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2014.02.25

振り返り(24)

直径十二センチの彼女との再会(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。朝の通勤列車が、JR三ノ宮駅の少し手前で緊急停止しました。一体、何があったのだろうと不安に思っていると、車内アナウンスが流れ、車内の非常停止ボタンが押されたので緊急停止したとのことでした。しばらく待っていると、二分ほどで発車しましたが、車内で急病人が出たそうで、JR三ノ宮駅で救護を行うとのことでした。非常停止ボタンは、こういうことに役立っていたのですね。JR三ノ宮駅で降りると、車椅子を抱えた駅員さんがホームに上がって来ていました。具合が悪くなった方は、無事に救護されたでしょうか。それでは、振り返り(23)の続きを書かせていただきます。

 夜になり、弟は自分の部屋で眠ったが、父とガンモと私の三人は、母の祭壇の近くで眠った。父は、母の祭壇のすぐ前に布団を敷き、ガンモと私は、祭壇のある部屋のすぐ隣の和室で横になった。祭壇のある座敷に通じる襖(ふすま)を開けたままにしておいたので、私たちの寝ている場所からも母の祭壇が良く見えた。

 夜中にふと目が覚めたとき、玄関の扉が開く音が聞こえた。玄関の扉を開けたあと、玄関の鍵を閉める音まで聞こえて来たので、弟が玄関を開けて入って来たのかと思っていた。しかし、時計を見ると夜中の三時過ぎだったので、それは有り得ないことだった。実際、そのあと、何の足音も聞こえなかったので、ひょっとすると聞き間違いだったのかもしれないとも思っていた。

 しかし、その後、しばらく実家に留まっている間に、昼間であっても同じように、玄関の扉が開く音を何度も耳にした。玄関の扉が開く音が聞こえたので、誰かが来たのかと思い、玄関に出てみても、そこには誰もいないのだった。実家の玄関の扉は、夜になると鍵の掛かる重い扉を閉めるのだが、暖かい時期の昼間は網戸にしている。そんな実家の状況に従って、昼間に聞く音は網戸を開ける音で、夜に聞く音は、重い扉を開ける音だったのだ。

 そのことを、つい先日、父に話してみたのだが、父もやはり同じような音を聞いていると言っていた。しかも、その音は、今でも時々聞こえているそうだ。

 私は父に、
「もしかしたら、○さん(私が呼んでいた母の呼び名。私は、母のことを名前で呼んでいた)、家に帰って来たかったのかもね」
と言った。

 去年のゴールデンウィークが明けて少し経ってから、母は亡くなるまでのほとんどの時間を病院で過ごした。一時的に病状が回復し、九日間だけ自宅で過ごせたものの、のちに救急車で搬送され、それから二ヶ月は病院のベッドで寝たきりになり、そのまま帰らぬ人になってしまった。

 母は入院中、
「家に帰りたい」
と言っていた。しかし、救急車で搬送されてからは、ほとんど二十四時間体制で点滴を受け続けていたこともあり、母の帰宅は叶わなかった。

 母が息を引き取ったあと、どこで通夜をするかを考えたときに、自宅で通夜をするのは難しいと判断し、母の亡骸を自宅に戻さずに斎場に運ぶことになった。しかし、それは、私たちのエゴだったのかもしれない。母は生前から家族葬を望んでいたので、母の亡骸を自宅に連れて帰り、気心の知れたごく限られた人たちだけで母を送ったほうが良かったのかもしれない。父や私が何度も玄関の扉が開く音を聞いたのは、母の帰りたい想いの表れなのではないかと、今となっては思うのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m こうしていろいろ振り返っていますが、あのときこうすれば良かったかもしれないと思う出来事が、他にもいろいろあります。ただ、家族葬という形を守り抜けば、弔問に訪れてくださる方たちの想いを宙に浮かせてしまうことにもなります。私たち喪主側も、弔問に訪れてくださった方たちに失礼のないように振る舞えたかどうか自信がありません。結果的に、斎場で、母と親交のあった多くの方たちが母を送ってくださったわけですが、本当にそれで良かったのかどうかは、今でもわかりません。

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