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2013.06.06

濃厚な時間(3)

濃厚な時間(2)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 母のことで高いエネルギーを感じているせいか、常にその高いエネルギーの渦の中に自分を置いておきたいと感じてしまいます。高いエネルギーを持っていないものからは遠ざかりたい傾向にあるので、今はいろいろな価値観が変化して行く時期なのかもしれませんね。

 二週間前に母の入院している病院を訪れたときも、そして今回も、主治医から話を聞くことができた。私が母に会いに帰ることを知った主治医がわざわざ時間を取ってくださったのだ。「担当医から患者さまのご家族へのご説明は、平日に行っています」というような掲示があるにもかかわらず、何と、両日とも日曜日に時間を取ってくださったのだ。

 初回は、ガンモも一緒だったので、主治医の話を父とガンモ、私の三人で聞いた。

 主治医が、
「これまでの経過をどこまでご存知ですか?」
と聞いてくださったので、
「二年前に肺がんが見付かったときは、既に脳と胃のリンパ節に転移のあるIV期でした。その後、イレッサ、カルボプラチン + ゲムシタビン、ゲムシタビン単体の投与を経て、今年の一月からはドセタキセルを投与していただいていました」
と答えた。主治医は、私の説明を聞きながら、うなずいていた。

 実は、母が全脳照射を受けることについては、抵抗があった。以前にも書かせていただいたが、転移性脳腫瘍に関しては、ガンマナイフやサイバーナイフで転移性脳腫瘍のみをピンポイントで狙い打ちする方法が取られているので、できれば母にもその治療を受けて欲しいと思っていたのだ。そのほうが、脳の正常な部分を傷つけないで済むと思ったからだ。

 ところが、母の入院している病院には、ガンマナイフの設備もサイバーナイフの設備もなかった。そのため、放射線治療に入る前に、それらの設備を備える他の病院に紹介状を書いていただこうと思っていたのだが、入院から放射線治療まで、まるで母のために用意されていたかのように、何もかもとんとん拍子で決まってしまったのだ。

 正直言って、全脳照射を受けることには不安があった。というのも、全脳照射は、その名前の通り、脳の広い範囲に放射線が当たってしまうからだ。ただ、分割照射と言って、一回の線量は弱く、複数回に分けて行う。母の場合は、合計三十グレーを十回に分けて照射するようだった。

 脳の広い範囲に放射線が当たるため、全脳照射を受けてからおより一年半後に、痴呆などの症状が現れることもあるという。私がそのことを伝えると、両親も不安になったようだが、既に入院も決まり、動き始めてしまったので、もはや覆すことはできなかった。

 主治医が私たちのために時間を作ってくださったとき、既に母の放射線治療は始まっていた。私は主治医に対し、ガンマナイフやサイバーナイフでの治療はできないのかと尋ねてみた。すると主治医は、母の場合は転移性脳腫瘍の数が多いことと、ガンマナイフやサイバーナイフに適さない場所に転移性脳腫瘍があるので、全脳照射を行うのが最も適切であるとおっしゃった。のちに、放射線科の医師からも話をうかがったのだが、母の頭部MRIを見せてくださりながら、主治医と同じことをおっしゃった。

 そして、主治医との二回目の面談が今回だったわけだが、放射線治療の効果が少しずつ現れ始めていることがわかったので、それだけが救いだった。放射線治療の効果は、一ヶ月単位でじわじわと現れ始めるのだそうだ。具体的には、そのときに脳にあった転移性脳腫瘍の細胞を壊して再生させないようにする。言い換えると、そのとき脳になかった新たな転移性脳腫瘍には効かないということだ。また、全脳照射ができるのは、一生に一回のみである。例えば、今後、新たな転移性脳腫瘍ができたとしても、再び全脳照射を受けることはできないのである。その理由は、おそらく脳に受ける線量の関係だと思う。つまり、全脳照射は、最後の切り札として使われることが多いのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 更新が遅くなってしまいました。昼休みに書き上げることができなかったので、夜、書いています。昼休みは、いつも時間がなくて、慌てて書いてしまうのですが、こうして夜、書き上げるのもいいですね。

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