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2014.05.06

映画『異人たちとの夏』

小学生のお友達ができたの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。東京都二十三区で震度五弱の地震がありましたが、皆さん、お怪我はありませんでしたでしょうか。大きなニュースは入って来ていなかったようなので、きっと大丈夫だろうと信じています。さて、私はというと、実家に三泊して、ゆうべ遅くに、兵庫にある我が家に帰宅しました。高速道路が少しだけ混んでいたので、高速バスの到着が三十分ほど遅れました。いよいよ今日でゴールデンウィークもおしまいですね。十一連休させていただいた私は、何だか気が抜けたような感じです。明日から、ちゃんと社会復帰できるのでしょうか・・・・・・。(苦笑)

 何度も鑑賞してしまう作品がある。本作もそのうちの一本だ。作品の舞台が夏なので、夏に鑑賞するのが良いとは思うのだが、母を亡くした私が鑑賞したら、これまでとは違う感想を抱くのではないかと思った。そこで、夏が来るのを待ち切れずに、五月六日にFC2動画で鑑賞した。やはり泣けた。

 主人公の原田英雄を風間杜夫さんが演じている。現在、四十歳で脚本家の原田は、十二歳のときに自転車の事故で両親を亡くしている。あるとき原田が、自分の生まれ育った浅草を訪れてみたところ、浅草演芸ホールで、既に亡くなったはずの父親に出会う。父親は、原田を自宅に誘い、原田が訪れてみると、そこには懐かしい母親もいた。そして、その夏、原田は両親が住む浅草のアパートへ、足繁く通うのだった。

 もう、浅草演芸ホールのシーンからダメである。原田の父親を片岡鶴太郎さんが演じているのだが、過去に鑑賞して、既にストーリーを知っているので、これから原田が両親との再会を果たすのだと思うと、おのずと涙が出て来てしまう。片岡鶴太郎さんの話す下町言葉の切れも良い。

 一九八八年の作品なので、まだ携帯電話も登場せず、夏だというのに、両親のアパートで使われているのはクーラーではなく扇風機だけである。私が東京に住んでいた頃も、クーラーのない扇風機だけのアパートに住んでいたが、今、家が密集している東京でそのような生活をすれば、熱中症にかかってしまうのではないだろうか。そんな心配をしてしまう現代は、それだけ温暖化が進んでしまっているとも言える。

 彼らは、涼を求めるために、ポロシャツやワイシャツを脱ぎ、ランニングシャツとパンツだけになる。汗を掻いているであろう原田の身体を、秋吉久美子さん演じる母親が、冷たく濡らしたタオルで拭いてあげている。そんな光景が、まさしく昭和の日本だなあと感じさせる。

 それにしても、もはや両親の年齢を越えてしまっている原田は、母親が身体を寄せて来ると、女性を感じてドキドキしているようにも見える。それでも、母親は、あくまで息子への接し方をしている。息子が自分よりも年齢を重ねていようとも、両親にとっては息子なのだ。

 親を亡くした者にとって、両親との夢の再会は、いつまでも続いて欲しいプラスレベルの出来事であって欲しいと思うものだ。しかし、本作の中では、マイナスレベルの出来事としてとらえたかったのだろうか。何故なら、両親と会うことで、原田自身がどんどんやつれていく設定になっているからだ。これは、生きている者の精気を吸い取りながら、死者が目に見える形で存在し続けている、という意味を持っているのかもしれない。そして、原田の両親が意図しているかどうかに関係なく、生きている者の精気を吸い取るということは、生きている者を死に近付けて行くことにもなる。そうした設定が、少し残念ではあった。

 原田自身の離婚や、原田の元妻の再婚、同じマンションの住人の話など、いくつもの話を絡めてあるので、ただ、懐かしい両親と再会するだけの物語にはなっていない。もしかすると、その夏に原田が体験したことは、両親を亡くしたときにわずか十二歳だった原田のトラウマを解消するために用意された出来事だったのかもしれない。

 ちなみに、以下のサイトから、無料で本編を鑑賞することができるので、リンクを残しておくことにする。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 大林宣彦監督の作品ですね。本作を鑑賞したのは、おそらく今回で三回目だと思います。ファンタジーの結末としては、やはりこのような結末が妥当なのかもしれません。もしかしたら、精気を吸い取られるという設定は、原田が現実に戻るための口実として使用されているだけなのかもしれません。いつまでもファンタジーの中にいられないのは確かだと思いますから・・・・・・。

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