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2014.06.19

映画『ジョゼと虎と魚たち』

振り返り(36)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。またまた通勤途中の話で恐縮です。まちのオフィスに勤務するようになってからは、とても混雑した電車に乗って通勤しています。あるとき、私の目の前に義足の男性が立っていました。立っているのが苦しいのか、つり革にぶら下がるようにして小さな身体を支えていました。最初は、片方だけの義足だと思っていたのですが、ふと見てみると、何と、両足とも義足だったのです。そんな状態でほぼ満員電車の中で立ち続けるのは苦しいだろうと思い、何とかして座っていただこうと思いました。しかし、座っている人たちは目を瞑って寝ていて、目の前で起こっていることに無関心でした。目を瞑っている人たちを揺り起こして、彼のために席を空けてもらおうかとも思いました。しかし、同時に、果たして本当にそうすることが、彼にとってためになることなのかどうかを考えました。彼はビジネスバッグを持っていたことから、通勤の途中であるように見えます。ということは、どこかの企業で働いているのでしょう。両足とも義足なのに、車椅子を利用することなく、ほぼ満員の電車に立っていられるということは、そうした状況に耐えられるだけの体力があるのではないかとも思えました。そうこうしているうちに、彼は途中の駅で降りてしまいました。果たして、このような状況のとき、どのような決断をすれば良かったのか、考えています。これから書かせていただく映画のレビューにも関わって来る内容かもしれません。

 本作を鑑賞したのは、五月十一日のことである。ずっと以前から、本作のタイトルだけは知っていたのだが、これまで鑑賞する機会がなかった。U-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドに登場したので、鑑賞してみることにした。

 舞台となっているのは大阪である。あるとき、妻夫木聡くん演じる大学生の恒夫は、乳母車を押して歩く老婆と接近する。何と、その乳母車に乗っていたのは、老婆の孫娘だった。ジョゼと名乗る孫娘は、足が不自由なため、世間から隠れて生活をしている。しかし、彼女が作る手料理は最高においしく、その手料理の虜になった恒夫は、次第に老婆やジョゼと一緒に過ごす時間が長くなって行くのだった。

 最初に言っておくと、恒夫は女性に対して誠実なタイプではない。愛というよりも、欲望で動いているように見える。そんな恒夫が、もしかしたら本当に恋をしたかもしれない相手がジョゼだったのではないだろうか。だから、二人のラブシーンには好感が持てる。たまたまYouTubeに二人のラブシーンの映像があったのでご紹介させていただく。

 やがて恒夫はジョゼと一緒に暮らし始めるのだが、幸せなはずのその生活は、恒夫が家を出て行くことで、突然、終わりを迎える。普通に考えると、足の悪いジョゼを独りぼっちにさせる恒夫が悪役となるのだが、本作を鑑賞した限りでは、彼が悪役とは言い切れないものがある。というのも、恒夫がジョゼから去ることによって、ジョゼは自立に向かって動き始めたからだ。

 簡単に言えば、もしもジョゼの身の回りの世話を何から何まで誰かが担当していたとしたら、ジョゼはいつまで経っても自分では何もできないままである。しかし、恒夫に突き放されることによって、ジョゼは独り立ちすることができたのである。ジョゼが電動いすに乗って買い物に出掛ける姿はとても勇ましいではないか。だから、本作を鑑賞した限りでは、恒夫が悪役とは言い切れないのだ。

 しかし、恒夫が軽いタイプの人間として描かれているのは確かである。本作には、原作にはなかった人物が登場しているようで、原作とは少しストーリーが変わっているそうだ。だとすると、ジョゼのもとを去って行った恒夫は、どこに辿り着いたのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m レビューに書かせていただいたような視点で考えると、通勤電車の中で義足の方が立っていたとしても、目を瞑って寝ている方たちは、身体に障害があっても何とか踏ん張れるだけの強さを養うチャンスを与えていることになるのでしょうか。私は、何から何まで世話をするのは、その人のためにならないとは思っていますが、少し離れたところで見守り、何かあれば手を差し伸べるという方法を取ることがありますね。

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