映画『悪の教典』
※奇跡が起こっているのか?の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。旅行中、ずっと寝不足だったせいか、自宅で泥のように眠りました。おかげで睡眠不足は解消できたのですが、昼と夜が逆転してしまいそうです。仕事が始まると、また毎朝五時起きなので、それを考えると辛いですね。
本作を鑑賞したのは、十一月十六日のことである。いつもはこのような作品は鑑賞しない性質(たち)なのだが、ときどき話題性にひきずられることがあるのだ。鑑賞してみると、やはり後味の悪い題材だった。何しろ、人気者の高校教師が、生徒たちを次々にライフル銃で撃ち殺してしまうのだから。
伊藤英明くん演じる高校教師の蓮実聖司は、生徒たちから「ハスミン」の愛称で呼ばれる人気教師だった。しかし、それは表面的な部分だけで、実のところ、彼は生まれながらのサイコパス((反社会性人格障害)だったのだ。
サイコパスについては、本作の原作者である貴志祐介さんの『黒い家』でも取り上げられていた。そして貴志祐介さんは、本作においてもサイコパスを取り上げたのだ。ひょっとするとサイコパスは、貴志祐介さんが解明したいテーマなのかもしれない。
生徒たちや父兄、そして同僚たちからも人気の高いハスミンは、自分の邪魔になる人物を容赦なく殺すことができた。物語の前半には、ハスミンの人気ぶりが描写され、後半には、ハスミンの狂気ぶりが描写されていた。次々に生徒たちを銃殺するという、後半のハスミンの狂気ぶりを、「スカッとして気持ちが良かった」と表現されたレビューアーもいらっしゃるようだが、私はとてもそんな気持ちにはなれなかった。あるレビューアーによると、海猿とのギャップがいいのだそうだ。そう言われても、私は海猿を観ていないので、比較しようがなかった。
とにかく、自分を疑ったり、自分の都合の悪いところを見られた生徒や先生を容赦なく殺して行く。そして、ついには、クラス全員を殺すことに・・・・・・。そこには、感情と呼べるものは存在していないかのように思えた。映画をこのような題材であったとしても、映画として鑑賞することができるのであれば楽しむことができるのかもしれないが、私は、この映画を面白かったとは、とても言えない。
本編の中では、"Mack The Knife"という曲が流れていた。日本語訳も一緒に流れていたのだが、かなり残酷な内容だった。
何となく続編があるような終わり方だったのが気になる。また劇場公開されたら、私は観に行くのだろうか。嫌だ、嫌だと思いながらも、また鑑賞してしまうかもしれない。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 何とも残酷な作品でありました。現実にこのようなことが起こることなど、考えたくもないですね。ハスミンは、教師という皮をかぶった悪魔です。実際にこのような人物がいるとしたら、もっと笑顔の表情は硬いのではないでしょうか。伊藤英明さんの普段の表情は、サイコパスとは思えないくらい柔らかかったように思います。それだけが救いと言えるのかもしれません。
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