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2013.04.26

映画『ソハの地下水道』

ホットヨガ(三二八回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m またまた更新が遅くなってしまいました。最近、いろいろな動作がのろいのです。やはりこれも更年期障害なのでしょうか。例えば仕事から帰って来て、玄関のドアを開けて家の中に入ったとしても、玄関先にしばらく立ったままでいたりします。どういうわけか、てきぱきと動けないのです。

 本作を鑑賞したのは、十一月二日のことである。第二次世界大戦下のポーランドにおいて、迫害されているユダヤ人を水道労働者ソハが地下道にかくまったという実話をもとに描かれた真実の物語である。

 第二次世界大戦中、ポーランドはナチス・ドイツに支配されていた。ポーランドに住むユダヤ人たちは、迫害から逃れるために地下道に逃げ込んでいた。下水修理を担当する労働者のソハは、地下道を知り尽くしていたので、ユダヤ人たちを地下道の安全な場所へと案内する。最初は、ユダヤ人からお金をもらって彼らを助けていたのだが、彼らと接するうちに彼らとの間に友情が生まれ、お金を受け取らなくなる。ユダヤ人をかくまったことが罪になる時代において、ソハはたくさんのユダヤ人を救ったのである。

 本作は、決して美しいだけの物語ではない。というのも、ソハは盗品を地下道に隠していただけでなく、最初のうちは、ユダヤ人をかくまう代償として、彼らにお金をしっかりと請求していたからだ。ナチス・ドイツから逃れたいユダヤ人たちにとって、地下道の安全な場所を教えてもらい、食べ物を運んでもらえるのは、とてもありがたいことだったはずである。まだ友情関係で結ばれていなかった彼らは、ソハにお金を支払うことで、安全な場所や食べ物が提供されることに関して気兼ねしなくても良かったと言える。

 しかし、ユダヤ人たちはずっと地下道に潜んでいるのだから、やがてお金も尽きてしまう。本作が本当に面白くなるのは、そこからだと言っても過言ではないだろう。つまり、ソハがお金を受け取っている間は、互いに感情を交わさないビジネスの関係に過ぎないのだが、ビジネスの関係を続けて行くうちに、いつの間にか両者の間に友情が芽生え、お金を受け取らなくなる。そこからは、感情を交わさないビジネスの関係ではなく、感情を交わす友情の関係となるのだ。

 実際、地下道で生活するとなると、衛生上の問題も大きかったことだろうと思う。地下道にはネズミもいれば、狭い場所に何人もの人たちが集まっていたのだから、プライバシーもないに等しい状況だったはずである。それでも、命には替えられないということなのだ。

 この時代にユダヤ人をかくまうと、ソハだけでなく、ソハの家族までもが処刑の対象となった。それでも、ソハの中には、既に「正義」と「友情」が育っていたのである。

 単に美しいだけの物語ではないだけに、余計に心に残るものが多い。それだけ、私たちが体験している現実に近い物語と言えるのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m こういう作品を鑑賞すると、ルールというものがいかに頼りないものであるかがわかりますね。この時代において、ユダヤ人をかくまわないことはルールだったはずです。しかし、ルールは必ずしも正しいものではありません。ソハは、ルールとは別のところで、自分自身の中にある「愛」の判断で行動したのだと思います。ソハのダークな部分も描かれているだけに、リアリティがあって心に残りますね。

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