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2014.01.31

映画『スワロウテイル』

ホットヨガ(三六三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私の実家に一泊したあと、ガンモの運転するカングーで兵庫県に戻って来ました。夜の遅い時間に高速道路を走って帰ったので、かなり眠かったのですが、帰宅してから何故かシャキッとして、こうして記事を更新しています。(笑)

 本作を鑑賞したのは、一月二十七日のことである。本作もまた、何年か前に鑑賞している作品なのだが、たまたまYouTubeで見付けたので鑑賞することにした。ただし、日本語の字幕はない。

 何年か前に鑑賞したときは、三上博史さんの大ファンだったので、彼がこの作品の入口になった。そのとき、私は作品の持つエネルギーにとにかく圧倒されて、胸が締め付けられるような感覚に襲われ、作品の世界からしばらく抜け出せないほどの強い衝撃を受けた。今回は、その衝撃を知っていたためか、最初から冷静に鑑賞することができた。

 「円」が最も強い時代に、中国系の移民たちが「円」を求めて「円都(イェンタウン)」に移住して来る。彼らは「円都」で生きて行くために、手段を選ばない。いわゆる「やばいこと」にも手を染めて行くのだ。娼婦になって生計を立てているグリコは、母を亡くした女の子の面倒を見ることになる。女の子にはアゲハという名前が付けられた。アゲハはグリコを通じて、移民仲間たちの仕事を手伝うようになる。その仕事とは、何と、偽札作りだった。偽札作りで多額のお金を稼いだ彼らは、やがてライブハウスを開店させ、グリコはそのライブハウスで歌手としてのデビューを果たすのだった。

 本作の面白いところは、日本人の俳優さんたちが中国系の移民を演じていて、中国語や英語がポンポン飛び交っているところだろう。グリコを演じているCharaは、中国語と日本語を話している。アゲハを演じている伊藤歩ちゃんは、日本語と英語を話している。不法滞在者のフェイホンを演じている三上博史さんも、中国語と英語を話している。他にも複数の日本人の俳優さんたちが英語や中国語を話しているのだ。日本語もときどき出て来るのだが、大半は英語と中国語である。それなのに、私たち日本人から見れば「ガイジン」と呼ばれるような西洋人が、本作の中では「日本で生まれ育っているので日本語しか話せない」人物として登場している。そういう配役がとても面白い。

 物語は、全体を通して、とてもダークな世界が表現されていると言えるだろう。監督と脚本は、あの岩井俊二監督である。

 「本作は、一体誰の物語なのか?」と考えてみると、物語の中で唯一、大きな成長を遂げている人物がいる。もちろん、娼婦からメジャーな歌手に成長したグリコも大きな成長を遂げたと言えるのだが、やはり本作ではアゲハの成長ぶりに目を見張るものがある。アゲハは、名前もない状態から名前をもらい、中国系移民たちとの交流を経て、大きく成長して行く。いや、大きく成長して行くというよりも、アゲハがもともと持っていたものがどんどん引き出されて行ったのかもしれない。どんな強い相手も、アゲハと対立にはならない。アゲハは中立であるように見えていて、実は無敵なのだ。そう、本作は、かつては幼虫だったアゲハ(スワロウテイル)が成虫になる物語なのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 思い切りダークな世界が表現されていますが、とてもエネルギッシュな作品だと思います。登場人物たちが織り成す様々な物語が、あちらこちらで成長して行きます。こういう台本を書ける人は、物事を常に多角的にとらえることのできる人だと思います。

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