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2014.12.12

映画『妹の誘惑』

ホットヨガ(四一五回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 神戸ではルミナリエが開催されているようですね。もう、勤務地が神戸ではなくなってしまったので、仕事帰りにルミナリエには寄れません。(苦笑)勤務地が神戸だった頃は、ルミナリエはいつでも見られると思い、足を運ぶことも少なかったのですが、いざ離れてみると、ちょっぴり寂しいものです。

 本作を鑑賞したのは、十月四日のことである。本作もまた、U-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドで鑑賞した。

 邦題から、兄が妹に誘惑されるという単なるエロティックなストーリーなのかと想像していたのだが、実際に鑑賞してみるとそうではなかった。というのも、ストーリー性があるだけでなく、登場人物の細やかな感情表現まで実現されていて、かなり見応えがあったからだ。やはり、ヨーロッパ映画の描写は繊細である。

 主人公のメテは、ローマに住む青年で、親友とともに筆跡の鑑定業を営んでいる。ある日、そんなメテの暮らす家に、腹違いの妹がやって来る。十七歳の妹は、自分と母親を捨てて家を出てしまった父親と、父親の新たなパートナーとなった女性との間に生まれた娘だった。父親とそのパートナーの女性は、間もなく結婚しようとしている。しばらく会わないうちに、すっかり成長してしまった妹に戸惑うメテは、妹とできるだけ顔を合わせなくて済むように、毎晩、外出を続けるのだが・・・・・・。

 メテが毎晩外出していたことから、妹が一緒に住むようになってからのメテの動揺は相当なものであったことがうかがえる。メテには、筆跡の鑑定業を営む親友とは別のプレイボーイの親友もいて、そのプレイボーイが妹に接近していることを知ってからは、もう気が気じゃない。

 邦題からは、妹が一方的にメテを誘惑するのではないかと想像してしまっていたのだが、決してそうではなかった。そう、メテも妹に強く惹かれているのだ。むしろ、妹と同じ女性である私が見ていても、妹のメテに対する気持ちのほうがわかりにくかった。

 また、メテは、夜のローマの「伝説の美女」と呼ばれるベアトリーチェと一夜をともにするのだが、ベアトリーチェの表向きの華やかさとは裏腹に、二人切りになったときの彼女の豹変ぶりには驚かされる。ベアトリーチェは自分で主導権を握りたがる女性で、男性から言い寄られることは多々あるものの、実際はものすごく愛されたい寂しがり屋なのだとわかる。そんな彼女の本性を知った男性たちは、次々に彼女から去ってしまうようだ。

 メテの頭の中には、自分と母親を捨てた父親に対するわだかまりと、腹違いの妹への密かな想いがくすぶっているのが見て取れる。そんな彼が、すべてを受け入れて生まれ変わるために必要なプロセスとして、妹との間にある出来事を引き起こす。もちろん、それが起こったのは、彼がすべてを受け入れるために意図的に行ったわけではないのだが、結果的にそうなったと言えるだろう。それは、本作の流れの中でごく自然なものとして描かれているために、鑑賞している側から見ても違和感がない。しかし、他の作品で同じような描写があったならば、きっと違和感をぬぐえないだろうと思う。おそらく、そこに本作の本当の魅力があるのではないだろうか。そう考えると、その出来事は、メテにとっての一生のお守りのようにも思えて来るのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 良質なエロスとでも言いましょうか。そんな表現がピッタリの作品でした。配役も良いと思います。もう少し時間が経ってから、もう一度鑑賞したくなる作品ですね。

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