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2013.01.05

映画『モンスターズクラブ』

二〇一ニ年ライブ納めの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ガンモの誕生日だったので、二人で自宅でまったりと過ごしました。ちなみに、ガンモはもうすぐ五十歳になります。(苦笑)夫婦のうちどちらかが五十歳になると、映画館では夫婦五十割引というものが適用されて、映画鑑賞料金が夫婦で二千円になります。すなわち、一人千円で映画を鑑賞することができるのです。そのことをガンモに言うと、目を輝かせていました。しかし、ガンモは童顔なので、五十歳になったとしても、映画館のスタッフに信用されるかどうか・・・・・・。まあ、まだ心配しなくても、あと一年先のことであります。

 本作を鑑賞したのは、映画『アンネの追憶』を鑑賞したのと同じ五月四日のことである。映画『蘇りの血』の豊田利晃監督の作品なので覚悟はしていたのだが、やはり難解な作品だった。

 私は良く知らなかったのだが、本作は、アメリカで一九七〇年代に起こった「爆弾魔ユナボマー」の事件をもとに、豊田利晃監督自身が脚本を書き下ろした作品なのだそうだ。そして、瑛太が出演を強く希望し、叶ったようだ。

 爆弾魔ユナボマーの事件では、犯人がアメリカのモンタナ州の山小屋で隠遁生活を送りながら、次々に爆弾を作っていたという。本作の中には、やはり山奥にこもって爆弾を作っては、犯行声明文とともに爆弾をいろいろなところに送りつける垣内良一の姿がある。

 良一は既に両親を亡くし、兄は自殺、弟は事故で亡くなっていた。良一のほかに残っている家族は妹だけである。

 作品全体を通して、良一の感情ははっきりとは見えて来ない。いや、本当は、家族を亡くした深い悲しみや社会に対する激しい怒りがあるはずなのだが、一見すると、淡々としているようで、読み取れないのだ。その代わり、顔に白いものを塗りたくったりするシーンが登場する。

 また、既にこの世にはいない家族が、まるで回想シーンのように何度も登場する。特に、窪塚洋介くん演じる兄との関係は特別であったようにも見える。良一がさまざまな場所に爆弾を送り付けるのは、日本の社会システムを破壊するためだとされている。そうだとすると、爆弾は、良一の怒りを表現したものなのだろうか。日本の社会システムを破壊するために爆弾を送り付けているのは、世の中は便利になったものの、人間にとっては住みにくい世の中になってしまったという怒りが込められているらしいのだ。私ならば、そうした感情をもっとわかりやすく表現しようと試みると思うのだが、良一は自分の感情をストレートには表現できないようである。それが、爆弾作りという間接的な怒りの表現となってしまったのかもしれない。

 犯行声明文に引用されているのは、宮沢賢治さんの作品であったりする。そして、良一は、自分が作った爆弾に、「モンスターズクラブ」(MC)と刻む。これは、爆弾魔ユナボマーが「フリーダム・クラブ」(FC)と名乗ったことに起因しているらしい。作品全体を通して、他の人の解説が必要なほど難解な内容なのだが、それだけに、映像を経由して得られる印象が強い。良一が何を考え、何を望んでいるのかは良くわからなくても、良一が過ごした山小屋や家族との回想シーンが鮮明によみがえって来るのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 感情を比較的ストレートに表現できる私には、とても難解な作品でした。回りくどい表現をせずに、ストレートに表現してしまえばいいのではないかと思ったりもします。同志たちを集めて、デモを起こしている人たちのほうがよっぽどわかり易いですよね。しかし、爆弾魔ユナボマーについて調べて行くうちに、彼が人とのコミュニケーションをほとんど取って来なかったことがわかりました。他者を介して自分の感情を表現していないのだとすれば、彼の中には増幅されたネガティブな感情が貯まってしまっていたのかもしれません。それが爆弾という形で現われたのでしょう。本作のような事件を逆説的にとらえると、人とのコミュニケーションがいかに大切であるかがわかりますね。

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