« 大きな病院での診察(5) | トップページ | まな板の鯉 »

2014.01.06

映画『ひまわり』

大きな病院での診察(5)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。多くの方たちが、今日から仕事始めだったのではないでしょうか。私も今日から仕事始めで、いつもよりも一本早い電車に乗って出勤することができました。出だしは快調だったのですが、仕事中にガムを噛んでいたところ、ガムに引っかかってしまったのか、歯の詰め物が取れてしまいました。そこで、取れた詰め物を持って、仕事帰りに歯科に駆け込みました。歯科では、入院を控えているので、できれば今日中に何とかして欲しいと無理にお願いして、持って行った詰め物をもう一度、詰めてもらいました。一度、取れてしまった詰め物は、再び詰め直したとしても取れ易いのだそうですが、私が入院を控えているということで、特別に対処してくださいました。有難いことであります。

 本作を鑑賞したのは、十一月三日のことである。本作が、デジタル・リマスター版で公開されたときの予告編をどこかの劇場で観て気になっていたのだが、Gyao!の日本語字幕付きで無料鑑賞することができた。

 私は、これまでに本作を一度も鑑賞したことがなかったので、どのような作品なのか、詳しくは知らなかった。ただ、劇場で観た予告編によれば、強く愛し合う男女が戦争によって引き裂かれる話らしい。

 鑑賞を始めて最初に気になったのは、やはりジョバンナを演じるソフィア・ローレンの髪型とメイクである。一九七〇年の作品なので、時代を感じさせるのだ。日本人女性にはなかなか見られない、きりりとした態度にも引き込まれる。また、ジョバンナの夫であるアントニオを演じているマルチェロ・マストロヤンニは、古谷一行さんに少し似ていると思った。

 そんな表面的なことはさておいて、確かにこの物語はあまりにも悲し過ぎる。結婚したばかりの愛し合う夫婦に、第二次世界大戦という大きな不幸が降りかかる。その大きな不幸が生み出す歪みにより、愛し合う二人は引き裂かれ、もともとの人生では出会うことのなかった人との出会いを果たすことになってしまう。それを「流される」と表現できるのかもしれないが、やむなく新たな人生を歩み出すことになってしまった二人を、一体誰が責められようか。

 アントニオが送り込まれた極寒のソ連戦線の描写があまりにもリアル過ぎて言葉を失ってしまう。予告編によると、冷戦時に実際にソ連でのロケを行ったそうだ。あんなに寒そうなところで倒れ込んでしまえば、数分のうちに命を落としかねない状況である。それでも一命を取り留めたのは、アントニオの運命だったのだろうか。しかし、そこからジョバンナとアントニオの苦悩が始まるのである。

 本作で一番考えさせられるのは、別々の道を歩み始めたあとに再会した二人がヨリを戻すかどうかというところだ。倫理的な観点から言えば、二人はかつて婚姻関係にあったというのに、今では不倫の関係になってしまうのだろうか。

 とは言え、鑑賞していても明らかなように、二人がそれぞれに築いた新たな関係は、最初の結婚相手のことを忘れることはできない上での二次的な選択である。就職活動で言えば、第一志望の会社に内定をもらっていたものの、何らかの理由で第一志望の会社に入社できなくなってしまい、続いて第二志望の会社から内定をもらったので第二志望の会社に入社したところ、第一志望の会社から再びお呼びが掛かったようなものである。この場合、気になるのは、第二志望の会社に入社したことで、何の落ち度もない第二志望の会社の人たちを傷つけてしまうことである。本作の場合は更に、傷つけてしまうであろう対象に深く想われている要因が加わっている。しかし、残念ながら、本作では、その部分は詳細には描写されていない。

 本作が取り上げようとしているテーマの一つに、「戦争は愛を引き裂く」ということが根底にあると思うのだが、もう一つのテーマとして、「常に、自分が本当に好きな人と一緒になりなさい」というメッセージを含んでいるようにも思える。そうすることで、自分のことを真剣に想ってくれるものの、自分の想いとは温度差のある人を深く傷つけなくて済むと言っているのではないだろうか。それは、言い換えると、「本当に好きな人と一緒になれない場合は、独りで過ごせる強さを持ちなさい」というメッセージでもあるように思うのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作の中で一番悪いのは戦争で、その次に悪いのはアントニオでしょうか。(苦笑)アントニオはあのとき、ああすれば良かったのではないかとか、いろいろ考えたくなる作品です。みんなが自分の気持ちに正直に生きることができれば、他者を傷つけなくても済むのかもしれませんね。

人気blogランキングには、もともとブログの書籍化を夢見て参加させていただきました。まだまだほど遠いですが、私の夢を応援してくださると、大変うれしく思います。
↓↓↓↓↓↓

哲学・思想[人気blogランキング]に

|

« 大きな病院での診察(5) | トップページ | まな板の鯉 »