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2013.06.12

濃厚な時間(4)

ホットヨガ(三三五回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。日中の最高気温が早くも三十度を越えてしまいましたね。ここのところ、仕事帰りにずいぶん涼しい風が吹いていて気持ちが良かったのに、さすがに三十度も越えると暑かったですね。帰宅して扇風機をぶんぶん回しましたが、風が生温かかったです。(苦笑)何だか長い夏になりそうな予感ですね。それでは、濃厚な時間(3)の続きを書かせていただきます。

 母のことでは、かなり厳しい状況に追い込まれながらも、同時に大きな感動の日々でもある。それらの感動についても綴って行きたいのだが、間を飛ばしてしまうことにもなるので、先走りしたい気持ちを抑えながら、できるだけ順を追って書いて行きたい。

 今回の主治医との面談の場で、私は、
「全脳照射を受けて、母の脳にある転移性脳腫瘍が劇的に縮小あるいは死滅した場合、ガンマナイフやサイバーナイフの治療を受けれられるのでしょうか?」
と尋ねてみた。以前にも書いたが、母には、ガンマナイフやサイバーナイフに適さない場所に転移性脳腫瘍があることに加え、転移性脳腫瘍の数が多かったため、全脳照射が適していると判断され、全脳照射の治療を受けた。全脳照射の効果が現れたあとに、ガンマナイフやサイバーナイフの治療を受けられるのであれば、今の状況を回避できるのではないかと思ったのである。

 しかし、主治医は、
「全脳照射を当てたところには、ガンマナイフやサイバーナイフを当てることはできません。それに、全脳照射は、それほどは効きません」
とおっしゃったのだ。私は、望みが絶たれてしまい、失望した。しかし、それで引き下がる私ではなかった。私は主治医に、
「それならば、分子標的薬はどうでしょうか? 例えば、セカンドステージのイレッサとか・・・・・・」
と持ち掛けた。

 分子標的薬というのは、例えばイレッサなど、がん細胞を分子レベルでとらえ、それを標的として狙い打ちして、正常な細胞を傷つけることなく、がん細胞だけに作用する薬である。

 主治医は、母がイレッサを服用していたことをご存知だったはずだが、
「イレッサは、誰にでも使える薬ではありません。遺伝子変異が必要です」
とおっしゃった。母の場合、一度、イレッサが効かなくなってしまっているので、遺伝子変異があるかどうかについて、もう一度、調べていただかなくてはいけないのだろうか。

参考:EGFR 遺伝子変異

 私は、
「仮にイレッサに適合する遺伝子変異があるとして、二回目のイレッサに入ると、やはり一回目のときよりも効く期間が短くなるのでしょうか?」
と尋ねてみた。すると、主治医からは、驚くべき答えが返って来た。
「お母さまの場合、イレッサが一度効かなくなっていますので、二回目のイレッサを始めても、ほとんど効きません」
私はその言葉に驚き、
「でもイレッサは、一度効かなくなっても、他の抗がん剤を使用している間に、再び効くようになるので、ローテーションを組めると聞きました」
と困惑しながら言った。しかし、主治医は、
「イレッサが一度効かなくなると、そのあと出来て来るがん細胞は、イレッサの効かないがん細胞なんです」
とおっしゃったのだ。

 私は、頭が混乱して来た。何故なら、主治医が言っていることは、私がこれまで調べて来た情報とは異なっていたからだ。主治医の話では、セカンド・イレッサが有効な患者さんは、ごくわずからしい。残念ながら、ほとんどの患者さんにはセカンド・イレッサは効かないそうだ。ただ、家族の方たちに頼み込まれて、セカンド・イレッサに入る患者さんもいるそうだ。

 私はそれでも引き下がらなかった。イレッサが駄目なら、まだ他の分子標的薬があると思ったのだ。私は、
「それなら、タルセバはどうですか?」
と尋ねた。タルセバというのは、イレッサに似た薬ではあるものの、イレッサよりも安全な分子標的薬である。しかし主治医は、
「イレッサが効かなくなった患者さんには、タルセバも効きません」
とおっしゃったのだ。

 おかしい。実におかしい。主治医がおっしゃっていることは、私が過去に調べて来た情報と大きく異なっている。インターネットなどに掲載されている情報と、実際の医療の現場で見る現実は大きく異なるのだろうか。少なくとも、イレッサが効いたあと、タルセバも効いているという患者さんはたくさんいらっしゃるはずなのに・・・・・・。

 私が分子標的薬にこだわったのは、点滴の抗がん剤と違って、分子標的薬のほうが脳に到達し易いのではないかと思ったからだ。実際、母の場合も、イレッサが効いている間は、転移性脳腫瘍もずいぶんおとなしくしてくれていた。そのあとの点滴の抗がん剤(カルボプラチン + ゲムシタビン、ゲムシタビン単体)もまた、転移性脳腫瘍には良く効いてくれたのだが、抗がん剤なので、一度、効かなくなってしまえばもう使えない。

 こうした経緯から、イレッサを使えないのであれば、タルセバはどうかと持ち掛けてみたのだ。しかし、こちらも希望の芽がつみ取られてしまったのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私がこれまで調べて来たことと、主治医が言っていることが大きく食い違っているのがとても不思議でした。イレッサ・ローテーションを組んで、何度もイレッサが効いている患者さんは、実際にはそれほど多くないみたいですね。

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