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2013.07.07

映画『ムーンライズ・キングダム』

様々な症状を引き起こす脊柱側湾症の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 本当に暑いですね。我が家もとうとう、この夏初めてのエアコンを稼働させました。エアコンの設定温度を低めにして扇風機を回すと、とても気持ちがいいです。電気の有り難みをひしひしと実感しています。

 本作を鑑賞したのは、二月八日のことである。何の予備知識もなく、いきなり鑑賞したのだが、思いのほか面白い作品だった。メガホンを取っているのは、映画『ダージリン急行』のウェス・アンダーソン監督である。正直言って、映画『ダージリン急行』は、私にとってはあまり熱中できる作品ではなかったのだが、本作はしばらく余韻を引きずるほど、作品の世界に熱中した。

 一九六〇年代半ば、ニューペンザンス島に住むボーイスカウトに所属する十二歳の少年サムと読書好きな十二歳の少女スージーが駆け落ちをして、彼らを取り巻く人たちを振り回す物語である。

 二人の馴れ初めは、サムが、所属するボーイスカウトの活動の一環として観に出掛けた劇にスージーが出演していて、ほんの少しだけ、会話を交わしたことがきっかけだった。それを機に二人は文通を始め、互いの想いを確かめ合い、駆け落ちの計画を念入りに立てていたのだった。

 二人にはそれぞれ心の傷があった。サムは、自分が両親の本当の子供ではないことを嘆き悲しみ、スージーは、双眼鏡で外をのぞいているときに、自分の母親と島の警察官であるシャープ警部との密会の現場を目撃してしまう。そんな互いの心の傷をなめ合うように、二人は駆け落ちを決意したのかもしれない。

 駆け落ちと言っても、ニューペンザンス島の、普段は足を運ばないような場所でキャンプをするという程度のものなのだが、サムのボーイスカウト仲間に探し出されたりして、何だかおかしい。

 しかし、この駆け落ちをきっかけに、ありとあらゆることが動き始める。例えば、サムをいじめていたボーイスカウト仲間たちとサムとの関係が改善されたり、両親との距離が近いようでいて、実は遠かったスージーもまた、両親との距離を縮めることができたりもする。その一方で、サムの里親は、駆け落ちをしたサムに手を焼いて、里親を放棄してしまったりもする。そのことをきっかけに、サムには最も的確な新たな里親ができたりして、実に面白い。

 人と人との距離がくっついたり離れたりするのは、彼らが大人になってからでも体験することだろう。そこで言えるのは、見せかけの関係はくっつき易いが、何か困難に見舞われると崩れ易いということである。また、一見、うまく行かない関係であったとしても、困難に見舞われたときに互いに力を合わせて、困難を乗り越えて行くこともできる。そうした出来事が、二人の駆け落ちをきっかけに、うまく表現されているのはお見事である。

 子供の頃にこれだけのことを経験してしまえば、彼らの残りの人生において、彼らに降りかかることはすべて、このとき体験したことの応用であるようにも思えて来る。

 ブルース・ウィリスがスージーの母親と不倫関係にあるシャープ警部を演じているのだが、他の作品にあるようなはちゃめちゃな展開にはならない。それよりもむしろ、シャープ警部がサムとの関わりを通じて愛を知って行く物語となっている。そういう意味では、ブルース・ウィリスが出演していても、安心して鑑賞できる作品となっている。よくぞこれだけの作品の中に、人生のいろいろな出来事を盛り込んだと感心したくなる作品である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 最初は、「わずか十二歳で駆け落ちするなんて、何ておませさんなんでしょう!」くらいに思っていたのですが、彼らが周りの大人たちを巻き込みながらも、結果的には、彼らの駆け落ちに関わった人たちに魂の成長をもたらしているところが素晴らしいと思いました。

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