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2013.07.02

濃厚な時間(8)

映画『レ・ミゼラブル』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 先日の週末も帰省していましたが、母は、これから書く内容とは正反対で、食欲旺盛でした。今、母は退院して、自宅で療養しています。それでは、濃厚な時間(7)の続きを書かせていただきます。お食事中の方は、もうしばらく経ってから読んでくださったほうがいいかもしれません。(苦笑)

 母は自宅で花を育てているので、花好きな人とはすぐに意気投合する。以前、抗がん剤を投与していただいていた頃に、母は自宅に咲いている花を病院に持って行っては、飾っていただいていたそうだ。

 その後、抗がん剤の点滴室にいらっしゃった看護師さんが異動になり、Eちゃんと同じポジションで働くようになったそうだ。その看護師さんたちは、互いに協力し合って、今年一月から投与していただいたドセタキセルの副作用のために髪の毛がすっかり抜けてしまった母のために、肌ざわりの良い帽子を縫ってプレゼントしてくださったという。母はそのことがとてもうれしかったので、その看護師さんたちに、自宅に咲いている花をプレゼントしたいと思っていたようだ。

 ところが、母が入院していた病棟は、呼吸器の病気で入院されている方も多いため、花の持ち込みは禁止されていた。父としては、自宅から摘んで来た花をいったん母に見せた上で、お世話になった看護師さんたちに渡したいと思っていたようだ。

 そこで私は、Android端末を使って、父が自宅から摘んで来た花を撮影し、写真を収めたAndroid端末を病室に持ち込んで、母に確認してもらった。そしてその花を、父と一緒にEちゃんたちがいる事務所に持参した。Eちゃんたちは、花を喜んでくれた。一方、私自身は、神戸から、Eちゃんたちにお菓子の詰め合わせを持って行ったのだが、それは受け取ってもらえなかった。

 この頃、母は全脳照射という脳全体の緩い放射線治療の副作用により、食欲がなかった。病院から出された食事にはほとんど手をつけず、フルーツと一部のおかずをつつく程度だった。そんな食欲のない母を見かねて、Eちゃんの同僚の看護師さんが、母の食事に毎回、ゼリーを付けてもらえるように手続きをしてくださった。それから母は、毎度の食事でゼリーも食べるようになった。父は、病院近くのスーパーでゼリーを買って来たり、フルーツやミニトマトを買って来たりして、少しでも母が食事をとれるように気を遣ってくれていた。

 食事にほとんど手をつけられない上に、自分でトイレにも行けないような状態だったので、運動不足も加わって、入院してからの母は、ずっと便秘が続いていた。がん患者にとって、適切な排泄が行われない状況というのは、身体に良くないものをどんどん溜め込むことにもなる。入院してからほとんど排便がないのは気持ちが悪いということで、看護師さんに浣腸をしていただくことになった。それは、ちょうど私が病院近くのホテルに二泊して、バスで帰ろうかという直前のことだった。

 看護師さんに浣腸をしていただいた母は、
「このあと、浣腸が効いて来ますので、五分か十分、そのままで踏ん張ってください」
と言われていた。しかし、三分ほど踏ん張って、それ以上は、我慢できなくなってしまい、とうとうナースコールして看護師さんにトイレに連れて行っていただいた。そのタイミングが、ちょうど私が高速バスに乗るために病院を離れる時間帯と重なってしまったため、母は私にちゃんとあいさつができなかったことを後悔したようだ。

 高速バスのバス停までは、父が自家用車で運んでくれた。余裕を持って、少し早めに病院を出発してしまったので、高速バスのバス停に着いても、高速バスの発車時刻まではまだまだ時間があった。もう少し病院に残って、母がトイレから帰って来るのを待つこともできたのにと残念に思った。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この頃、食欲のない母を見ているのは辛かったですね。しかし、今の母は、食べ過ぎるくらい食べていて、毎日のように、自然な排便があります。(笑)

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