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2013.07.23

濃厚な時間(13)

映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 激動の中、四十八歳の誕生日を迎えることができました。お祝いのメッセージをくださった皆さん、どうもありがとうございます。週末から月曜日に掛けて帰省しているときに、母が病室で、私のためにパーティをしたらどうかと提案してくれました。しかし、そのときはもう夜で、晩ご飯を食べたあとだったので、見送りました。自分が大変な状況になっても、娘の誕生日をちゃんと覚えてくれているんですね。有り難いことであります。何年か前に、「生んでくれてありがとう」と母に言ったところ、「そんなこと言われたん、初めてじゃ(そんなこと言われたの、初めてだ)」と照れていました。まだ産んでもらったお礼を口にしたことがない方は、是非、ご自身のお母さまに言ってみてくださいね。それでは、濃厚な時間(12)の続きを書かせていただきます。

 地元の病院に転院したことで、がんの治療は受けられなくなってしまったが、その一方で、良かったこともある。それは、母の友人や知人、親戚の人たちが母を見舞ってくれることだ。

 母の友人や知人、それから親戚の人たちも含めて、母と繋がっているほとんどの方たちが同じ市内に住んでいて、しかも、ご高齢である。そのため、かつて母が入院していた病院まで自家用車で片道四十分も掛けてお見舞いには行けないという方たちがほとんどだった。しかし、地元の病院に転院したことで、母よりも高齢の、母の叔母が自転車に乗ってわざわざお見舞いに来てくれたり、母の従姉妹たちもちょくちょく病室に顔を出してくれるようになった。そうした方たちが差し入れを持って来てくれたりするので、とても有り難かった。

 とは言え、私としては、がんの治療をしないでいるということが不安でもあった。以前も書かせていただいたように、愛媛県では、がんの治療を行うことのできる病院は決まっている。そうした病院はたいてい、人口の多い市に設立されている。ということは、田舎に住む人たちががんの治療を受けようと思えば、遠方にある病院までわざわざ出掛けて行かなければならないのだ。それには、体力も時間も必要とする。もちろん、自家用車で通うだけでなく、路線バスも運行されてはいるのだが、途中で乗り換えなければならなかったり、本数も一時間に一本程度と少なかったりするのだった。

 地元の病院に転院したことで、そうした通院の煩わしさからは、確実に解放されたと言える。実家から転院先の病院までは、自家用車やバイクで三分ほどのところにあったので、父は母を看ながら、ご飯を食べに帰宅したり、母のパジャマや下着を洗濯しに帰ったりしてくれていた。

 あるとき私は、少し良くなって来た母に、
「がんの治療をしていただくために、○○病院(以前の病院)に戻る?」
と聞いてみた。すると、母は、
「ううん。今のままでええよ」
と言った。これを聞いた私は、とても複雑な気持ちになった。

 転院する前までは、また元気になって以前の病院に戻り、がんの治療を続けてほしいと思っていた。しかし、それは、体力的にも弱ってしまった母を、抗がん剤の副作用で苦しめることにもなりかねない。私の中に、そうした葛藤がなかったとは言えない。それでも、本人ががんの治療を希望しないというならば、それはそれで仕方がない。もっと体力があれば、元の病院に戻って、がんの治療を続けるという選択肢もあったのかもしれないが、おそらく父にとっても、自家用車でわずか三分走っただけで母のところに行ける距離から、再び片道四十分も掛けて病院に通うのは大変だろうと思ったのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 母の体調や、病院までの距離、お見舞いに来てくださる方たちがいることなど、いろいろな要因が重なって、母は今後も地元の病院でお世話になることになったのです。

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