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2013.08.30

映画『あなたは遠いところに』

濃厚な時間(19)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。三重県四日市市に住む女子中学生が帰宅途中に殺害されるという痛ましい事件が発生しました。この事件の第一報から、ずっと胸を痛めています。インターネットでは、女の子の深夜の一人歩きは良くないとか、親の責任だなととささやかれていますが、それらの意見は、今の私の意見と同じではありません。私は、欲望を満たすために、一人の女の子の自由意思が完全に奪われたことが悲しくてなりません。せめて亡くなられた女子中学生が、今は光に包まれていますように。

 本作を鑑賞したのは、四月六日のことである。本作もまた、Gyao!で無料鑑賞した。

 ベトナム戦争に出征した夫サンギルに会うために、妻スニが慰問公演団の歌手としてベトナムに渡るというロードムービーとなっている。スニを演じているのは、映画『夏物語』のスエである。

 軍隊にいるサンギルのところに、スニは毎月面会に行っている。姑からは、孫の誕生を急かされてもいる。一見すると、サンギルとスニの間には、既に夫婦としての愛情が通い合っていないように見えてしまう。しかし、あるとき、いつものようにスニがサンギルに会いに行ってみると、サンギルがベトナム戦争に出征したことを知る。そのことを知ったスニは、やがて自分もベトナムに行こうと決意するのだ。

 戦争中のベトナムに乗り込む方法としてスニが選んだのは、慰問公演団の歌手に応募して採用してもらうことだった。話の流れとしては、偶然を利用する形で半ば強引に進んで行くのだが、今、こうして作品を振り返ってみると、何が何でもサンギルに会いたいというスニの強い想いを感じ取ることができる。ただ、鑑賞中は、スニが本当にサンギルのことを想っているかどうか良くわからなかったので、スニの強引さについて、戸惑う部分も多かったように思う。

 こうしたスニの強引さは、韓国では中高年以降の女性たちに受け入れられたようで、普段は映画館に足を運ぶ習慣のない女性たちまでもが本作を鑑賞し、「もう一度観たい」といった感想を抱いたようだ。

 最初は、姑に圧力をかけられ、すっかり自分らしさを失ってしまっているスニが、何が何でもサンギルに会いたいという強い意志を持ち、無謀とも思える方法でベトナムに渡り、サンギルがいるはずの駐屯地に辿り着くまで頑固なまでの主張を続けるほどの変身ぶりが、中高年の女性たちに受け入れられたのかもしれない。サンギルに対し、本当の想いを伝えていなかったことが、のちにこれほどまで大胆にスニを突き動かしたのだろう。

 姑の立場が強かったり、夫に対して本当の想いを伝えていなかったりという状況からすると、韓国もまた、日本と良く似たお国がらなのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本当の想いに気付いた主人公が本気を出す姿が面白いのでしょうね。あのままサンギルがベトナムに出征しなければ、スニはこれまでのスニのままだったかもしれません。そういう意味では、命をかけたベトナム出征は、ある意味、悲劇ではあるのですが、二人にとってはお互いの本当の想いを伝え合うきっかけを与えてくれるプレゼントだったのかもしれません。

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