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2013.06.27

濃厚な時間(7)

ホットヨガ〈三三九回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 電車の中で、達人とも言えるレベルでスマフォを使いこなしている女性を見掛けました。まず、驚いたのが、伸ばした両方の人差し指の爪と親指の爪を使って画面をタッチしながら、素早く文字を入力していたことです。爪を伸ばしていることにも驚いたのですが(ひょっとすると、つけ爪かもしれません)、何と言っても、その操作の素速さに驚きました。更に、次々にアプリの画面を切り替えながら、様々なアプリを並行して動かしていました。おそらくLINEだと思うのですが、たくさんの顔写真の中からメッセージを送信すべき相手を特定し、メッセージを入力して送信していました。そのあと、別のアプリに切り替えて何かを操作していたかと思うと、LINEでメッセージを送信した相手から返信のメッセージが届いたのか、他のアプリからただちにLINEに切り替えて、すぐに返信のメッセージを送信していました。とにかく、スマフォの操作に忙しそうでした。スマフォを持ったら、あんなに忙しく動き回らなければならないのでしょうか。私なりに気になったのは、その女性がFacebookらしきページを立ち上げているのに、そこに書かれている記事をほとんど読まずに、写真だけを拡大クリックして眺めていたことです。それを見たとき、こうして私が書いている「ガンまる日記」も、あのようにさらさらと右から左へと流されてしまうこともあるのだろうかと思うと残念に思いました。それと同時に、現代人は、次から次へと入って来る莫大な情報を、とにかく素早く処理して、溜め込ないようにしながら、何とか前に進んでいるのだということを実感しました。それでは、濃厚な時間(6)の続きを書かせていただきます。

 この頃の母は、既に亡くなってしまった自分の友人や知人、親戚の人たちが夢に出て来ることが多かったと言っていた。そのうち、この病院にちょっとだけ行って来ると言ったっきり、とうとう帰らぬ人となってしまった友人のことを、このベッドで亡くなったのではないかと思うくらい、たくさん夢に出て来たと言っていた。その方は母の名前を呼び掛けながら、「辛い(つらい)」と言っていたそうだ。

 おそらく、この頃の母は、死に対する恐怖心が強かったのだろう。母は、
「この病気はなかなか難しい。今度は、もう家に帰れんかもしれん」
と言った。

 母は、投与していただいた抗がん剤などの経過を見ていただくために、過去に二回、その病院に入院していた。一回目の入院のときは、イレッサを投与していただくための入院だった。そのときに母は、自宅で大事に育てているたくさんの花を処分してから入院した。あとから母に、
「何で花を処分したん?(何で花を処分したの?)」
と尋ねてみると、
「もう帰って来れんのかと思とったけん(もう帰って来られないのかと思っていたから)」
と答えた。

 今回の場合は、突然の入院となってしまったので、そこまでは考えが及ばなかったようだ。しかし、転移性脳腫瘍から来る脳の腫れのために、身体が思うように動かず、母は自分でトイレにも立てない状況に陥ってしまっていたことから、入院後に弱気になってしまったようだ。

 私は、「今度は、もう家に帰れないかもしれない」と言う母に、
「何言いよん(何言ってるの)。確かにこの病気は難しい。でもね、私たちは、誰でも、いつかは死ぬんよ」
と言った。

 そうなのだ。冷静になって考えてみれば、私たちは例外なく、いつかは必ず死んでしまう。しかし、みんな、自分がいつ死んでしまうかを知らないから、毎日を幸せに過ごすことができている。考え方を変えれば、それぞれ肉体を去って行く時期が違うだけなのだ。更に言ってしまえば、これまで何度も何度も肉体を去り、同じように何度も何度も新しい肉体の中に宿って来たと考えることもできる。

 私は、近年、がんという病気で亡くなる人たちが増えて来たのは、医学が発達したせいではないかと思っている。「何、言ってるの? 逆じゃないの?」と思われるかもしれない。誰でもいつかは死ぬようにできているということは、この世の絶対法則であり、崩すことはできない。しかし、昔に比べれば、医学はずっと進歩して来た。言い換えれば、医学の進歩によって、多くの命が助かるようにもなった。それと同時に、命が助かることと正反対のエネルギーとして、不治の病にかかってしまう人が増えて来て、絶対法則のバランスを保とうとしているのではないかとも思えるのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 転院してからの母は、とても前向きに頑張ってくれているので、敢えてこの記事を書いてみました。この頃の母は、身体が思う通りにならない辛さから、ネガティヴなことをあれこれ考えていたみたいですね。誰でも、聖人のようには行かないものです。

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