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2013.02.25

映画『ブラック・ブレッド』

ファースト・イレッサ(22)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 東北地方は大雪に見舞われ、栃木県北部は地震で大きく揺れたようですね。該当地域にお住まいの皆さんにお見舞い申し上げます。ここのところ、ありとあらゆることで、これまで経験しなかったような厳しい状況を突き付けられることが多いですが、今が踏ん張りどきなのかもしれません。いつまでも厳しい状況は続かないと信じたいですね。

 本作を鑑賞したのは、六月三十日のことである。先日鑑賞したばかりの映画『ブラックブック』とタイトルが良く似ているが、まったく別の作品である。

 スペイン内戦が終息した頃、スペインのカタルーニャで親子が崖から転落死してしまう。十一歳の少年アンドレウは、親子が転落して息絶えて行く様子を目撃していた。亡くなった少年の幼なじみであるアンドレウは、幼なじみの少年が亡くなる直前に、「ピトルリウア」という言葉を発したのを聞き取る。それは、森の洞窟に棲むとされている怪物の名前だった。やがて警察は、殺人事件としてこの事件の調査を始め、アンドレウの父ファリオルを容疑者として挙げたのだった。

 この時代を描いた作品を鑑賞するのは、これで何作目だろう。スペインの人々にとっては、いくつもの作品に取り上げられるほど強烈な体験をした時代だったと言えるのかもしれない。本作もまた重く、そして生活感が漂っていた。登場人物たちは、まるで本当にそこに住んでいるかのようだった。

 本作の興味深いところは、あくまでアンドレウの目線で描かれていることだろうか。そのため、大人たちが知っていることであっても、アンドレウが知らないことは伏せられている。そして、物語が進んで行くに従って、次第にアンドレウも大人たちが知っている事実を知ることになり、謎が解明されて行くのだ。

 映画の持つ雰囲気としては映画『蜂蜜』に似ているように思うのだが、映画『蜂蜜』よりももっとダークな世界が描かれていると言っていい。

 アンドレウを演じている男の子は、本作のオーディションで選ばれた新米子役なのだそうだ。一方、私が鑑賞するスペイン映画のほとんどに出演しているセルジ・ロペスは、今回は町長の役で登場していた。彼は悪役を演じることが多いのだが、本作の町長もまたアンドレウの家族に手を差し伸べるわけではなく、自らの欲望を満たすような行動に出るので、やはり本作でも悪役と言えるだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 登場人物の多い作品ではありますが、それぞれが抱えている問題などもリアルに描かれていました。ただ、ダークな作品であることは確かですね。

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