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2014.09.13

映画『めぐり逢わせのお弁当』

お礼を言いそびれたの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。今日から三連休ですね。ガンモは、この三連休と有給休暇を利用して、私と一緒に台湾旅行に出掛けたがっていました。実は、ガンモは私に最終確認を取らずに、台湾までの往復航空券を購入していたのですが、私の仕事が忙しくなってしまったために、購入した往復航空券をキャンセルすることになりました。他の人に譲渡したり、自由にキャンセルできたりする往復航空券ではなかったので、キャンセル料が高くついたみたいです。そこで、今日はガンモと一緒に大阪まで出掛けて、台湾料理を食べて来ました。その後、夫婦50割引で映画を鑑賞したので、今回はそのレビューを書かせていただきます。

夫婦50割引で購入したチケット

 この三連休は、真ん中の日だけ休日出勤することになってしまった。そこで、三連休の初日の今日、ガンモと一緒に映画鑑賞に出掛けたのである。これまでにも、夫婦50割引(夫婦のうち、どちらか一方の年齢が五十歳以上の場合、一人千百円で鑑賞できるサービス)を利用して映画を鑑賞したことはあった。しかし、どの作品も、ガンモの好む拡大ロードショーの作品だったので、今回は私の鑑賞したいミニシアター系の作品を選ばせてもらった。それが本作である。

 早めに映画館に着いて、しばらく様子を見守っていたところ、やはりミニシアター系映画館特有の雰囲気が漂っていた。ミニシアター系映画館特有の雰囲気とは、まず、独りで足を運んでいらっしゃる方が多いということである。拡大ロードショー系の映画館では多く見られるようなカップルも家族連れも少ない。二人連れであっても、同性同士だったりする。そして、映画館に置かれている公開予定の作品のチラシを熱心に眺めたり、丁寧に持ち帰ったりしている。

 五分間の予告編のあと、本編が始まった。ミニシアター系映画館で上映される作品は、拡大ロードショーの作品とは時間の進み方が違う。上映されている内容の密度が濃いのだ。そのため、素早い展開や大きな仕掛けに慣れている人たちは、展開のスローなペースについて行くことができず、退屈してしまうようだ。

 さて、皆さんは、本作の邦題から、どのような内容の作品を想像されただろうか。私も今回、初めて知ったのだが、インドには、妻の手作り弁当を、オフィスで働く夫に届けるというサービスがあるらしい。日本では、妻が早起きしてお弁当を作り、夫は仕事に出掛けるときに、妻が作ってくれたお弁当を持参している。しかし、インドにこのようなサービスがあるということは、妻はお弁当作りのためにわざわざ早起きしなくても、朝、夫を送り出したあとにゆっくりお弁当を作ることができるのだろう。そして、お昼前に、比較的温かいお弁当が夫のもとへ届けられるのである。

 夫との関係がうまく行っていなかった主婦のイラは、夫へのお弁当作りに力を入れて、夫婦関係の修復を目指していた。ところが、イラの作ったお弁当が、間違って別の男性に配達されてしまうのだ。そのことに気付いたイラは、お弁当の中に手紙をしのばせる。やがて、イラのお弁当を食べている男性サージャンも、イラに手紙の返事を書くようになり、毎日、奇妙な手紙のやりとりが行われるようになるのである。

 本作は主に、イラがお弁当を作るシーンや、上の階に住むイラのおばさんとのやりとり、イラが作ったお弁当が配達されるシーンや、サージャンがイラの作ったお弁当を食べるシーンなどで構成されている。それらの大きな流れの中に、イラの置かれている立場や、サージャンの置かれている立場などが盛り込まれている。イラやサージャンと関わるいろいろな登場人物の性格がそれぞれ違っていて面白いと思う。

 私は本作を鑑賞して、結婚とは何かということについて考えさせられた。イラは、お弁当作りに精を出すことで夫婦関係を修復しようとしていたが、その裏には、自分の作ったお弁当を残さず食べて欲しいという願望があるようにも思えた。一方、サージャンは、イラの作るお弁当が特別おいしいために、次第にイラに惹かれて行った可能性もある。ということは、お弁当を残さず食べて欲しいイラと、おいしいお弁当を食べたいサージャンは、お互いの利害関係が一致していることになるのではないだろうか。果たして、そのような形で結び付いたカップルが、この先もうまく行くのかどうか、まずは疑問に思ったのである。

 また、夫婦間にほとんど会話もなく、夫が他の女性に走っているであろう状況が揃っているというのに、いつまでも夫婦関係を続けて行く意味があるのかどうかということについても考えさせられた。どう見ても、夫はイラに無関心で、イラのほうが一方的に夫を引きとめようとしているように見えたからだ。一方的な夫婦関係など、心地よいはずがない。

 私は、不倫の映画が好きにはなれないのだが、このような状況から、本作は不倫の映画になってしまうのだろうかと考えてしまった。もしも本作を不倫の映画とカテゴリー分けしてしまったならば、イラには、報われない夫婦関係を続けて欲しいと願うことになってしまう。

 ちなみに、サージャンを演じているのは、映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で大人になったパイを演じていたイルファン・カーンである。私は、彼が「自分を押し付けずに引いた」シーンで涙してしまった。イラとサージャンの関係も、余韻を残す終わり方になっていた。鑑賞する人によって、どのようにでも解釈できる終わり方だったので、私の望む終わり方で結末を迎えたことにしておこうと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 静かでゆっくりと進行する作品でした。本作を鑑賞しながら、私も五段重ねのお弁当箱が欲しいなあと思いました。ときどきインド雑貨のお店で買い物をすることがありますが、さすがに五段重ねのお弁当箱は見たことがないですね。本作を鑑賞したあと、「映画館の売店で売られていたら面白いのに」などと思いましたが、やはり売られてはいませんでした。(苦笑)

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