« ホットヨガ(四〇八回目) | トップページ | 愛について(3) »

2014.10.21

映画『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』

ホットヨガ(四〇八回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 神戸市長田区で発生した小学一年生の女の子の死体遺棄事件の容疑者が沈黙を破り、語り始めましたね。本当に痛ましい事件であり、私の中にもずっとこの事件への想いがあります。殺された上に遺体がバラバラにされて、ゴミと一緒に遺棄されるとは・・・・・・。真実を知るのは大変辛いことではありますが、何が起こっていたのか、私たちも見届けなければなりませんね。

 本作を鑑賞したのは、十月十三日のことである。こちらも、U-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドで鑑賞した。

 確か、劇場公開中に気になっていた作品ではあるものの、本作に関する情報が少なかったために、他の作品を鑑賞することを優先させてしまった覚えがある。それでも、劇場公開から何年か経ち、こうして鑑賞する機会に恵まれたのだから、ご縁があったと思いたいものである。

 ジャンルとしては、どの分野に属するのだろうか。オカルト映画と言えなくもないし、コメディ映画と言えなくもない。最初は、「何じゃらほい?」と思いながら鑑賞を始めたものの、そんな不信感はいい意味で裏切られる。とにかく、一つの分野には収まり切らない、変わった作品であることは確かだ。

 新婚なのに、同棲期間が長かったために、まるで倦怠期を迎えているかのような若い夫婦が、スーパーの占い師が世話をする一泊二日の地獄行きのツアーに参加する。ツアーと言っても、食事付きの宿が用意されているだけで、滞在中は自由行動となっている。ツアーの出発地点は、スーパーの屋上にあるバスタブである。バスタブには、長い間、野ざらしだったことを思わせるような、コケでも生えていそうな濁った水が張られている。そこに吸い込まれるようにして、新婚夫婦の夫である大木信義が頭から入り込んでしまう。その様子を見ていた信義の妻である咲はかなり戸惑うのだが、夫を一人で地獄に行かせてはいけないと思ったのか、意を決して、彼女自身もバスタブの中に吸い込まれるようにして夫のあとを追う。かくして、二人は無事に地獄へと辿り着き、そこで摩訶不思議な体験をする。

 変てこな作品ではあるのだが、実に良くできできていると思う。例えば、地獄の入口となっているスーパーの屋上にある汚いバスタブは一体何を意味しているのだろうかとか、地獄で出会った人たちの中に、身体が赤くて乱暴な人がいたり、身体が青くて心優しい人がいたりするのは、何を意味しているのだろうかと考えてみるのも面白い。また、引越しをしたばかりの二人が紛失したという炊飯器が地獄で見付かるのも興味深い。そして何と言っても、地獄で会う子供が、二人に向かって放つ言葉が泣けて来るではないか。「いつか、私たちを○○○ね」と・・・・・・。

 本作を鑑賞する人たちへのお土産は、地獄を体験した二人の愛が深まっていることを確認できることだろう。あれほど倦怠期のように感じられた新婚夫婦の二人が、夫婦としての絆を深め、すっかり仲良しの新婚さんらしい夫婦に変身しているのである。それを考えると、あの地獄の入口となったバスタブは、時間を逆行させるためのタイムマシンであったとも考えられる。いや、あるいはその反対で、近未来と繋がっていたとも考えられる。

 この映画がどれほど変わっているかを示す証拠の一つに、信義が持っているカメラがある。何と彼は、フォクトレンダーのヴィテッサを地獄まで持参しているのだ。何故、何もかも便利になりつつある現代に、あのようなお作法の難しいカメラを持参しているのか。それはきっと、信義なりのこだわりがあることを意味しているのだろう。

 変わった作品ではあるものの、最後はとてもすがすがしい気持ちになれる、とても不思議な作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m とてもユニークな作品だと思います。二人が宿泊したホテルは高層階まであるにもかかわらず、エレベータがなく、階段を歩いて上がらなければならないため、上の階に行くほど宿泊料が安くなっていました。とても合理的な発想だと思いました。そして、ビーフシチューの温泉・・・・・・。何となく、大分の血の池地獄を思い出しますね。それぞれが何を意味しているのかを考えるだけでも楽しくなる作品です。

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
↓↓↓↓↓↓

哲学・思想[人気blogランキング]に

|

« ホットヨガ(四〇八回目) | トップページ | 愛について(3) »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/60523918

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』:

« ホットヨガ(四〇八回目) | トップページ | 愛について(3) »