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2013.07.13

映画『サイドカーに犬』

ホットヨガ(三四三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。皆さんは、三連休をいかがお過ごしでしょうか。私は、またまた帰省中であります。東京に住んでいたときも、愛媛の実家までは遠いと感じていましたが、結婚して兵庫県に住むようになってもなお、実家までは遠いと感じてしまいます。ドラえもんのどこでもドアが本当にあればいいと思うのですが、仮にあったとして、一回の使用料金は、果たしていくらくらいになるのでしょうか。どこにでも行けるわけですから、距離が遠くなるほど料金が高くなるわけではないですよね。しかし、均一料金でどこへでも行けるとなると、人間の心理としては、できるだけ物理的に遠いところに行ってみたくなるでしょうね。

 本作を鑑賞したのは、二月十七日のことである。実は、本作の予告編を劇場で何度か観ていた。劇場公開されたら観たい作品だとは思っていたのだが、上映スケジュールと私のスケジュールが合わなかったのか、劇場公開中に本作を鑑賞することができなかった。しかし、あるときふと、Gyao!を開いてみると、本作が無料上映されていたので、迷わず鑑賞することにした。実際に鑑賞してみると、こんなにも印象に残る作品だったことがわかり、驚いた。鑑賞してから数ヶ月経った今でも、本作の世界に引きずられている自分がいる。

 実の母親からあれこれ禁止されていたことを、父親の愛人であるヨーコさんは寛大に受け止めてくれた。実の母親と父親の愛人という、対照的な二人の女性の違いを、子供たちとの関係を通して描き出している。

 「あれもダメ、これもダメ」と言いながら、二人の子供たちの自由意思を奪ってしまった実の母親は、ある日、突然、二人の子供たちの前から姿を消してしまう。そんな二人の子供たちの前に現れたのは、ヨーコさんという名前の若い女性だった。ヨーコさんは、子供たちの父親の愛人に当たる人だった。

 本作で構成される内容からは、子供たちのことを本当に愛しているのは誰なのだろうという疑問が沸き上がって来る。子供たちの実の母親のほうが、血の繋がりがあるだけに、当然、二人の子供たちのことを本当に愛しているはずだと思ってしまうのだが、「あれもダメ、これもダメ」という狭い価値観で子供たちの自由意思を奪って来たことがわかると、実の母親にとっての子供たちは、自分でコントロールできる対象であるがゆえに愛するという条件付の愛情だったのではないかという気がしてしまう。

 それに対し、父親の愛人であるヨーコさんは、子供たちとの間に何の損得勘定も存在していないように思える。ということは、子供たちに対するヨーコさんの行動こそが無条件の愛であるようにも思えて来る。

 「あれもダメ、これもダメ」と言って、子供たちの自由意思を奪うのが実の母親ならば、ヨーコさんは、「これもいい、あれもいい」と何でも許可してしまう。とは言え、実際にはそれが子供たちにとって本当に良いことかどうかはわからない。

 しかし、「あれもダメ、これもダメ」という環境で抑圧されて育ったならば、やはりどことなく窮屈さを感じてしまっていたのではないだろうか。それに対し、「これもいい、あれもいい」という環境で育ったならば、やはり自分たちが許容されているというのびのびとした実感とともに、何事も自分たちで判断できるという頼もしさをも感じるのだ。

 鑑賞してから何ヶ月も経っても忘れられないのは、ヨーコさんが二人の子供のうち、薫という名前の女の子と一緒に泊まりで海に出掛けて行くことだ。確か、静岡方面の海だったと思うのだが、シーズン中に予約もせずにふらりと出掛けて、ほんのしばらく、現実から逃避する。そのシーンは、これまで完璧だったはずのヨーコさんの心の傷を垣間見るようなシーンだった。おそらく、私にとっても忘れられないシーンであるのと同じように、ヨーコさんと一緒に旅に出掛けた薫にとっても一生忘れられない出来事だったに違いない。

 ヨーコさんを演じているのは、竹内結子ちゃんである。とても自然に、ヨーコさんの役を演じ切っていたと思う。ただ、若い頃の薫の父親の役が古田新太さんなのに、年を重ねてからの薫の父親の役が寺田農さんであるのは、ちょっとギャップがあり過ぎるように思えてしまい、そこだけが残念に思えてしまったのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 子供たちにとってヨーコさんは、これまで知らなかった世界の扉を開けてくれる人だったはずです。父親の愛人ということで、立場的には歓迎されにくい存在のはずですが、その分、実の母親が子供たちを受け入れずに拒絶したことで、何でもかんでも許容するヨーコさんの存在が不動のものになって行ったのだと思います。竹内結子ちゃんが、型破りだけれど、自然な雰囲気のヨーコを好演しています。とにかく、忘れられない作品です。

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