物の自動販売機があったりと、その町の雰囲気を感じさせてくれた。やはり人は少なく、西宮神社に続くまでの混雑した道のりがやや懐かしくもあった。

 ようやく大通りに出ると、少し混雑が見られた。警備員さんが横断歩道に立ち、参拝客を誘導していた。それでも、西宮神社ほどではない。横断歩道を渡ると、本格的な露店も出ていた。ようやくえべっさんの雰囲気が出て来たと思いながら、露店をチラチラ見ながら歩いた。

 しばらく歩くと、今宮戎への入口が見えて来た。驚いたことに、入場制限もなく、すぐに中に入ることができた。中に入ると、少しは混雑していたが、やはり西宮神社の混雑ぶりからすると、考えられないほどである。西宮神社の混雑ぶりを百とするならば、今宮戎の混雑ぶりは六十くらいだろう。

 今宮戎の境内は狭く、マグロもなく、本殿に続く通路での軽いお祓いもなかった。ただ、不思議に思ったのは、何の飾りも付けていない本物の笹を持っている人たちが多かったことだ。
「あの笹はどこで買うんだろう?」
とガンモと一緒に首をかしげた。しかも、どうやら参拝客らは、その笹に付けるためのお飾りさんを購入して、購入した場所で付けてもらっているように見えたのだ。西宮神社でも笹は売られているが、まず、本物の笹ではない。そして、その笹には、最初からお飾りさんやお札が付いている。そこが大きく違う。私たちは今宮戎のシステムが良くわからないまま境内を歩いた。確かに、「商売繁盛で笹持って来ーい」とは言われているものの、本当に笹を持って来るとは・・・・・・。実際、境内でも、「商売繁盛で笹持って来ーい」というお囃子が流れていた。

 境内では進行方向にしか進むことができなかったので、笹を手に入れることができなかった私たちは、お飾りさんもお札も購入することができず、ひたすら出口に向かって進むしかなかった。後戻りできなかったので、おみくじを引くこともできなかった。

 何となく欲求不満が残ったまま出口を出ると、目の前には既成のお飾りさんやくまでなどを売っているお店が立ち並んでいた。いろいろなお飾りさんやくまでが売られていたのだが、値付けがされていないところに何となく近寄りがたい雰囲気を感じた。それでも私は、手ぶらで帰るのは気が引けたので、七福神の載った小さな「くまで」を購入した。三千円だった。

 くまでを購入しても、何となく達成感のない状況だった。そのまま歩いて行くと、さきほどくぐった今宮戎の門が再び見えて来た。ガンモと私は、
「よし、もう一回行くか」
ということで合意し、再び今宮戎の入口の門をくぐった。

 さきほどは、本殿を挟んで左奥のほうへと歩き始めたのだが、今度は、本殿を挟んで右側のほうに歩き始めたところ、何と何と、笹を配っている人がいるではないか。「ここだ!」と思い、私は迷わず笹を受け取った。この笹は、福笹と呼ばれているものらしい。有り難いことに、無料で配布されているのだ。

 そのすぐ隣に、福娘がお飾りさんやお札を販売していたので、すかさずその列に並んだ。三人ほどの福娘がいたのだが、福娘がかわいらしいからか、カメラを真剣に構えて福娘を撮影している男性が何人かいた。まるでアイドルを見るかのような熱いまなざして一人の福娘を見詰めていた。彼らの視線の先にいる福娘は、確かにかわいいかった。私もその福娘の列に並び、俵と金の鯛のお飾りさん、それから商売繁盛のお札を購入した。あわせて五千円である。福娘は、それらのパーツをクリスマスツリーに飾るように、私が差し出した福笹に付けてくださった。つまり、オリジナルの福笹が出来上がったというわけである。西宮神社の既成の福笹とは違い、本物の笹なので、持って歩いていると笹の葉が人の顔に当たったりもする。そのため、境内では笹をできるだけ高く掲げて歩くのがお作法のようだった。

 本殿の前でお賽銭を投げて、今年一年のご祈願をした。少し伸び上がってお賽銭の中身を確認したところ、お金以外のものも投げ込まれていた。見ると、福娘には外人さんもいらっしゃった。どの福娘もかわいい女性たちばかりである。私はガンモに、
「来年は私も福娘に応募しようと思ってる」
と宣言したが、取り合ってくれなかった。

 オリジナルの福笹を手にしたガンモは、
「今宮戎、気に入った」
と言った。帰りの電車でも、ガンモは福笹を持ち、二人で電車を乗り継いで自宅の最寄駅まで帰った。自宅の最寄駅に着くと、西宮神社に参拝された方たちが、ガンモの持っている福笹を不思議そうに見ていたそうだ。私としては、本物の笹でオリジナルの福笹を手にすることができるのは魅力的だが、マグロもなく、簡単なお祓いもなく、えべっさんのお酒の試飲もなく、えびす様の格好をした人にも会えないえべっさんは少し寂しいとも思った。また、西宮神社ならば、境内が広いので、お化け屋敷などの出店もある。私にしてみれば、他の楽しみをすべて諦めて、本物の笹でオリジナルの福笹を手にすることだけに専念できるかどうかは、ちょっと微妙なところなのである。それでも、いつもとは違うえべっさんを楽しむことができて良かったと思っている。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、今宮戎の宵えびすをご覧ください。

※スマートフォンやタブレットからアクセスしてくださっている方たちには、スライドショーが表示されないそうで、申し訳ありません。m(__)m

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m えべっさんの帰りに、お腹が空いたので、大通りの近くにある中華料理屋さんで晩ご飯を食べたのですが、隣のテーブルにいるご家族の会話に驚きました。おばあさんが孫を激しい口調で叱っているのです。あまりにも口調が激しいので、チラチラ見てしまいましたが、激しい口調の割には怒りが顔に出ているわけでもなく、不思議なご家族でした。

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
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