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2014.03.04

映画『シャニダールの花』

ホットヨガ(三六八回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 三重県四日市市の女子中学生殺人事件の犯人が、警察の地道な捜査により逮捕されましたね。あの事件は、本当に胸が痛む事件でした。事件から半年経って、ようやく犯人が逮捕されたと思ったら、その犯人が十八歳の少年だったことに、まずは驚きました。しかし、何よりも恐ろしいと感じたのは、犯人の少年が、事件を起こしたあとも何事もなかったかのように学校に通い続けていたことです。私は、日々の生活の中で、自分自身の感情を表現したり、誰かの感情に触れたりすることを大切にしているつもりです。犯人の少年が犯した罪が深いだけに、事件後も彼が普段と変わりなく過ごしていたのだとすると、彼の感情はどのように揺れ動いていたのだろうと、とても気になります。もしも感情が揺れ動くようなことがなく、本当に平然としていたのであれば、それほど恐ろしいことはありません。

 本作は、二月二十六日にFC2動画で鑑賞した。以前、劇場で予告編を観て、とても気になっていた作品である。

 ごく限られた女性たちの胸に、きれいな花が芽を出して開花するという発想は、なかなか面白い。実際、花が咲くとされている場所には、花が咲いたとしてもおかしくないだけのスペースがある。

 本作にも出て来るように、人間が逆さにした植物であるという考えは、以前からあったようだ。私も、『あるヨギの自叙伝』という本で読んだことがある。人間の髪の毛が根っこで、胴体が幹で、手や足が木の枝なのである。

 女性たちの胸に咲く花から、新薬に使える成分が認められたとかで、胸に咲く花を持つ女性たちは、”シャニダール”と名付けられた施設に集められ、ケアされる。しかも、花を提供する報酬として、億単位のお金がもらえるという約束だ。胸に咲く花を持つ女性たちは、胸の辺りをあたかも温室のように保ちながら、胸に咲きつつある花を大切にしている。

 本作は、”シャニダール”に集められた女性たちの生きざまを描いた作品ではなく、そこで働く植物学者の青年・大瀧と、胸に花を咲かせる女性たちのケアを行うセラピストの女性・響子との恋を描いた作品である。

 最初はうまく行っていた二人だが、あることをきっかけに、二人の関係が大きく変化して行く。大瀧が響子の自由意思を尊重せずに、自分勝手に取った行動で響子を深く傷つけたのだ。大瀧は、自分がよかれと思って行動したのだが、それはあくまで大瀧の勝手な想いだけで、響子の想いを無視したものだった。あの流れからすれば、私は響子の想いに寄り添いたくなってしまう。

 私が見たところ、黒木華ちゃん演じる響子は、どっぷりと植物の世界へと入って行ってしまったようだ。大瀧がそこに引きずられて行く結末も面白い。

 監督は、映画『生きてるものはいないのか』の石井岳龍監督である。映画『生きてるものはいないのか』もちょっと変わった作品だったが、本作もかなり変わっている。変わった作品を鑑賞したい人には、満足感を与えてくれる作品だと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 響子を演じていた黒木華ちゃんがハマリ役でしたね。植物の世界へと、思慮深くのめり込んで行く姿がたまらなく良かったです。

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