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2013.07.14

カングーの鍵が・・・・・・

映画『サイドカーに犬』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私は最近、コミュニケーションを通して知ることになる他者の経験が、第三者にはちゃんと届いていないことを嘆いています。他者の経験が自分にとってまったく未知のものである場合、他者の経験は素通りしてしまいがちです。反対に、自分の中に、他者の経験と類似の経験がある場合は、その経験を通じて得た知識や感覚を自分自身の中から勝手に引き出して、自らの経験の話にしてしまいがちです。どちらにしても、相手が本当に言いたいことを汲み取っているとは限りません。これについては、私自身も大いに反省するところがあり、時には焦点がぼやけてしまっていると感じながらも、会話を続けてしまったりします。そういうときは、相手がもともと話したかった内容ではなく、自分の都合のいい方向に、話のベクトルを方向転換させてしまっているのですよね。だから、コミュニケーションというのは、話し手と聞き手の間に、最初からギャップがあるものなのでしょうね。精度の高いコミュニケーションを取って行くためには、自分にとってまったく未知の経験を受け入れる姿勢を持つようにするか、例え自分の中に類似の経験があったとしても、できるだけ自分の知識や経験を持ち出さずに、相手の話を聞く姿勢を取ることが必要なんでしょうね。

 この三連休は、私の実家に帰省していた。再び母が入院することになったため、私は母の病室に泊まり、ガンモは私の実家に泊まった。シャワーを浴びるために実家に帰ったときに、私はカングーから降ろしたい荷物があったので、ガンモにカングーの鍵を借りた。しかし、このカングーの鍵と私はいつも相性が悪く、上手に使いこなせないのだ。

 カングーの鍵がどのような鍵かというと、自家用車には良くある電池式の鍵で、ボタンを長押しして信号を送ると、ドアが施錠されたり開錠されたりするタイプのものである。しかし、この鍵は、私がいくらボタンを長押してもなかなか反応せず、私はカングーのドアロックを解除することができなかった。

 カングーの鍵に付いているリモコンの赤いランプはチラッとだけ点灯するものの、ドアロックが解除されないので、私は鍵をカングーの運転席の鍵穴に差し込んで、手動で回した。 すると、ドアロックが外れたときのように、ドアロックの棒が半分くらい立ち上がった。しかし、私は、「棒が半分くらいしか立ち上がっていないのだから、もう少し回して完全に起こす必要がある」と判断して、更に回したのだ。

 ところが、鍵を手動で回しているうちに、鍵の金属部分がプラスチックの取っ手からポロリと分離してしまった。私は青ざめ、カングーの運転席の鍵穴に単独で刺さってしまった無防備な鍵の金属部分を慎重に抜いて、実家に駆け込んだ。ガンモに事情を説明すると、ガンモは血相を変えて怒り始めた。
「何で力任せに回す」
「いや、力任せになんか回してないよ。半分くらいロックが解除されただけだったから、もう少し回さなきゃロックを解除できないと思ったんだよ。だっていつも、私がリモコンのボタンを押しても無反応なんだもん」
と主張した。

 ガンモは明らかに怒っていて、私が差し出したバラバラになった鍵を持って外に出た。私も恐る恐る外に出てみると、ガンモがカングーの運転席のドアを開けているのが見えた。ドアが開いているところからすると、鍵を使ってドアが開いたのだろうか。私は、「ドアが開いた」と思っていたのだが、ガンモは、
「ドアが開いてたから。開いてたのに、何で回した」
ときつい口調で私に言った。どうやら、手動で鍵を回したときに、棒が半分だけ立った状態で、既にドアロックが解除されていたらしい。私は、それだけの操作で既にドアのロックが解除されていたとは知らず、ドアロックの棒が半分くらいしか立っていなかったので、もう少し高く立たなければ解除されないと思い込み、更に回したのだと答えた。

 ガンモは不機嫌な顔のまま実家に戻った。そうしてがちゃがちゃといじっているうちに、カングーの鍵から電子回路がポロリと剥がれ落ちてしまった。ガンモは更に不機嫌になった。

 その後、ガンモは再びカングーに戻ると、工具箱の中から緊急用の電池式の半田ごてを持って帰って来た。それを使って、剥がれ落ちてしまった電子回路を何とかくっつけたようだ。ガンモ曰く、カングーの鍵には、中にICチップが入っていて、カングーの本体との認証を行っているのだそうだ。そのため、電子回路が正常に動作しないと、エンジンがかからなくなってしまう可能性もあるという。

 しかし、鍵のプラスチックの部分と分離してしまった金属の鍵だけでも、何とかカングーのエンジンを掛けることはできた。そこで、鍵をプラスチックの部分にきちんと納めるために、近くの百円ショップまで出向いて接着剤を買って来た。百円ショップにはさまざまな接着剤があり、ガンモと電話で話をしながら、目的のものを購入することができた。

 ガンモは、私が買って来た接着剤を使って、割れてしまったカングーのプラスチック部分を上手にくっつけて、鍵ケースの中に鍵の金属部分を収めた。それで、カングーのエンジンが掛かることを確認したのだが、使っているうちにまたまたプラスチック部分が金属部分と分離してしまった。それでも何とか運転することができたのだが、このままでは不安なので、近々、スペアキーを注文することになりそうだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 鍵の金属部分がプラスチック部分と分離してしまったときは驚きましたね。「これはえらいこっちゃ!」と思いながら、家の中に駆け込みました。〈苦笑)ガンモがここまで怒ったのも、ずいぶん久し振りのことでしたが、私の意見を言わせていただくならば、カングーの鍵はひどくもろいです。(苦笑)

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