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2013.02.07

映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』

ファースト・イレッサ(19)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m またまた気温が低くなるとの予報が出ていますね。私は、先日、開催された楽天市場のスーパーセールで購入したダ暖かそうなダウンジャケットをおろして出掛けようと思います。

 本作を鑑賞したのは、六月九日のことである。去年の十月に亡くなられたばかりの若松孝二監督がメガフォンを取った作品である。

 若松孝二監督の作品と言えば、古くは、映画『水のないプール』、比較的最近では、映画『キャタピラー』を鑑賞している。

 私は、三島が晩年に書いていた『豊穣の海』を熱心に読んでいた。だからと言って、三島の思想を理解していたわけではない。というのも、本作を鑑賞しても、私には自決した三島の気持ちがさっぱりわからなかったからだ。こうして本作のレビューを書かせていただくにあたり、映画サイトの解説を読んで、三島が一体何に怒っていたのか、ようやく理解した。かつて自衛隊にいた三島は、日本の自衛隊が能動的に戦う権利を持たないことに腹を立てていたようなのだ。

 三島由紀夫を演じているのは、かつてARATAという芸名で活動していた井浦新である。生前の三島のことは良く知らないが、私には、井浦新に三島由起夫の魂が乗り移ったかのように見えた。

 三島は自衛隊に属し、訓練を受ける中で、次第に日本という国のあり方について考えを固めて行く。私が三島の行動を理解できなかったのは、日本に対する愛国心が薄いからなのかもしれないとも思った。三島は、日本という国を、とにかく究極的に愛していたのだろう。

 やがて三島は、同志を募って「楯の会」という私兵的団体を結成する。「楯の会」には、かしこまった兵士の制服が用意されており、メンバーはその制服を身につけることを誇りに思っていた。そして、日本の自衛隊のあり方について強く反発するため、若者たちと一緒にある行動に出るのだ。

 おそらく、この作品を今の若者たちが鑑賞したとしても、何が何だかさっぱりわからないのではないだろうか。三島が事件を起こした時代は、若者たちがとりわけ熱かった時代である。もちろん、学生運動も盛んだったはずだ。今の時代に、若松孝二監督がこのテーマを取り上げたのは、今の若者たちに、この時代の熱さに触れて欲しかったからなのだろうか。

 とは言え、熱いと言っても、この時代に自分の持っている熱さを貫き通すには、犠牲が伴う。本作の場合は自己犠牲という形で顕著に現れている。おそらく、今の若者たちよりも、この時代の若者たちのほうが、「こうでなければならない」という想いが強かったのだろうと思う。果たして、今の若者たちが本作を鑑賞すると、どんなことを感じるのだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 三島の取る行動は難しいですね。日本という国への愛情の示し方が、あまりにも究極的なのだと思います。しかし、自己犠牲を伴うために、三島にここまで思われて、日本は幸せだという気持ちにはなりませんね。

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