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2013.02.26

円を描く人

映画『ブラック・ブレッド』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m エジプトで気球が爆発して墜落し、日本人観光客も犠牲になってしまったそうですね。楽しいはずの海外旅行が一瞬にして悲劇に変わってしまい、ご遺族の方たちには心よりお悔やみ申し上げます。

 ある方が、人間関係の悩みを抱えているというので、仕事帰りに待ち合わせて話を聞いた。最初は、
「愚痴を聞いてもらったらすっきりするかな」
と言っていたので、彼女が私の前でネガティヴな感情をすっかり吐き出してしまって解放するのだろうと思っていた。それが、これまで私が体験して来た「愚痴を聞く」お決まりのコースだったからだ。

 しかし、彼女の「愚痴」は、私がこれまで聞いて来た「愚痴」とはまったく異なっていた。彼女とじっくり話をするのは、今回が初めてだったのだが、既に彼女の中で、ありとあらゆる方面における考察が行われてしまっていたのだ。

 彼女の「愚痴」と、私がこれまで聞いて来た「愚痴」との大きな違いは、明らかに、自分自身の立場を守ろうとする主張ではないという点だ。もちろん彼女は、自分自身の立場を守ろうとはしているのだが、むしろ自分自身の立場を守るために、何とかして相手の立場を理解しようとして、あらゆる方面から様々な考察を重ねていたのである。

 私には、彼女自身がまるで円を描いているかのように見えた。人と人は、互いにコミュニケーションを取ることによって、自分自身の描く円の欠落部分を埋めることができる。しかし、彼女の描く円は、既に彼女自身の手によって完成していたのだ。

 彼女は、もはや完璧とも思えるほどの精度で円を描いていたわけだが、いつか人生のパートナーも見付けたいと言っていた。そこで私は、彼女の描く円が既に完璧であるために、欠落部分を埋めるための依存が起こらないのではないかと言ってみた。円が欠落している場合は、他者に依存することで補うことになるのだろうかと思ったからだ。

 そんな彼女から得られるイメージは、「自立」だった。自立と依存は相反する立場であるように思う。私は、彼女があまりにも完璧な円を描いているので、その精度の高さに感動し、彼女からとても良い刺激を受けることができた。「愚痴」を聞いて、こんな気持ちになったのは生まれて初めてのことだった。 

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 彼女からは、分子としての密度の高さも感じました。「愚痴」を聞くつもりが、本当に良い刺激になりました。それにしても、完全な円を知ると、自分自身に足りていないものに気付かされますね。(苦笑)

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