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2013.07.08

濃厚な時間(10)

映画『ムーンライズ・キングダム』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 甲府で三十八度を越える気温が記録されたとニュースで知りました。恐ろしい気温ですね。日本は、冬と夏が極端な気候になってしまいました。緩やかな四季の変化は、もはや味わえないのでしょうか。暑いところでお仕事をされる方など、こまめに水分補給を行って、くれぐれも熱中症には気をつけてくださいね。それでは、濃厚な時間(9)の続きを書かせていただきます。

 転院先の病院は、やはり前の病院とは違っていた。まず、この病院は、完全看護ではないと言われたそうだ。具体的には、前の病院では、お風呂やシャワーを利用しない日は、毎日、身体を拭いてくださって、下着も取り替えてくださっていたのだが、転院先の病院では、一週間に一回程度、下着を取り替えてくださるだけだという。身体を拭いてくださったり、お風呂に入れてくださったりする回数は決められていないため、その階を担当している看護師さんと相談して決めることになるのだそうだ。また、身体を拭くためのお湯やタオルも用意してくださるわけではないので、父が何とか工面して母の身体を拭いたり、下着を取り替えたりしてくれた。

 前の病院で手厚い看護を受けていたために、最初は調子が狂ってしまったのだが、何と、その病院で看護師として働いている私の従姉が、非番の日に母をお風呂に入れてくれることになった。従姉の母親と母はとても仲が悪かったので、最初はこの病院に転院することさえ躊躇していたほどだったのだが、そんな従姉の思いがけない歩み寄りにより、母は心から感謝したようだった。

 そして、従姉は約束通り、非番の日に母を病院のお風呂に入れてくれた。母はとても気持ちがいいと喜んでいた。従姉は、非番だっただけでなく、母が入院している階の担当看護師でもなかったのだ。本当に頭が下がる思いである。

 また、母は、前の病院では、トイレに行きたくなるとナースコールをして、看護師さんか介護士さんに来ていただいて、トイレを済ませていたのだが、転院したことをきっかけに、気安くナースコールができなくなってしまったようだ。やはり、前の病院に入院していた頃は、症状が重かったために、ナースコールすることを躊躇する心の余裕はなかったのだろう。しかし、転院する頃には、以前よりも症状が落ち着いていたので、まだ転院先の病院の看護師さんに慣れないこともあって、トイレの度にナースコールをするのは躊躇したようだ。

 結果的には、それがプラスに転んだ。転院先の病院では個室に入ったため、部屋にトイレが付いていた。母は、自分でベッドから起き上がると、車いすに乗り換え、手と足で車いすを動かしながら、自分でトイレに行けるようになったのだ。父は、そのことをとても喜んでいた。父が病室に泊まってくれると、母がトイレに起きる度に、父は毎回、母と一緒に起きて、母のトイレに付き添ってくれていた。父の喜びは、そうした付き添いから解放されつつあることよりもむしろ、母が自分でトイレに行けるようになったという喜びのほうが大きかったようだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 最初の頃は、前の病院との違いばかりが気になっていたようですが、次第に状況が変わって行きます。一番の違いは、看護師さんや介護士さんの絶対数が少ないことのようです。そのため、あまり細かいところまで手が回っていない状況のようでした。

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