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2014.03.06

振り返り(25)

映画『シャニダールの花』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 母が亡くなってから、早くも半年が過ぎました。亡くなって間もない頃は、母が何度か夢に出て来てくれたのですが、最近はまったく夢に出て来てくれなくなりました。父に聞いてみると、父は相変わらず、母が亡くなったあと、母の夢を一度も見ていないそうです。やはり、父や私の想いのほうが母の想いよりも強いために、母は私たちの夢に出て来ることができないのでしょうか。それでは、振り返り(24)の続きを書かせていただきます。

 以前、振り返り(7)という記事の中で、「母の友人に関しては、葬儀が終わってから確認できたこともあるので、後日書かせていただく」と書いた。今回は、その母の友人について書かせていただこうと思う。

 あれは母が亡くなる少し前のことだった。私が母に付き添い、母が病室で寝ているとき、母の携帯電話が鳴った。母の病室は個室だったので、病室での携帯電話の使用は認められていたのだが、亡くなる少し前の母は、昼間でも眠っていることが多く、また、転移性脳腫瘍の症状が深刻だったため、ほとんど会話ができない状況だった。

 私は、母の携帯電話が鳴っていることに気付いたものの、母の携帯電話に掛かって来た電話に出るのはとても気が重かった。電話の相手に、母が電話に出られない状態であることを伝えるのが辛かったのだ。「電話に出ようかどうしようか、でも、やっぱり気が重いな」などと思っているうちに、電話の呼出音は止まってしまった。

 そのあと、父が病室に来て、母の携帯電話に不在着信があることに気が付いた。その電話を掛けて来てくださったのは、遠方に住む母の古くからの友人だった。私も小さい頃にお目に掛かったことがある方だ。もちろん、父もその友人と面識があったので、
「あとで掛け直しとこわい(掛け直しておくよ)」
と言ってくれた。

 そして、その翌日、父がその友人に電話を掛けたところ、母の夢を見たので、電話を掛けたと言われたそうだ。更に、遠方に住んでいるその友人は、電話が通じなかったので、母宛の手紙を投函したところだと言ってくださったそうだ。実際、更にその翌日くらいにその友人からの手紙が届き、その手紙には、母の病状を気遣う言葉が書かれていたそうだ。

 その友人と母は、去年の今頃、顔を合わせる機会があったものの、母が抗がん剤投与中のために無理ができない状態だったことから、また別の機会に会おうと見送ったようだ。私もその頃は毎日、母と電話で話をしていたので、母からそのことを聞いていた。

 母の葬儀の翌日、ガンモが母のその友人のことを気にして、私に、
「(母が亡くなったことを)電話を掛けて知らせてあげたら?」
と言った。私は、またしても気が重くなった。うれしい知らせならば、喜んで電話を掛けるのだが、母が亡くなったことを知らされるのは、その友人にとっても辛いことだろうと思ったからだ。

 しかし、母のために電話を掛けてくださったり、わざわざ手紙を送ってくださったりしている母の大切な友人には、やはり知らせておくべきだろうと思い、思い切って母の携帯電話を手に取り、電話を掛けた。

 電話に出てくださった母の友人に、まずは母の娘であることを伝え、母が亡くなり、葬儀を済ませたことを伝えた。もちろん、お手紙をいただいたことの御礼も述べた。母が亡くなったことを知った母の友人は、母の訃報に驚き、そして、とても辛そうだった。それでも、何か思うところがあるのか、
「(亡くなったのは)いつですか?」
と尋ねられた。

 母の夢を見たからと、わざわざ電話を掛けて来てくださった方だから、母が亡くなるときも何かあったのだろうかと思いながら、母が亡くなった日を伝えると、何と、母が亡くなる二日前に、元気な頃の母のことが走馬灯のように浮かんで来て、涙が止まらなくなり、夜、眠れなかったそうだ。

 私はそれを聞いて驚いた。母の意識は、亡くなる二日前にその友人のもとへ飛んで行き、自分が最も輝いていた頃の映像をその友人に見せて、友人にこの世での別れを告げたのかもしれない。

 その友人は、大病を患ったため、帰省するとみんなに迷惑を掛けると思い、今は帰省できないのだとおっしゃっていた。その病気とは、私が以前、母から聞いていた病気とは違う病気だった。その方は、これまでに別の病気で二回ほど自宅で倒れ、治療を受けたことがあったのだ。私は、
「どうかお大事になさってください」
と言って電話を切った。

 後日、その友人からは、ご丁寧に現金書留でお香典が送られて来たのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m その友人と母は、とても不思議な関係のようですね。夢も含めると、母の意識は二回に渡ってその友人のところに出向いたようです。母は、その友人にとても会いたかったのでしょう。何だか私も、この記事を書きながら、たくさん泣いてしまいました。

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