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2014.02.05

映画『扉をたたく人』

ホットヨガ(三六四回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 今日は関西地方でも雪が舞っていました。寒いはずですね。お出掛けには、毛糸の帽子とマフラー、それから手袋が必須です。

 本作を鑑賞したのは、一月二十六日のことである。あの悪名高きU-NEXT<ユーネクスト> | 日本最大級のビデオ・オンデマンドで鑑賞した。というのも、自宅のインターネット環境がUSENなので、月に一度、五日間無料で鑑賞できるクーポンをもらえるからだ。おかげで、良質の作品を鑑賞できたと思う。

 妻を亡くして殻にどじこもっていた大学教授が、ふとしたことから出会った移民たちと深く関わるようになり、世界をどんどん広げて行く。人と深く関わることで、主人公が人間としての本当の生き方に気付いて行く様子が描かれた作品である。

 『扉をたたく人』というのは、実にうまい邦題だと思う。主人公である大学教授のウォルターは、学会に出席するためにニューヨークに出張した際に、マンハッタンにある自分の別宅に住んでいる移民のタレクと彼の恋人であるゼイナブに出会う。彼らは、知り合いからそのアパートを紹介されて住んでいたそうだが、ウォルターはそのことを知らされていなかった。自らが購入したアパートだったので、ウォルターは彼らを追い出すことにしたものの、そこで人情が生まれて、彼らとの心の交流が始まる。

 本作での「扉」とは、物理的な「扉」でもあるのだろうが、同時に心の「扉」でもあったかもしれないとも思う。何故なら、冒頭の部分でピアノ講師としてやって来た女性がいたのだが、まだ他者を受け入れるだけの心の余裕のなかったウォルターは、その女性講師を受け入れることができなかったからだ。言い換えると、ピアノ講師は、物理的な「扉」を開けた人ではあったかもしれないが、心の「扉」を開けた人ではなかったということだ。しかし、タレクに対しては違っていた。最初はぎこちなく、他人行儀な感じのやりとりであったとしても、ジャンベ(アフリカン・ドラム)をたたくことを通して、次第にタレクとの絆が深くなって行く。そのプロセスが実に素晴らしい。

 タレクがのジャンベの奏者であることから、『太鼓をたたく人』という邦題がつけられてもおかしくはない作品なのだが、そうではないところが邦題としてはまた面白い。ちなみに、原題は"The Visitor"である。

 他者と深く関わって行くことで、人はこんなにも変わることができるのかと感動する。一見すると、「ウォルターはどんどん面倒なことに巻き込まれている」という見方もできる。しかし、それは、浅いところでの感じ方である。そう考えると、たいていの場合は、ここまで深く関わらないうちに、人との交流を諦めてしまっていることが多いのかもしれない。

 例えインターネットで鑑賞できる作品であったとしても、常にこういう見応えのある作品を鑑賞したいものである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ミニシアター系映画館で上映されているような、とても心に残る良い作品でした。ウォルターを演じているリチャード・ジェンキンスが心を閉ざした大学教授を見事に演じ切っていました。

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