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2014.10.11

映画『四十九日のレシピ』

ガンモの処方箋の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。大型台風十九号はじわじわと近付いて来ているようですね。沖縄地方は既に影響を受けているのでしょうか。せっかくの連休ではありますが、皆さん、できるだけ安全な場所でお過ごしくださいね。

 今日は、ガンモも仕事が休みだったので、兵庫県西宮市のJR西宮駅前にあるショッピングセンター「フレンテ西宮」に足を運んだ。ここの五階にあるフレンテホールで、本作が上映されることになっていたからである。料金は一人五百円で、素人寄席のおまけまで付いていた。フレンテホールで、しばしば映画が上映されていることは知っていたのだが、上映されている作品は、既に劇場で鑑賞した作品が多かったので、これまで利用したことはなかった。しかし、本作は鑑賞していなかったので、ガンモと一緒に鑑賞することにしたのだ。

 上映回数は、午前一回、午後二回の合計三回となっていた。私たちが鑑賞したのは、午後の一回目の上映である。

 初めて足を踏み入れたフレンテホールは、思っていたよりも広かった。受付では、「フレンテ西宮」での買い物や飲食に利用できる割引券付きのパンフレットをいただいた。上映前の挨拶のときにも、割引券を使っての買い物を強く勧められたので、映画を格安で上映することで、多くの人たちに「フレンテ西宮」に足を運んでもらい、そのついでに買い物をして帰ってもらうという作戦なのかもしれないと思った。

 会場に足を運んでいる人たちは年齢層が高く、私たちが最年少くらいだった。平均年齢は六十二~三歳くらいだったのではないだろうか。

 映画館での上映ではないので、本編の前に予告編はなく、いきなり本編から始まった。また、映画館ではないので、非常口を案内するための光が若干気にはなったが、たまにはこういうところで映画を鑑賞するのも趣があっていいのではないかと思った。

 映画は、最初から最後まで、どこというシーンでなくても、涙が溢れて来る良い作品だった。世間の当たり前の価値観から解放された人が作り上げた作品なのだろうと思った。

 継母である乙美の死をきっかけに、父・良平とともに、乙美の四十九日の大宴会を行うまでの大きな筋書きの中で、主人公の百合子と、百合子を取り巻く人たちとの関わりが描かれている。乙美の遺した「四十九日のレシピ」を実践するためにやって来た井本という濃厚なキャラがメイドのように良く働いて、四十九日までの手助けをしてくれる。そこに井本の呼び掛けで日系ブラジル人のハルも加わり、四十九日を成功させるためのプロジェクトが本格的に動き始める。

 井本やハルも濃厚なキャラなのだが、更に濃厚なのが、良平の姉を演じている淡路恵子さんである。今年の一月に他界された淡路恵子さんは、本作が遺作になってしまったようだ。本作の中では、鑑賞中、石でも投げてやりたくなるほど嫌な役を演じていらっしゃった。その一方で、とてもきれいな東京弁を話す方だなあと感心していた。調べてみると、やはり、東京は品川のお生まれだった。

 本作の中で隠されたテーマとなっている「人生で、一度も子供を産まなかった女性」に対する心理的な解決も用意されていた。私なりに感じたのは、故人の人生のピース(かけら)を持っているのは、故人と関わりを持って来た人たちであるということだった。それらのピースを集め合わせることによって、故人の人物像が浮かび上がって来る。それらのピースを見渡せば、人生で子供を産まなかった人にも、それなりの人生があるように思えた。私自身も「人生で子供を生まなかった人」になるので、いろいろ考えさせられた。

 乙美の遺したレシピは、掃除のレシピであったり、パン作りのレシピであったりと、いろいろだった。子供を産んで育ててなくても、乙美はたくさんのレシピを遺し、それらのレシピが若い世代に受け継がれて行った。そして、そのレシピの存在を、乙美にとって身近な存在であるはずの良平や百合子があまり良く知らず、乙美と関わって来た若者たちのほうが良く知っていたということが意外で面白くもあった。もちろん、乙美と関わって来た若者たちは、良平や百合子が知っていることをすべて知っていたわけではない。そんなふうに、人は、自分のある一面だけを他者に見せながら生きているものなのだと思った。
 
 旧い思考から抜け出すことができなければ、人が亡くなっているというのに、四十九日にお坊さんも呼ばずに大宴会を行うなんてとんでもないと思われるかもしれない。しかし、本当にこんな四十九日の大宴会ができたら、四十九日の主催者も参加者も、そして故人の魂も、気持ちが一つになれることは間違いないだろうと思うのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m とにかく至るところで泣いたり笑ったりできる良い作品でした。井本を演じていた二階堂ふみちゃんも実力派の女優さんで、いつも癖のある難しい役をこなしていますね。同じ女優さんなのに、毎回、別の人が演じているように感じられます。彼女の今後に期待します。

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