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2013.05.20

映画『危険なメソッド』

カラフルで安価なヘッドフォンの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 人間が使う言語とは不思議なもので、どうでもいい言葉は口から突いて出て来るのに、シリアスな言葉は紡ぎ出すのに時間が掛かったり、口に出さずに心の奥にしまい込んだりするものなのですね。

 本作を鑑賞したのは、映画『その夜の侍』を鑑賞したのと同じ十二月一日のことである。この日は映画を千円で鑑賞できる日だったので、仕事帰りに二本鑑賞したようである。予告編を鑑賞したときから、この作品は、公開されたら絶対に鑑賞しようと心に決めていたのだ。

 本作は、デヴィッド・クローネンバーグ監督の作品なのだが、過去の作品のように難解な作品ではないのが救いである。ちなみに、彼の最新作である映画『コスモポリス』も鑑賞したのだが、私にはさっぱりわからなかった。

 本作は、映画『つぐない』の脚本家であるクリストファー・ハンプトンの戯曲を映画化したものらしい。フロイトとユングの暗黙的な対立から決別までを描いた作品である。

 ユングを演じているのは、マイケル・ファスベンダーである。それに対し、フロイトを演じているのは、映画『イースタン・プロミス』でもデヴィッド・クローネンバーグ監督と組んでいたヴィゴ・モーテンセンである。

 ユングとフロイトは、同じ時代を生きた人として、しばしば比較の対象になっているようだが、本作を鑑賞して、ユングのほうが若く、フロイトのほうがかなりの年輩だったことを知った。二人の関係を思い出すには、ユングのことをyoungと覚えておけばいいのかもしれない。

 最初に圧倒されたのは、キーラ・ナイトレイ演じる患者ザビーナの精神が病んだ状態である。彼女がゴリラのように唇を突き出す姿を見て、あのキーラ・ナイトレイがここまでの演技をしたのかと、驚いたのだ。

 本作は、そんなザビーナとユングが患者と医師という一線を越えてしまい、愛人関係に陥ってしまう話である。そして、ユングとフロイトはそのために関係が悪化してしまうのである。

 ユングには愛する妻もいるというのに、ザビーナとの関係もなかなか切れない。それでも、二人の関係はいつまでも続かず、別れたことがお互いの中に大きな傷を残すことになる。二人の間に育って行ったものは、何年経っても覚めないでいるように思える。そんな二人を見ていると、ユングとザビーナが特別な関係であるのがわかる。そのせいか、例え一線を越えてはいけない関係だったとしても、そこには真実の愛があったのではないかと錯覚してしまうのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m なかなか見応えのある作品でした。ヴィゴ・モーテンセンのフロイトの役はぴったりでしたね。

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